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それでも共存するために

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争いのない世界について不定期に妄想します。
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#ネット社会

数の論理

↑前回の続き ネット社会のおかげで個人が自由に発信できる。これは自分以外の誰もが発信できるということでもある。発信しないのも自由なので100人いても全員が声を上げるとは限らないが、最大で99人の意見を受信する可能性がある。 つまり自分が発信する以上の情報量にさらされることになる。 この影響は大きい。言うまでもなくテレビ等マスメディアの影響だって決して小さくはない。が、あくまで「多くの人が受信するであろう情報」である。「実際に多くの人が発信した情報」とは根本的に性質が違う

偏向と均衡

↑前回のつづき 誰も悪くない。人はただ自由に生きているだけだ。結果としてそれが世界に流れを作り出し、空気を醸成して、たまに火柱が上がったりする。 その中で流されず、空気を読まず、炎上も無視できる人はそう多くないと思われる。和を重んじる国民性が影響しているのだろう。多くの日本人は自分より世界を優先することがままある(ように見える)。 それもまた自由な選択ではあるが、本当にやりたかったことは胸の内に隠されたまま、世界は正しかったという既成事実だけが積み上がる。結果として世界