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ロシアの劣勢がますます鮮明になってきた原因を包括してみた!(その1)

まず、フィンランドが戦陣をきってNATO加盟申請に踏み切り
ました。早晩、スウェーデンも続くことでしょう。

そうなると、プーチン大統領の最初の思惑からまったくかけ
離れた現象が起っていることになります。
つまり、NATOの東方拡大に反対して起こしたウクライナ侵攻の
意味がなくなってしまうというパラドックスを生み出してしまった
からです。

そして、ちまたから聞こえてくるロシア軍劣勢の情報を聞くに
当たって、どうしてこんなことになってしまったのか、という
疑問が湧いてきます。

当初、米国をはじめヨーロッパ西側の諸国ははロシアがウクライナに
侵攻すれば、短期間で首都キーウは占領されて、圧倒的なロシアの
軍事力で制圧されてしまうと思われていました。

ところがどっこい、ウクライナはコサック魂でロシアの攻撃を
食い止めるどころか、ある地点では攻勢に出ている事実を誰が
想像したでしょうか?

一番、苦々しく、意外に思っているのがプーチン大統領、本人では
ないでしょうか?「ウクライナを制圧することはたやすい!」と
確信していたのに「こんなはずではなかった!」と持っている
ことでしょう。

実際、5月9日、ロシアの戦勝記念日のプーチン大統領の演説内容を聞いて
いても迫力はないし、どこか自信がないような弱気な発言に終始して
いたように感じたのは私だけではないのではないでしょうか?

歴史は繰り返すではありませんが、第二次世界大戦当時、連合国側として
ナチスドイツと闘ったソ連に米国はレンドリース法を適用して膨大な量の
軍需物資を供給することを決定しました。

レンドリース法とは、
第2次世界大戦勃発から1年半経過した1941年3月に成立し、米国は
1941年から45年にかけて、英国、ソ連などの連合国に対して
総額501億ドル(現在の価値に換算すると7000億ドル以上)の
軍事物資を供給した(そのうち113億ドル分はソ連に提供された)
この法律による支援が連合国の勝利に大きく寄与した歴史的事実
を物語っています。

まさに、歴史は繰り返すとは、このことで今現在、ウクライナに
おいて武器を含めた軍事物資ばかりでなく、莫大な金銭的援助が
行われています。

いっぽう、ロシアは日本を含め、米国やヨーロッパ西側の諸国から
経済的制裁を受けて、武器の修理や生産に必要な半導体などの部品の
確保が困難な状況になっています。

また、石炭・石油などの資源の輸出も止められ、早晩、ドル箱で
ある天然ガスからの収入も枯渇してくるでしょう。

何か、太平洋戦争のときの日本の状況とそっくりになってきた
ようです。日本は資源がなくて締め上げられたことで敗戦に追い込まれ
ましたが、ロシアは反対にヨーロッパのガソリンスタンドであっても
敗北に陥る可能性が高くなってきました。

その2へ続く
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