にぼしいわし第二回単独ライヴ 『利きロマンス』
2021年夏、にぼしいわしファンになって間もない頃、こちらのいわしさんのnote記事に心を動かされた。
お笑い芸人の道をいったん離れ就職したものの、夢を再び追うため定職を捨て、お笑いの世界に戻る。
「好きなことを好きなだけ」という柔らかな印象のタイトルからは見えなかった覚悟、それを表現するあらゆる例えが刺さった。
やはり私の直感はまちがいなかった。この人たちを応援しなければならない。
自分の人生でどうしてもできなかったこのような決断を、かっこよく、羨ましく思った。
第二回単独ライヴ『利きロマンス』
記事を読んだ数日後、にぼしいわし第二回単独ライヴ『利きロマンス』のDVDを観た。
フライヤー、オープニング曲、映像を含め、すべて自作。どれもハイセンスで、お二人の多才さに驚いてしまった。
タイトル『利きロマンス』の意味はライブを通して理解できる仕組みとなっている。
ライブは不思議なオープニング(リズム将棋)から始まり、オープニングVTRに入るとテーマ曲が流れる。
軽快で中毒性のあるメロディと、タイトルでありテーマである『利きロマンス』の意味につながる歌詞。
歌詞の中にあるメッセージがとても味わい深い。
悩んでも仕方がないわ
覚悟を決めるのよ
かぐわしい にほいがするでしょう
あゝ 当たりのロマンスは
間違えたなら捨てればいい
何度だって選べるわ
正解ばかりじゃつまらない
あゝ はずれも楽しむわ
にぼしいわしは高校生漫才、お笑い養成所、就職、お笑い芸人、という道を歩みながら、品定めし(=利き)、ロマンスを探している。
当たりなのか外れなのか、後にならないと分からない。正解と信じて覚悟を決め、それがもし外れであっても楽しむ。
この姿勢は見習いたいと思う一方で、実践するのがなかなか難しい。
あの子もこの子もみんなロマンス選んでる
曲の終盤のこのフレーズで、ふと我に返り「自分のロマンスは何なのか」と考えさせられる。
現代社会では人生における選択肢が多様化し、『利きロマンス』は多くの人が共感できるテーマなのだろう。
オープニングでなるほどと思わせ、その後もライブの至るところに「選択する」要素が散りばめられている。
ライブ編の最後に収録されている、漫才「利きロマンス」は後半のセリフにnote記事「好きなことを好きなだけ」にも通ずる一節があり、笑いを超え感動をも覚えた。
ライブDVDを観終わり、多才さ、面白さ、世界観、そして何より取り組み姿勢に感動し、完全に心を奪われてしまった。
にぼしいわしの選択を応援したいし、見届けたい。
第3回単独ライブ『超!ネックル危機一髪』
2022年4月大阪、5月東京にて、にぼしいわし第3回単独ライブの開催が発表された。
次は何をしてくれるのか、「ネックル」とは何なのか、今から楽しみで仕方がない。
『利きロマンスのテーマ』の関連リンク
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