ティーン・エイジのブルースが聞こえる4

もう、僕らにドラッグは、いらない

覚醒剤やシンナーの乱用者が、青少年の間に増大しているらしい。1983年の警察庁の発表によれば、1年間の覚醒剤検挙者総数21,914人の内、青少年の検挙者は2,524人で、未成年の女性は939人と、前年度の10.7%の増加率、また中学生は77人で、前年度よりも8.3%も増加しているという。
片やシンナー乱用の少年補導人数は、1967年の約2,000人に対し、1980年では約60,000人へとエスレートぶりを見せてきている。ついこの間も、茨城県猿島郡で、シンナー遊びをしていた18歳の少年が警察官に見つかり、パトカーを奪って逃走して転落死するという事件が起こったばかりだ。

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