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日本経済新聞×noteお題企画「#ふるさとの風景」の優秀作品を発表します!

みなさんの田舎、出身地、故郷、地方に関する投稿を募集したお題企画、「#ふるさとの風景」。期間中には、なんと1,411件もの作品をご応募いただきました!たくさんの素晴らしい作品のご投稿、ありがとうございます。

このnoteでは、集まったnoteの中から、とくにすてきな8作品を紹介します!これらの作品は、明日2/3(月)の日経新聞電子版で紹介されます。

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■あなたにとって「ふるさとの風景」が愛おしく見える距離感は?|ミノ(蓑口恵美)/週4社員、週1富山フリーランス さん

「ふるさと」がきれいに見える距離感を知らないと自分自身が疲れてしまう人が多いからだ。
私はLancersで過去5年間、地方事業を担当しながら、”地方創生”に関わる人、数千人以上の話を伺う機会があったと思う。
その人達の顔を思い出しながら思うのは「地方活性化」を掲げながら、自分自身が活性化せず、疲弊している人が多かったということだ。

■あの頃の自分に戻ってみたい~「あの頃」の場所~|かわせみ かせみ さん

ふるさとは、人によって、生まれた所かもしれない。田舎ののどかな風景とは違うかもしれない。幼少期過ごした場所じゃないかもしれない。大人になってから‘ふるさとにしよう’と意識的に作る場所かもしれない。それって土地そのものより、「‘あの瞬間の自分に帰りたい’場所」なのかもしれない。

■いつか帰るところ|山里|パジャマで暮らしたい さん

子どもの頃から慣れ親しんだ風景をぼんやりと見ながら、山里の空気を吸いながら、ゆっくりゆっくり歩いていると、せわしなかった毎日が急に非現実的に思えてきた。だんだんとわたしらしさが蘇ってくる感覚。自然に囲まれて、ゆったりとした時間を味わうことの方が現実なんじゃないだろうか。

■島見し(しまみし)の旅~奄美諸島・沖永良部島で出会ったもの|yukari_n_erb さん

母は島のことを全く知らない。だが、半世紀以上も前に島を出た母のことを、島の人々は覚えていてくれていたのだ。
私は島に縁があると言っても観光客より毛が生えた程度の知識しかない、この日の昼に人生で2回目に島に降り立ったばかりの旅人も同然で。
その日告別式会場についてからずっと「私は親族なのか」という疑問がついて離れなかった。
その親族の女性の言葉で、ようやく私は「ここにいていい」と肩の荷が降りたような気がした。

■東京にも、あってもいい|Sae さん

政策や子どもの教育についての話を聞くと、「地域の力で」とか「大人たちの見守りが」とかいう言葉をよく耳にする。正直「地域」というものからことごとく離れて育った私にとっては、上滑りな言葉だなぁと思っていたけれど、たぶん、そのおばちゃんが私にとっての「見守り隊」だったし、そのキオスクが「地元」であり「地域」だったのかもしれないなぁと思う。

■母がはじめて写メしてきた父の刈り取り|梨屋アリエ さん

わたしは一年前に母にもらった画像を写真屋さんでプリントしてもらい、写真立てにいれて実家に持っていきました。母のいたずら心で偶然とった写真が、父の最後の刈り取りの姿になったとは……。父が働く姿を写真に残してくれてありがとうね。何度見ても、いい写真だよね。

■美瑛|scoop kawamura さん

あの丘の美しい風景、二度と撮る事は出来ないのですが、あの美しい風景が変わっていく様を見た人間には、誰かに伝える責任があるように思えて文章を書いてます。

■普通の家族のちょっとだけ普通じゃない話|薄情屋遊冶郎 さん

ただこれ以上突き詰めても父を苦しめるような気がして、もう聞くことは出来ないだろうと思うようになった。何はともあれ、父から何かを託された、それだけは分かった。

※掲載は五十音順です。

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