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【Blender】テクスチャーノードエディターは使える奴なのか?

Blenderで、テクスチャーをノードで編集する際、Texture Node Editorを使うが、Blender2.8以降では、実装が不十分で扱いに困ったことをメモ。

あまり使われていない機能のためか、あまり情報がでてこない。

<Blender 2.91.0>

■困ったことリスト

結論から言うとプレビューできないので手探りで編集しなければならない。プレビュー以外のテクスチャーノード機能は動作している模様。

・ノードのプレビューサムネイルが全く表示されない。(※ver.2.81まで遡って確認してみたが同様の問題あり)
・組み合わせたノードの最終的なプレビューが結果が表示されない
マテリアルノードとリンク不可。(※2.7系は可能)
・ブラシのテクスチャーを作成した際、プレビューサムネイルが真っ黒
・プロパティ>テクスチャー のプレビューが真っ黒

■テクスチャーノードエディターの現状

理想は、下記のようにプレビューサムネイルが表示されることだが、これができていない。空欄になる。(※2.7系は可能)

<理想>

画像1

<現実1>
プレビューできない。<悲しい;

画像2

<現実2>
プレビューできない・・が、テクスチャーペイントしてみるとノードで組んだ結果になった。テクスチャーノード機能は、動作していることがわかる。

画像3

■裏付け

BlenderマニュアルにあるTexture Node Editorの説明を確認してみると以下のような注釈がある。

注釈:
テクスチャーノードシステムはレガシーなシステムなので近いうちに新たなシステムに置き換えられるでしょう。そういった事情もあってこのマニュアルは最新のBlenderに対応していません。

で、いつ刷新されるのだろうか。
当面刷新されないのであれば、プレビューの不具合は修正して欲しい。

また、下記は、2019年頃、Blender Artists「Texture Node Editor」スレで話題に挙がっていたコメント。現状をみると、当時から改善されてなさげ。
機能改善はともかく、v.2.79より劣るのが、プレビューできないこと

これはBlender Internalをベースにした2.79のテクスチャノードエディタで、EEVEEやCyclesには適応していないだけです。
2.79と同様に、テクスチャノードはモディファイアには作用しません
しかし、テクスチャノードはブラシに影響を与えます。
BIのテクスチャノードを使ってブラシテクスチャを作成することができます。しかし、このテクスチャのプレビューは Brush Texture Overlay を有効にしないと見ることができません。例えば、ブラシテクスチャにステンシルモードを使うと、そのオーバーレイは強制的に行われます。
しかし、それはそれでしか機能しません。
BIのテクスチャノードは、フリースタイルのラインスタイルで利用できるはずです。
しかし、ラインスタイルのノード(ストロークに沿ったUV、ラインスタイルの出力)がAddメニューに表示されない。
テクスチャエディタのモードをブラシからラインスタイルに変更しても、エディタがラインスタイルのデータブロックを参照するのではなく、テクスチャのデータブロックを参照しているという事実は変わりません。
また、EEVEEやCyclesへの適応もありませんでした。なので、キープされたWorld Textureモードは全く意味がありません
このエディタを進化させて、どこでも再利用可能なテクスチャパターンのデータブロックを取得できるようにすることが理にかなっていると思います(ブラシ、モディファイア、すべてのノード、インタラクティブモード、EEVEE、サイクル、フリースタイル)。

※機械語翻訳
※引用先:Blender Artists「Texture Node Editor」スレから。
 https://blenderartists.org/t/texture-node-editor/1138797/2

■参考動画

v.2.8+のTexture Node Editorを利用している人たちがいた。
プレビューできないにも関わらず、使いこなすとは、なかなかの猛者。

■最後に

テクスチャーノードエディターは、プレビューさえできれば、柄模様のテクスチャーペイント等で使える機能だと思うが、現状手探りで使用するのはつらい。正常に使えるのなら、いろいろ応用できそうなのだが。

<テクスチャーのーノードのリンク対応>
 〇 ブラシ、ブラシマスク
 〇 ラインスタイル
 × ワールドのテクスチャーノード
 × マテリアルノード
 × モディファイアノード
 × 他ノード

プレビューが必要なら、プロパティ>テクスチャー の設定を行って作成するしかないが、プロパティの設定では、テクスチャーノードの全ての機能を使えるわけではない。

余談だが、プロシージャルテクスチャーを作成したい場合は、シェーダーエディターを使うしかないね。
テクスチャーノードエディターは、各ノード毎にプレビューが表示されるので、作業ステップを確認しながら編集できるので効率がよい利点がある。

■(追記)最近の動き

ようやく、テクスチャーレイヤー、テクスチャーノード、ベイキング等で、改良のテコ入れがある模様。(※2022年2月22日の公式の記事。


以上

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