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このままでは、有事で日本の食生活は江戸時代に逆戻りになる!

世界的な食料危機がロシアのウクライナ侵攻で一気に深刻化しています。
減反政策で主食の米を減らし続け、小麦麦、トウモロコシ、大豆などの
食料の多くを輸入に頼る日本も例外ではありません。
それどころか、脳天気でまったく危機意識を持っている人が少ないのが
たいへん危険です。

たとえば、台湾有事でシーレーン(海上交通路)が封鎖されてしまったら
食糧安全保障に対して、いったいどんなリスクが起るのかという
危機管理意識を持っていないとたいへんなことになります。

海上封鎖されてしまったら、小麦も牛肉もチーズも輸入できなくなります。
トウモロコシや大麦も輸入できないので、日本の畜産は壊滅することに
なります。なぜなら、畜産業は、人間が食べるべき穀物を大量に餌に
しているから。

輸入物だけでなく、国産の畜産物、牛肉、豚肉、鶏肉、卵、牛乳・乳製品も食べられなくなります。
そうなると、米とイモ主体で、日本近海の沿海で獲れる魚の干物と味噌汁で
食いつないでいくしかありません。

これは、まさしく江戸時代に逆戻りです。終戦後の貧しい食生活を思い
浮かべる人たちもいるのではないでしょうか?

当時の米の一人一日当たりの配給は標準的な人で2合3勺
(330g/一時2合1勺に減量)でした。いっぽう、2020年の一人一年
当たりの米消費量は50・7㎏です。これは、パンやパスタ、麺類など
が豊富にあるので、米の消費量が減っただけのことです。

現状では、当時の配給の半分、年間一人60kgの米を確保するのが、
精一杯です。農林水産省とJA農協は、自分たちの組織の利益のために、
減反で毎年米生産を減少させ、2022年産の主食用米はピーク時の半分以下の675万トン以下に供給を抑えようとしています。

シーレーンの問題は、エネルギーの石油や天然ガスの供給にも影響します
ので、農業機具、漁船などの燃料であるガソリンの確保ができなく
なるという問題も起ります。石油がなければ、肥料、農薬も供給できず、
農業機械も動かせないので、単位面積当たりの収穫量(単収)は大幅に
低下します。

シーレーン破壊の規模でいえば、台湾海峡周辺の紛争に限定されるのか、
日本周辺まで巻き込んだ戦争になってしまうのか、さらには日本の
国土自体が戦場となるのかというフェーズで違ってきます。

また、どのくらいの期間、紛争状態が継続するのかどうかで、危機の
程度が異なります。

今こそ、食料有事に備えた現実的・具体的な対策を打ち出さないと
たいへんなことになります。

小麦、大豆、トウモロコシ等を大量に輸入して備蓄する政策。
農地を確保するため、ゴルフ場、公園や小学校の運動場などを
農地に転換する法律の制定など、今からやれる危機管理をやらないと
ほんとうに江戸時代の食生活に戻ってしまいます。

あなたは、画像のような食生活で毎日満足できますか?


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