ココが変だよ、中国
中国というか、中国共産党はほんとうにおかしい。ゼロコロナ政策
から一転、政策転換があまりにも急すぎて極端から極端に走る
不気味な国になっているのはどうしたことでしょう。
やはり、昨年10月の中国共産党大会で盤石の一強体制を築いたこと
で何でも鶴の一声でできるシステムを作り上げてしまったことが
大きな原因でしょう。
それまでのゼロコロナ政策の自己批判もないまま、その政策の真逆を
いく放任主義で感染が爆発している現状に対してもまったく反省する
こともなく、かえって諸外国の水際対策に反論する図太い神経は
いったいどうしたことでしょう。
WHOに対しても、重症者や死者数の正確な数字を出さないことで
批判されていることに対して、まったく反省するどころか恫喝まがい
の声明を出しているのはほんとうに意味がわかりません。
一昔前の中国は、もっと謙虚で常識があったように思えますが、今の
中国はほんとうに傲慢そのものです。やはり2010年にGDPで日本を
抜いて世界で2位になったあたりから、そして2012年に習近平政権が
発足したあたりから変わってきました。
私が旅行業界で仕事をしていた今から30年~40年前の中国は非常に
日本に対して友好的で、現地の中国人とも未来志向でいきましょうと
いう話で盛り上がっていたことを懐かしく思い出します。
戦狼外交などという強圧的な外交姿勢が米国ばかりでなく、EU諸国や
英国、日本にもかなり強行になってきていて、香港に対する抑圧も
たいへんなものがありました。
今までは中共の政策がうまく機能して経済的にかなり潤っていたので、
一般庶民の不満は政権政府に向かっていませんでした。
しかし、ゼロコロナ政策転換のきっかけをつくった白紙デモは若い
人たちから自然発生的に起ったものでした。
IT民間企業への圧迫や教育産業への政府の介入を見ているとほんとうに
この国はだいじょうぶなのかと疑いたくなります。
最近、習近平総書記から一帯一路という言葉が聞かれなくなりました。
AIIBアジアインフラ投資銀行もガバナンスの問題と人材不足が懸念され
ています。
一帯一路もうまく機能しているとはいえません。
融資した国が債務超過に陥って、債務が中国に大きな負担になって
きています。
昔から中国は国内に問題があると国外にに目を向けさせる強硬な対外
政策に打って出るきらいがあります。
ロシアのプーチン政権も危険ですが、習近平政権も非常に危ない。