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2024年8月13日



サムネイルに設定した2冊の書籍、すなわちアビゲイル・シュライアー『トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇』と情況出版『情況 2024年冬号 特集:パラレルワールド』(言うまでもなく目当ては谷口一平の寄稿「「マイナス内包」としての性自認の構成」であった)を購入したことに関してわたしが悔いるところがあるとすれば、わたしの「ポチり」が2冊のAmazonランキングを向上せしめ、インターネット上のインプレッションを高め、著者や出版社に金銭および成功体験を与えるのに寄与したこと、その原罪的構造であるが、逆に言うとそれ以外に思うところはなにもない。電子書籍であるから並べて写真を撮ることはできない、ヘイトを許さない一市民『TERFと呼ばれる私達 トランスジェンダーと女性スペース』や、女性スペースを守る諸団体と有志の連絡会『トランス女性は「女性」ってほんと?』に関してもそうである。迷惑になるだけであろうから今ここに名前を挙げることはしないが、これら4冊以外で「トランスジェンダー問題」を取り上げた素晴らしい反差別の書の数々をわたしが黙って購入して、不精であるから感想をソーシャルに投稿していないのと同じように、わたしは上記の書籍を黙って入手して、読めるものは読んで、感想は自分の中だけで温めている。「トランスジェンダー問題」が日夜インターネットのトレンドを賑わしている昨今、成功体験が第二、第三の類似本を生むであろうことの苦々しさに比べたら、その他の思惑など屁のようなものだと思っている。だから(だから???)わたしは、同じ苦々しさを臓腑に蓄積しつつ、『情況 2024年8月号 特集:トランスジェンダー』も買っただろう。今はAmazonでは在庫切れしているから、買えないのだけれど。

なぜ買ったのか、あなたに理解されることはないだろうが、そもそもあなたに理解されたいとは思っていないので、お互い様ですね。

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ブログやSNSには適さないパーソナルなこと、大胆に踏み込んだことや逆に抽象的すぎること、まだまとまっ…

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