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noteクリエイターファイル #2 バンド・UQiYO

noteで活躍するクリエイターを紹介する「noteクリエイターファイル」。第二回は、noteで多様なファンクラブを運営する、エレクトロバンド・UQiYOをご紹介します。

▲UQiYO / Ship’s feat.元ちとせ

UQiYOは、2015年から約2年間、noteの継続課金マガジンを利用したファンクラブを運営している。

「かねてから、会費の段階制と、サブスクリプション制を取り入れた、新しいファンクラブの仕組みを考えていました。それを実現でき、かつ手数料がお手頃なサービスを探していて、noteがフィットしたので利用に至りました。」

ライトなファン層に向けた月額500円の「コト」、ライブのファンに向けた月額2,000円の「ナマ」、限定グッズが届く月額2,000円の「モノ」、「ナマ」と「モノ」を両方楽しみたいファンに向けた月額3,000円の「ナマモノ」、そして、投資家やパトロンに近い形でUQiYOに関われる月額10,000円の「ササエ」という、5つのプランで運営し、ファンが選べる仕組みになっている。

▲UQiYOが運営する、ファンクラブ


「今後、僕らのようなインディーズのバンドマンが、音源やライブ活動のみで生計を立てつつ、高い品質と濃度の活動を持続していくのは、非常に困難な時代が待っていると考えています。
僕らは好きだから音楽をやっているのですが、本気と趣味の活動の違いは、『ちゃんと感動を提供しつづける義務があるかどうか』だと思います。
人々に感動を与えるのは決して容易ではなく、たくさん考えて、準備して、やっと少しの価値が産まれる物です。noteでのファンクラブは、そのための大事な資源(お金、時間)をファンの皆様がササエてくれる土壌になってくれていて、今では無くてはならないものです。」

そして、バンドマンにとっては、アプリで操作できることが大事だと語る。

「基本的には殆どの作業がスマホアプリで操作可能で、アップのタイミングや、マガジン選択もスムーズに出来るので、作業の場所や時間が不定な僕らのようなバンドマンにとっては、非常に重宝しております。noteの仕様もどんどん良くなってきて、非常に良い状態です。」

最近はじめられた音楽の月刊連載「月刊少年ウキヨ」とは、どういう取り組みでしょうか?

「UQiYOは、2017年4月より、音楽の月刊連載「月刊少年ウキヨ」という企画を始めており、現在代頭しているほぼ全てのサブスクリプションサービスや、ダウンロードサービスにて、リリースしています。毎月リリースする曲に合わせて、映像などの作品もリリースしております。先進的な取り組みへの理解を示していただいているという手応えを感じていて、特にSpotifyやAWAなどでは、有名なプレイリストのトップに入れていただくなど、多大な宣伝をしていただいています。
本人たちは死にそうになりながらやっておりますが、チェックしていただけたら幸いです。」

▲UQiYOの月刊連載「月刊少年ウキヨ

面白い企画ですが、どういった背景ではじめられたのでしょうか?

「昨今の音楽サブスクリプションサービスの台頭により、人々の音楽の聴き方はアルバム/アーティスト縛りで聴くよりも、プレイリスト/雰囲気で選んで聴く方向へと、大幅に変わっている最中だと思います。その変化は、日本国内ではまだじわじわとですが、世界では歴然です。
音楽の聴き方が変わってきた今、音楽「アルバム」をリリースして、プロモーションすることへの意味合いが益々薄れているのも現実だと思います。
そんな中、考えたのが、音楽の月刊連載です。noteは読み物系のメディアとして強いと思いますが、おそらく慣例として読み物系は、連載があって、それを纏めた形として、「単行本」がでると思います。しかし、何故か音楽は今までそういう形を取ってきませんでした。それには諸々事情があるのも確かですが、それでも、今のこの時代、社会でこそ、それを音楽で果敢にやってみる意味があると感じました。」

最後に、今後noteに期待することは?

「noteに、ストリーミングの音楽プレーヤー機能が加わると非常に良いと思いました。
現在様々な音楽のサブスクリプションサービスがありますが、それらの持つ現代的な“役割”はあると思います。ただ、必ずしも小、中規模で、それでも意義のある活動を行っている音楽家に理解のあるビジネスモデルになっているとは言い難い部分があります。人は本当に良い物にはちゃんと直接お金を払いたいという欲求があると思います。そういう欲求を、もう一度文化へと昇華していける動きを、技術面からもサポートしてくれることを今後noteさんにも期待したいです。
サポーターズクラブへのご支援も、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。」

■UQiYOプロフィール
"日常を、心地よい非日常-浮世-にいざなう音楽ユニット"

2010年結成。Vo/Gt/ComposerのYuqi、KeyのPhantaoとDrのSimaの3人から成る、有機的で暖かみのあるエレクトロ音楽集団。
例えるならば、北欧の澄んだ空気と日本の湿度が混ざり合い、本物の人間の心が宿った音楽。製作手法から届け方まで、毎回こだわり抜かれた質の高い音源と演奏。そして、ファンとの接点やコミュニティを、一から構築していく活動スタイルは、NHKクローズアップ現代、J-WAVE、Inter FM、TokyoFM、Natalie、Cinra含め多くのメディアへ取り上げられている。
ライブは、全国で精力的に行っており、Summer Sonic 2016、2016 アラバキロックフェス、スピッツ主催の新木場Sunset2016、2015 Rising Sun Rock Festival、等、各種大型フェスにも出演を決めている。
2016年1月に発売されたMini Album「Black Box」では、元ちとせや、酒井景都など豪華ゲストボーカルを迎えて、今までになかった客層に波紋を広げている。
ライブパフォーマンスは”羊毛フェルトのような暖かみがあるエレクトロ”と表されるように、エレクトロ的な音に、ピアノ、ギターや声などの生音が混ざり、双方が上手く響きあう。また、「同期カラオケ」を一切使わず、その場の音を「サンプリング」して、心地よく楽曲に編みこむことにより、非日常的な音世界を繰り広げる。
会場もライブハウス以外に映画館、コワーキングスペース、図書館、お寺、教会など様々な場所で積極的に行っている。その場が作品になり、場と演者による双方向的な刺激になるような音楽を目指している。
音源の「届け方」も作品の一部とする。常に新しい試みを行う姿勢と作風は、国内外で活躍する著名なクリエイターの共感を得て、多数のコラボレーションを作品を生み出している。特に活動開始当初から手を組んでいるデザインスタジオTWOTONEと共に創る作品の内容と質の高さ、がしばしばネット上で大きく話題となっている。
Popular音楽がより「Public=公衆化」して他愛もなくなってきている昨今、一人ひとりにとってパーソナルな体験になり得る音楽を丁寧に届けることに可能性を見出す。
noteアカウント https://note.mu/uqiyo

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