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NeWorkとnoteで開催した、「#あの会話をきっかけに」投稿コンテストの審査結果を発表します!

2021年9月13日から約1ヶ月間開催した、「会話」をきっかけに起きたエピソードや考えについて語る「#あの会話をきっかけに」投稿コンテスト。期間中(9/13-10/12)には、3,649件もの作品をご応募いただきました!会話のもつ力について改めて気づくことのできるすばらしい作品を投稿いただき、ありがとうございます。

noteでの応募作品一覧は、こちらをご覧ください。

審査会にて、審査員である石倉秀明さん犬山紙子さんうえはらけいたさんの3名と、NeWork note担当による選考の結果、下記のように受賞者が決定いたしました。

グランプリ

■小さな奇跡を起こすのは、いつだって一歩前へ進む勇気。

フリーライターのKaoriさんが、キャリアの転機となった2つの会話、そして自身の行動をふりかえるきっかけとなった親友のメールについてつづった作品がグランプリに選ばれました。審査員からも「それぞれの会話は別のものなのに、点と点がつながるように今の自分になるという流れに意外性がある(石倉さん)」、「しっかり練られた構成、そして読者が欲しているテーマをとらえた点がすばらしい(犬山さん)」、「何より文章の完成度が高い。最後の会話が総括として効いており、ひとつの物語になっている(うえはらさん)」「会話をきっかけにして人生やキャリアが変わっていくという内容が、今回のコンテストテーマとの一致性が高い」と評価され、文章力とテーマの共感性の高さ、そして前向きな気持ちになれる読後感のよさもポイントとなりました。

審査員特別賞(石倉秀明さん賞)

■息子には まだ教えたくない言葉がある

ポストに入っていたチラシを捨てようとしたときに息子さんが聞いたひとこと。それをきっかけに、大海を知ったオタマジャクシ♪さん家族にできた週末の新しい習慣とは…?普遍性の高いテーマでありながら展開の意外性の高さ、そして「とにかくかわいい」との声があがった作品です。

まずお子さんの視点がかわいいし、家族ですごく楽しそうな様子が伝わってきました。
私も子どもがいますが、子どもとの素朴な会話をきっかけに家族の新しい習慣が生まれていること、そして読んでみたいと気になるタイトルがとてもよかったです。(石倉秀明さん)

審査員特別賞(犬山紙子さん賞)

■でも、出すんやろ?

大学3年生の秋、教員採用試験に向けて勉強を始めていた”教育者の端くれ達による【みんなの考える学校】”さん。面接の練習に訪れた時の教授との会話で「教育のこと何も話せない」と衝撃を受けます。そのことばは、教育者として過ごす現在にどう影響しているのか?職業にかかわらず、読み手にとっても考えさせられるような示唆に富んだ会話が詰まった作品です。

タイトルでまず興味をひかれました。教授からの素朴だけど直球な質問で、自分が変わるきっかけがあり、しかしまだ「変化の途中である」というのが、そこに嘘のない素敵なエッセイだなと感じました。自分の表情だったり、周りの様子だったりの描写を意図的に入れているのも没入感がありました。おめでとうございます!(犬山紙子さん)

審査員特別賞(うえはらけいたさん賞)

■多分、覚えてない。

「誰にも話したことがない夢」をもちながら、行動に移す勇気が出せずモヤモヤとした思いをかかえていたNANNOさん。そんなときに出会った、最初は「合わないな」と感じたある人との会話を、今でも鮮明に覚えているといいます。その会話から夢に向かうことを決めるまでの心の動きをテンポよく描いた、描写力の高さが光るマンガ作品です。

人生の岐路に立たされているとき、一歩踏み出す決定打となるのは意外と門外漢の何気ない一言だったりします。
しかしそれに心を動かされるということは、日頃から人と交わす言葉ひとつひとつを大切にして生きているからではないでしょうか。
NANNOさんの優しい人柄が、エピソードや絵のタッチから滲み出ているこの作品を、僭越ながら選ばせて頂きました。(うえはらけいたさん)

NeWork賞

■愛され上司が、一年目の私に教えてくれたこと

息子さんとの幼稚園の帰り道、寄り道をゆったり楽しめるようになったのは、社会人一年めで上司にかけられた言葉があったからだとふりかえる、せやま南天さん。気さくで、雑談もしやすかったというその上司は自分の何を見てそう言ったのか、気づくのは少し後だったといいます。働く多くのひとにとって共感できるような作品です。

気に留めていなかった上司の一言は、実は「金言」だったと後から気づき、ご自身の行動や思考が変化していくエピソードに心が揺さぶられた作品です。「もっと寄り道しても、遠回りしても、いいんだよ」は、実は"寄り道したからこその経験や知識は人生の糧になる" というメッセージであり、私も心に留めておきたい言葉になりました。(NeWork note担当)


■恩返しは、別の人に

手術後、体調がなかなか回復せず追い詰められていたとき、復職まで自宅に招き支えてくれた上司。その家を出る最後の夜に交わした会話を胸に今日も生きている、というsayaさん。他にもsayaさんの心を支え人生を広げたいくつものことばがきらめく、支え合いの大切さが心にしみる作品です。

自分だけではどうにもできないことがあっても、人と支え合えば前に進むことができる。他者との関わりにおける大切なことを教えてくれた上司の温かさと、それを糧に困難を乗り越えたsayaさんの強さに心を打たれました。sayaさんがそうであったように、やさしさは連鎖すると思います。受けた恩は、他の誰かに繋げていきたいと改めて思えた作品です。(NeWork note担当)

入賞

各審査員からの総評

■石倉秀明さん
全体的に作品の完成度が高かったと感じています。
読んでいて私もドキッとさせられるもの、心揺さぶられるもの、わかる!となるものなどがたくさんありました!また仕事に限らず、さまざまな人間関係の中で生まれる会話やそれをきっかけとした例があり、審査をしていて勉強になりましたし、こんな風に1つの会話からきっかけを与えられる人間でありたいと感じました。

■犬山紙子さん
たくさんの会話にまつわるエッセイを読めて幸せでした。どの作品も個性がよく出ていて、やはりエッセイは誰かの追体験をできるのが楽しいなと思わされます。「テーマに合っているか、独創性はあるのか、感情が動いたか」。さまざまな視点から審査しましたが、どれもこれも「これも魅力的なのだけど」と惜しい気持ちでいっぱいでしたので、賞に選ばれなかった方もどうか自信を持ってこの先も書き続けてください。私も自分のエッセイを見直すきっかけにもなりました。ありがとうございます!

■うえはらけいたさん
審査会は、皆さんの持っているとっておきの宝物を一つずつこっそりと見せてもらっているような、貴重な経験になりました。
人生を変える会話は日常の中に潜んでいること。言葉ひとつで生活は彩りを持つということ。だからこそ言葉に前向きに生きるべきだということ。
一つひとつの作品がそれを語りかけてくれていて、その物語にしか発することのできない不思議な魅力に満ちていました。
便宜的に賞で順位を付けることにはなりましたが、どれも綺麗で甲乙つける必要もない素晴らしい作品たちだったように思います。
審査させて頂いた上に貴重な経験までさせて貰って、ありがとうございました!

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投稿期間は終了しましたが、だれかと交わす「会話」の大切さについて、あらためて考えるきっかけになれればと思います。

ほかの投稿作品についても、以下URLよりぜひご覧ください。

コンテストを振り返って

以下、NeWork note担当からのコメントです。

多くのみなさんが「あの会話をきっかけに」自分なりに見つめて感じたことを、作品として残してくださいました。
同じ立場にいても気付けないような、みなさんならではの感情や学びから、私たち自身、多くの気づきを得ることができました。
たった一言の何気ない言葉であっても、誰かの心を豊かにできる。我々が提供するNeWorkでも、そんな会話をサポートできればと思います。
この度はたくさんの投稿をいただき、ありがとうございました。




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