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にぼしいわし第4回単独ライブ『グーチョキパーにおいて』

にぼしいわしにどっぷりとハマったのは第2回単独ライブ『利きロマンス』がきっかけで、初めて生で観て感動した単独が第3回『超!ネックル危機一髪』。
今回、第4回『グーチョキパーにおいて』では どのような世界を見せてくれるのか、単独ライブの開催発表後から楽しみで仕方がなかった。

東京進出

『グーチョキパー』大阪公演が終わった頃、SNSを覗くと「にぼしいわし東京進出」の報があった。どうやら公演の中で発表があったらしい。

東京在住の私にとって喜ばしいニュースのはずなのに、にぼしいわしの公式ファンコミュニティで知り合った関西圏の同志の想いが気になり、何よりご本人たちのお気持ちを生で聞けていないことから、その日は適切なリアクションができなかった。
後日、ご本人たちからファンに向けてのお気持ち表明があり、同志たちの想いも知ってからは純粋に東京進出を応援できる気持ちになれた。

そんな中で迎えた東京公演。
まさか今回のテーマ「登る」が、"上京"にも掛かっているとは大阪公演を終えるまで全く予想していなかった。
東京進出を意識して観ることで、より一層おもしろさを感じられた気がする。

東京公演

今回もフライヤー、VTR、曲も含めて全て手作り。感覚がマヒしてしまいそうだが、やはりもの凄いことをやっている。
会場でまずフライヤーのジオラマを目にして、感動した。「フライヤーのジオラマ」なんて、新しい概念すぎる。

今回の単独では「登る」をキーワードに、ネタ中の登場人物がリレー形式で舞台にあがった。
一連の繋がりを感じながら観られて、最初から最後まであっという間、本当に楽しかった。
登場人物のキャラクターは一人残らず愛くるしい。
『グーチョキパー』の中での繋がりだけでなく、毎年の単独で恒例となっているコント「アキラとエリー」の続編もあり、過去からの繋がりも感じられたのは心から嬉しかった。
「全てがこの単独ライブのため」というこだわり感が堪らない。


今回の単独テーマ「登る」に関して、また一つひとつのネタに対して、痛ファンとしては熱く、詳細に考察や感想を書きたい。
しかしながら、いわしさんご本人がすでに正解を書かれていて、それ以外の変な解釈を残してしまいたくないので、胸の奥にしまっておくことにする。

オープニングV(ネタバレあり)

オープニングVについてはどうしても詳細な感想を書きたい。

毎度のことながら、にぼしいわし単独はオリジナルのテーマ曲がとにかく素晴らしい。
にぼしさんがメインで歌い、どこか哀愁も感じられるメロディー。
今回も歌詞が味わい深く感銘を受けた。

足取り危なく 泣きながら登るから
やめときなって言わせてしまうよ
           ごめんね

『グーチョキパーにおいてのテーマ』(作詞:いわし)より

この「ごめんね」はどのような感情での「ごめんね」なのだろう。
「ごめんね」の後に空けられた8拍の間に思いを巡らす。

憂いも願いも 胸に抱き
胸に抱き 進んでいく
それでも私は のぼってく のぼってく
下を見ぬよに

『グーチョキパーにおいてのテーマ』(作詞:いわし)より

その後、曲調を変えて、これからの前進・ステップアップを歌う。
「憂いも願いも」抱く。複雑な感情をシンプルに表現していて打ちのめされた。凄い。
つい、大学受験で少し不本意な結果のなか上京した過去の自分と重ねてしまった。

また元の曲調に戻り、同じフレーズを繰り返す。今度は憂いも含めて楽しむかのような、前向きな気持ちを感じさせられる。

「ごめんね」からの流れ、VTRの中でのにぼしいわしらしい光景の連続に、目頭が熱くなった。

まだオープニングなのに、ありがとうという気持ちになった。

今秋から東京へ拠点を移し、
憂いと願いとともに進み、登り続けるにぼしいわしを、これからも応援したい。

アーカイブ配信
(2023年8月4日(金) 23:59まで)

にぼしいわし単独ライブの魅力は拙い文章では伝わらないので、少しでも興味のある人は配信を視聴してほしい。

なんと、第2回・第3回単独の配信(再販)も行われている。『利きロマンス』はDVDも売り切れているので、アキラとエリーの歴史を追いたい人には必ず観てほしい。

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