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【Blender】別オブジェクトへ法線転送する

別オブジェクトに法線転送する方法のメモ。
 ※ノーマル転送とも呼ぶ。
 ※用語:法線=ノーマル=Normal

使用用途としては・・・、

  • 樹木や植栽の葉っぱの塊感を表現するときに使用(フェイク)

  • セルルックシェーダー使用時の影の付き方調整時に使用

  • 少ない頂点数で、滑らかな曲面を表現するときに使用(フェイク)

・・・等々、よくゲームやスタイライズ表現で使われている。
<Blender 3.1.2>

■やり方

データ転送モデファイアーを利用してカスタム法線を作成する。

モンキーのメッシュを選択後、モデファイアー>変更>データ転送 を追加して利用する。設定は、ソースを設定する。面コーナーデータ>カスタム法線 を有効にする。他設定は、デフォルト値か、用途に合わせてお好みで調整する。これで法線を転送できる。

また、モンキーのメッシュのプロパティ>ノーマル>自動スムース を有効にしておくのを忘れずに設定。

転送したカスタム法線を確定したい場合は、モデファイアーを適用する。または、オブジェクト>適用>表示形状をメッシュ化 を実行。(Ctrl+A)

プロパティ>自動スムースを有効

ツリ鐘状メッシュの法線をモンキーのメッシュへ転送する。
モンキーのメッシュの凹凸感が、転送されたツリ鐘状メッシュの法線と同じようになる。

法線転送のON/OFF状況
※モンキーのメッシュは、最前面に設定している。実際は、円柱メッシュの内側に配置
シェーディングモードのMAtCapを法線表示にして、転送具合を具合を確認
(モデファイアーを確定するまで、転送元メッシュを移動させると変化する)


■おまけ

転送事例ではないが、法線のコピペして作成したカスタム法線のメモ。

編集メニューで、下記ノーマルのコマンドを利用する。(Alt+N)
 ・メッシュ>ベクトルコピー 
 ・メッシュ>ベクトルを貼り付つけ 

法線のコピペ

<事例>

  1. 立方体とモンキーを複数選択して編集モードに切り替え。

  2. 立方体の上面中央の頂点を一つ(Z軸方向上向き法線)を選択。

  3. メッシュ>ベクトルコピー (Alt+N)

  4. モンキーを全選択。(1頂点選択後、Lキーでリンク選択)

  5. メッシュ>ベクトルを貼り付つけ (Alt+N)

  6. 法線のコピペ完了。

※制限:コピーできる法線は、1つだけ(頂点と面のみ)

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以上。

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