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作問という営み

InFinityです。ここは私が趣味でやっている数学の作問について、言いたいことを言うだけの世界です。文章を書くのが得意かと言われたらそうでもないので稚拙な部分もあるかもしれません。気が向いたらでいいので是非覗いていってください。


作問との出会い

私の初めての作問は中学3年のときのこと。しかし、最初は作問しようと思って作ったわけではありません。風呂に入っているときにふと思いついた、そんなものでした。次はそのときの問題です。

最初の作問

中学受験時代に散々やった算数から着想を得て作った問題です。勿論、高校数学という武器(余弦定理など)を使えばゴリ押しで解けてしまうような問題ですが、中学数学だけで一応解けます。この問題を友人や先生に解いてもらったときの反応が良かったのが率直に嬉しかった。そこから作問の世界に少しずつ足を踏み入れていきました。

最強の刺客現る!?

高校時代も作問したり模試を作ったりといったことにハマっていました。作った問題等は友人に解いてもらうことが多かったのですが、別に簡単な問題を作っているわけではないので、解ける人も限られてくるわけです。そうすると自分の作った問題が成立しているのか、答えは正しいのかといった点がどうしても不安になってきます。そんな時にある先生と出会いました。私は自分の作った問題を何問か「挑戦状」などと称してその先生に出しました。するとどの問題も想定通りの答えが返ってきて正直驚きました。それと同時に自分の問題の正しさに自信が持てました。当時の自分からするとその先生はまさに最強の刺客でした。

競技数学の世界

作問をしていると興味を持たざるを得ないのが「競技数学」です。そういえば今日はJMO(日本数学オリンピック)の本選の日でしたね。受験された方はお疲れ様です。私も数学オリンピックには高1、高2と2度チャレンジしましたが、本選出場すらかないませんでした。全国の数学猛者たちがこぞって参戦するわけですからやはり厳しい。けれどもその経験から得たものもあります。難問に触れていかないと見えないことだってありますから。個人的に好きなJMOの問題は2012年予選の11番です。友人とめちゃめちゃ考えた挙句解けたやつです。(リンクの年表記がおかしいですがちゃんと2012年のものです。)

競技数学といえばもう1つ、OMC(OnlineMathContest)というのが有名ですが、レートとか競ってるガチ勢ではないです。勿論存在自体は高校時代から知っていましたが、なかなか時間も合わなかったりでできなかったです。それでもたまに友人と問題を解いたりはしていました。作問勢の作った良問の多いコンテンツなので。

京大作問サークルでの活動

大学に入ってサークル等も決めかねていた頃、Twitterであるものを見つけました。「作問サークル新歓ビラ問題」です。4月の最初の方はこの問題を解いて暇をつぶしていました。ビラ問題を解いて、新歓に参加して。それまでも作問を趣味でやっていたわけなので、入らざるを得ないサークルでした。入ってからあった大きなイベントといえば主に2つです。1つめは先ほども紹介したOMCで開催されたNF杯です。そこで私も1問提供させて頂き、参加者からの反響なんかも少しばかり頂きました。TwitterのOMC界隈の方々と少し繋がることができたのですごく良いイベントだったかなと思います。(J問題が私の問題です。)

もう1つの大きなイベントとしてはやはりNF(November Festival、京大の学祭のこと)でしょうか。作問サークルでもブースを設けてオリジナル模試や部誌の販売を行いました。部誌の方にもいくつか問題を提供してます。お持ちの方は是非「InFinity」の問題をチェックお願いします。お持ちでない方の中で興味がある方は下記のリンクからどうぞ。(別に購入を強要しているつもりはありませんのでご了承を。)

作問サークルも全国の様々な大学で盛り上がっています。特にYouTubeではでんがんさんが東工大の作問サークルを取り上げていて、うちのサークルにもNFの際に来られたということで、作問サークルというサークルの認知度も少しずつ上がっていて嬉しいです。

作問における苦悩と今後について

作問をしていると色々な人と繋がれたり自分の作品を皆に見てもらえたりと楽しいことも多いですが、やはりどうしても良い問題が思いつかなかったりと大変なこともあります。これは作曲家、芸術家、芸人など何かを表現するような分野に携わる人ならきっと誰しもぶち当たる壁だと思っています。特に私は自分が納得いく難易度の問題でないと気が済まないので、簡単めな問題を量産したりするのが苦手です。でもなかなかそんな難問も作れないので困ったものです。仕方がないので今後はのんびりと納得のいくような作問をしていこうかなと思っています。また色々なイベントに問題提供できたらいいな、なんて思ったり。


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