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体験や感想、作品の募集に。参加者があつまる、投稿企画のはじめ方

主催者が発表したテーマに対して、だれでも自分の記事にハッシュタグを付けて投稿し参加できる「投稿企画」。noteが主催する企画以外にも、個人や企業といったクリエイターによるさまざまな「自主投稿企画」が増えています。

たとえば書籍、ライブ、映画、アニメ、ゲームなど、作品に対する感想をnoteで募集することで、次の作品づくりに生かしたり、ファンの声を宣伝に活用するようなケースがあります。

今回は、クリエイター発の投稿企画と、主催しているみなさんが企画を盛り上げるためにおこなっている工夫を紹介します。

※2024年4月30日追記


ポイント1)わかりやすいハッシュタグを設定する

多くのクリエイターに参加してもらいたい場合は、だれもが気軽に書けるハッシュタグを設定すると、投稿が集まりやすくなります。また企画への関心が高そうなクリエイターが関連ハッシュタグとして選びそうなキーワードを入れておくことで、投稿企画を知らないクリエイターの目にも留まり、より多くの方に企画に参加してもらえるきっかけになります。

例:ハッシュタグに「YOASOBI」と入れておくと
YOASOBIに興味・関心の高いクリエイターが
投稿企画に気づきやすくなります

■文藝春秋digital「#猫を棄てる感想文」

村上春樹さんが、月刊誌『文藝春秋』で発表して話題となった、自身のルーツについて綴ったノンフィクション、『猫を棄てる 父親について語るとき』の刊行記念スペシャル企画として「村上春樹『猫を棄てる』感想文コンテスト」を開催。ハッシュタグは書籍のタイトルをそのまま用いています。編集者から選ばれた作品は、『猫を棄てる』の特設サイトで紹介され、クリエイターの成功体験として広がりをみせました。書籍のプロモーションとしても有意義な取り組みとなった事例です。

一方で「投稿数よりも、このテーマについて深く考えたい」という思いで開催する場合は、そのテーマがはっきり伝わるハッシュタグにすることがおすすめです。

■劇団ノーミーツ「#2020年わたしの選択」

「NO密で濃密なひとときを」をキャッチコピーとして2020年4月9日に旗揚げし、オンラインにおける演劇の可能性を追求する劇団ノーミーツ。2020年末「それでも笑えれば」の上演を機に、特別な1年となった2020年を振り返る投稿企画として開催しました。審査員は阿部広太郎さん、カツセマサヒコさん、グランプリに選ばれた作品はノーミーツによって短編作品になりました。

ポイント2)告知記事で、投稿企画を開催する理由や思いを伝える

より多くのひとに企画の開催を知らせることも重要です。日頃からテーマに関連した発信をつづけることで、アカウントの発信力が高まり、企画開催時の訴求効果も強くなります。

また、「なぜこのアカウントでこのお題を開催するのか」が明確なことも、書きやすくなるポイントのひとつです。今回紹介している投稿企画はどれも、開催にあたって応募方法や応募期間などとともに、企画開催の理由や思いをつづった記事を公開しています。

投稿企画を目にしたときに「なぜこのハッシュタグなのか」がわかると、書きやすくなり、その主催者の思いに共感した投稿も集まりやすくなります。

■渥美まいこさん「#新しいお月見」

“食べもの”についての発信を続ける渥美まいこさん。はなれた場所からでも共通体験がたのしめる「お月見」の良さを伝える「新しいお月見プロジェクト」では、記事を書くきっかけがあることで月を見る機会が増えればという思いから投稿企画を開催。結果は秋分の日にオンラインでおこなわれたイベント「お月見会」で発表しました。

イベントを主宰することは実は初めての経験。戸惑いも当初はありましたがnoteは共同制作しやすいからスムーズに創り上げることができました。
メンバーで作戦会議したり、イベントの全体設計を考えたり‥みんなでイベントを創作するってこんなにクリエイティブで、戦略性が必要なのだなと実感できました。
今年のお月見も仲間たちと新しいチャレンジをしていきたいと思っています。(渥美まいこさん)

ポイント3)投稿したいと思う「しかけ」をつくる

投稿のモチベーションをあげるインセンティブも、賞金や賞品にかぎらずさまざまなパターンがあります。「投稿するクリエイターにとってうれしいことは何か」を考えてみると、意外なしかけを思いつくかもしれません。

■KIRIN・ポプラ社「#夜更けのおつまみ」

note初の企業アカウントコラボ企画として話題となったコンテスト。受賞作はポプラ社から刊行された『夜更けのおつまみ』の文庫版に掲載されました。自分の投稿が本になるかもしれない企画、とても夢がありますよね。

■YOASOBI公式note「#UTYOASOBIライブ」

YOASOBIの公式noteでは、2021年2月と7月に配信されたオンラインライブの視聴者ライブレポートを募集しました。noteの告知記事で、オンラインライブで撮影したスクリーンショットの使用や、YOASOBI公式Twitterでライブの写真を共有することなどを案内。ファンによる熱意のこもった投稿が寄せられました。

ポイント4)記事の素材を提供する

記事の見出し画像や本文内でつかえる素材が提供されると、クリエイターは記事を書きやすくなり、投稿企画への参加ハードルが下がります。

たとえば、noteには「みんなのフォトギャラリー」という機能があります。これは他のクリエイターがnoteに投稿した画像を、自分の記事の見出し画像として利用できる機能です。みんなのフォトギャラリーに写真を登録しておくと、他のクリエイターが見出し画像として利用した場合、登録元アカウントのリンクも一緒に表示されるので、投稿者のページから公式アカウントへの流入も見込めます。

■映画『るろうに剣心』 公式note「#るろうに剣心最終章」

映画『るろうに剣心 最終章 The Final』の公開を記念して、公式noteアカウントが映画の感想を募集しました。また、このアカウントから投稿した画像をnoteの「みんなのフォトギャラリー」にアップし、投稿時に自由に使えるように。“るろ剣”愛あふれる投稿が集まりました。

見出し画像以外の本文でも、下記の企画のように画像データを配布することもできます。記事内で画像が利用できるようになると、それぞれの記事自体も華やかになり、より一層クリエイターがたのしんで企画に参加してもらいやすくなります。

■ブシロード公式note「#バンドリアニメMyGO感想文コンテスト」

毎週木曜日 TOKYO MX/ABEMAほかにて放送・配信したアニメ「BanG Dream! It's MyGO!!!!!」の作品への感想や、考察を募集するコンテストを開催しました。感想文をnoteに投稿する際に使用可能な場面カット画像もブシロード公式noteにて配布。作品やキャラクターへの想いが詰まった投稿が次々と寄せられました。

※みんなのフォトギャラリーのくわしい利用方法や画像を登録する方法に関しては、ヘルプページ「見出し画像に『みんなのフォトギャラリー』を活用する」をご覧ください。

ポイント5)あつまった記事をnoteやSNSで紹介する

企画が始まったら、あつまった記事をなるべく多く読み、「すてきだな」と思った投稿は、投稿期間中も、自分や自分が運用しているnoteやSNSで紹介してみてください。投稿したクリエイターとの交流が深まるとともに、投稿企画を開催していることが伝わりやすくなります。noteのマガジン機能を使って、あつまった投稿をまとめると、さらにわかりやすくなります。

■マリナ油森さん「#呑みながら書きました」

noteでエッセイや小説をつづるマリナ油森さんによるこの企画は、なんと8回め。回をかさねるごとに賑わいをみせています。投稿したクリエイターを中心にTwitterでも拡散され、定期開催イベントだと知らずにハッシュタグをつけている方々が増えてきたとのこと。わかりやすいハッシュタグにしていたことも盛り上がった理由かもしれません。

オンラインnote酒場とも言われる「呑み書き鮭場」(企画参加作の誤字から生まれた呼び名)も早2年。常連さんも一見さんも入り乱れ、十人十色に酔いどれてくださるおかげで伸びやかな場に育ちました。呑み書きが今後、主催者が告知をしなくても3の倍数月に勝手に始まる、季節の行事になることを夢見ています。(マリナ油森さん)

現在開催中の投稿企画をチェック!

noteでは、クリエイターによってさまざまな投稿企画が開催されています。

#note投稿企画」で検索すると、企画の告知記事や応募作品などを見ることができます。ぜひチェックして応募したり、投稿企画の参考にしてみてください!

「#note投稿企画」を付けて投稿企画をおしえてください!

noteには「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」というミッションがあります。投稿企画によってクリエイター同士の交流が盛り上がることも、創作を後押しする上で大切な要素だと考えています。自分と向き合いひとりでおこなう創作もあれば、みんなで一緒にたのしむ創作もあります。

noteでは、みなさんにいろんな形でnoteを遊び場としてたのしんでもらうため、クリエイターが主催する投稿企画をこれからも応援していきます。

noteで投稿企画を開催する場合は、ぜひ告知記事に「#note投稿企画」のハッシュタグを付けておしえてください!すてきな投稿企画は、note公式SNSで紹介することがあります。

自分たちで投稿企画を開催することがむずかしい場合、note公式が企画・運営・審査を請け負うコンテストのメニューもあります。ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

・ヘルプページ「コンテストとは
企業・団体協賛型コンテスト

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