見出し画像

写真の上達法っていうかセンスの鍛え方?みたいな話【初心に返るその2】

「写真の師匠に教わり、私がアシスタントにも伝えた事」

師匠に言われた時はピンとこなかったが、後に納得したこと

師匠:「写真が上手くなりたいなら、とりあえず雑誌でもカタログでも何でもいいから、写真でも絵でもいい好きな画像を100枚切り抜いて壁に飾れ」「そしてそれを定期的に見直し、写真を入れ替え常に自分が一番好きな写真を飾りつづけろ」

私:ということでデカいコルクボードを買い玄関に飾り、そこに雑誌やカタログの切り抜きを大量に貼っていった。好みが変わり貼り替えた切り抜きは、スクラップブックに貼り保管していた。
※デジタルなんてまだ先の時代、多くのクリエーターはスクラップブックに自分の糧になりそうなアイデアを切り貼りして貪欲にまとめていたんだよ

3ヶ月後
師匠:「ちゃんと好きな写真見てるか?そしたら100枚を50枚に徐々にしぼっていけ」

ごめん師匠…めんどくさがりの俺は初っ端から50枚しか貼ってなかった

アシスタントに伝えた事

  • とりあえずPCやスマホに「お気に入り」フォルダーを作りお気に入り画像を50~100枚厳選し、それを毎日見る

  • より好きな画像を見つけたら入れ替え厳選から漏れた画像は「厳選漏れ」フォルダーとか適当な名前のフォルダー作って保存し後で分析する様に置いておく

  • 厳選した写真を分析するのは当然だけど、厳選漏れした画像で、数か月経ってもなんでこの画像一時でもを厳選に入れたんだろうって画像は「なんで」みたいなフォルダーに移動し、後日見直して本当に不必要なら削除

  • 一連の作業で自分の好きや気になる画像の分析深度を深くしていく

  • 可能ならプリントなどして日常の中で目にできる環境にするとなお良い

  • ちなみに私はピンタレストに「インテリア」「建築」「ポートレート」「デザイン」「陶芸」など仕事から趣味まで各分野のお気に入りを保存してる

私のポートレート用のピンタレスト

この作業の意味(私見):

この作業は自分の好きな画像の傾向を知るのにとても有効。それら集めた写真を常に眺めていると何故その画像を入れたのか考えるだろう。それらを気に入った理由に最初は、このモデルさんが好き、空気感が好き、この写真家が好き、ストーリーや情景を感じられて好き、アイデアが凄い、などと広い意味での好きで選ぶが、アイデアは別だがそのうち、構図が好き、色味が好き、淡さが好き、彩度が好き、カチッとした感じが好き、など…とにかく自分の好きをより細かく分析する作業に入れる。
一度入れたのに外した画像や、厳選一歩前を記録するのもその精度を上げる効果があると思う。

自分の好きを知る意味

好きが分かってきたら最初は真似してみる。
構図だったり現像法だったり自分でやってみる事で更にいろいろ見えてくるはず。そのうちに今まで良いなって思って選んでいた画像が「そうでも無いな」って思えてくる時がでてくる。それは気分の問題の時もあるが、観る目が養われて雑な部分に気付けるようになったからかもしれない。

Chromeの機能拡張を入れると、ピンタレストで画像収集が楽にできます。


意外と役立つ作業だと思うので、興味を持った方はダメ元でやってみてください。タイトル画は私のデスク横のガラス。好きな写真やポストカード、リーフレットなどが無造作に貼られている。その中には私の写真も含まれ「やっぱり俺の写真っていいよな」って自画自賛したりもするwww

model:椿姫のの @ash050927i
静物画スチルライフ

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?