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不自然な言語習得とは


はじめに

こんにちは,
言語学習に関するnoteを
書いてはや3ヶ月以上経ちました.

最近は英検対策のこと
ばかり書いていました.

英検の予想問題を解いてみて,
私の英検1級合格には,
単語力強化が必須である事に気づき,
最近は単語帳で単語を覚えようとしています.

  • でる順パス単

  • 文単

でる順パス単

単語を覚えるために,
この2冊を使用しています.

でる順パス単の方は,
お馴染みの単語帳スタイルです.
見開きページに,
単語→意味→例文
というように載っています.

英検1級に必要な単語を知る・覚えるには
最も効率的な方法の一つだと思います.
最頻度のものからまとめてあるのは,
試験対策にはもってこいですね.

高校生や英語を学び始めた時は
とにかく単語帳で単語を覚える
ということをしていたのですが,

最近は単語帳をやっても
集中力がなかなか持ちません.
また単語のレベルがとても難しいため
簡単には覚える事ができません.

そのため,私にとっては,
1日15-30分くらいやるのが,
限界になってきました.


文単

単語帳が面白くないからといって
単語力をつけないわけにはいけないので
いろいろ調べてみました.

その結果,文単を見つけました.
文単は普通の単語帳とは異なり,
英検1級問題レベルの文章内に,
使われている英検1級レベルの単語を
文章を読む中で覚えていくというものです.

以前使っていたOxford Bookworm シリーズと同じような感じです.
Oxford Bookwormシリーズは小説一本を読むという感じですが,
文単は少し短めの記事を読むという感じです.

文章の内容も面白くレベル的にも,
ちょうど良く楽しんで学習する事ができています.
今考えるとOxford Bookwormシリーズをやっていた事は,
自分に合った単語の習得方法だったんだなと思います.


ふとした疑問

ポルトガル語を勉強したり,
論文をたくさん読んだりした経験から,
単語を覚える方法は単語帳以外にも
たくさんあることに気づく事ができました.
また改めて,単語帳の手っ取り早さにも
気づく事ができました.

ふと,科学的には
どんな風に言語学習をすることが
良いとされているのか気になり
少し調べてみました.

脳科学からみた第二言語習得ー自然な言語習得法への試論
酒井邦嘉(東京大学)

https://www.sakai-lab.jp/

このような面白そうな論文?記事?を見つけたので,
これについてシェア+私の感想を書いていこうと思います.


脳科学からみた第二言語習得

自然な言語習得法への試論

脳は多言語を獲得できるようになっている.

この記事は,
言語習得と脳の活動に関する研究かと,
思ったのですが,そうではなく

言語と脳に関する研究をもとに,
日本の教育機関での
第二言語(英語)学習法についての
問題点を指摘しています.

そのため,言語学や脳科学を
全く知らない私でも,
楽しんで読む事ができました.
とても勉強になりました.

*2018年の記事なので,
5−6年前の情報になっています.


学校教育の問題点

「=私の勉強方法の問題点」

私は小さい頃英語に,
触れることは全くありませんでした.
そのため,中・高校で学んだ英語の勉強方法が
最初の言語学習の方法でした.

そのため,学習を始めた頃は,
その方法に疑問を持たずに
学んだ方法で学習をしていました..

現在は他にも学習方法が
たくさんある事に
ようやく気づく事ができました.

今回この記事を読むことで,
学校で学ぶ勉強方法が,
なぜ効率的ではないのか
知る事ができました.



問題点

  • 音ではなく文字からの学習

  • 文章ではなく単語中心の学習

  • 到達度ではなく減点法

それぞれに関しての
細かい説明は
記事で説明されています.

特に重要だと思った部分を
私なりにまとめていきたいと思います.



音ではなく文字からの学習

子供が言語を獲得するときには
まず音声から入り,文字を学びます.

「聞く・話す」においては
音声が最も重要で,
文字から学習する事で,
言語の音,抑揚などの
重要な情報が失われてしまいます.

日本語にはない音を
知っているかどうかは
脳がその音を認識できるかどうかに
直結するそうです.

従って,
日本語にない音を知らないと
理解することができませんし,
正しい発音ができない事にも
つながってくるようです.

例えば,
LとRの音は日本語とは異なるため,
ちゃんと聞き分けるには
LとRの音を知る必要があります.
しかし,文字からの学習だと

日本語の知っている音から,
LとRの音を作ってしまうので,
間違った発音になってしまいますね.



文章ではなく単語中心の学習

単語のみを覚えても自然な文章が作れない
また,その事に自分ではなかなか気づく事ができない.

二カ国言語の単語間の対応は,
多くの場合「1対1」ではなく
「多対多」となっているようです.

確かに,この英語の文章日本語でなんという?
と言われたときに,
結構使う単語が違ったりすることが多いですね.

分野や文章の構造を正しく把握できるような
単語習得が必要であると書いてありました.

おそらく,
単語帳を使って新しく覚えた単語を
使って文章を作ったり,
新しい単語が使われた
文章を読んだりすることが
重要なのだなと思いました.

確かに単語帳だけで
単語を覚えていても,
初めて英会話をした時や
文章を読んだときに,
単語がわかるのに意味がわからない
ということが多々あります.


でる順パス単で
新しい単語を知りつつ
文単でその単語が使われている文章を読んだり,
オンライン英会話などで,
その単語を使って文章を作ってみたり,
単語に関連する事柄を話してみたりすることが

これを読んで思う私に合った方法と思います.



到達度ではなく,減点法の評価

どこまで理解や表現ができる様になったかではなく,
何がわからずどんなミスをしたかが問われる.

自然で適切な言語環境のもとで十分な時間を掛ければ,
本来誰でもある程度まで第二言語を習得できるはずなのに,
教育をすればするほど学習への動機づけを奪ってしまうとしたら,
これほどの悪循環はないであろう.

厳しいお言葉ですが,
確かにそうですね...

大人になってからの言語学習は
自分で考えてやっていくしか
ありません.

反対に言えば,
個人で好きなように,
好きな方法でやる事ができます.

どの様に学ぶ事が楽しいと思えるかを
見つけることがとても重要なんだなと
改めて思いました.

その時に,この記事にも書いてあるように

文字や単語のみに集中するのではなく,
学校ではあまり学ばなかった,
音や発音についても学んでいく事が
より良い学習につながるのかなと思いました.

また,英語コーチングが最近流行っているのは,
英語の学びと勉強方法の学び直し
効果的だからなのかな
なんて思ったりしました.


おわりに

日本の教育的に英語を試験科目として
捉えすぎなところがある様ですね...

英検1級やTOEICなんかも,
点数・合否が全てと考えるのではなく
自分の到達度合いを測るという心持ち
言語学習における正しい考え方なのだなと
再認識する事ができました.

単語に関しても,
英単語帳は補完的で,
文章や会話の中で
単語を定着させていくということを
意識して学習していこうと思います.

アジア諸国からの留学生と
交流したりする時,
ほとんどの方々は英語が堪能です.

言語的にも近いアジアの方々が
どの様に言語を学んでいるのか
気になります.
いつか機会があれば,
聴いてみようと思います.


最後まで読んでいただきありがとうございました!!
今後とも言語学習楽しんで頑張りましょう😊


参考

脳科学からみた第二言語習得ー自然な言語習得法への試論
酒井邦嘉(東京大学)

https://www.sakai-lab.jp/

https://www.sakai-lab.jp/media/20200423-134211-280.pdf


サポート本当にありがとうございます.頑張ります!!!