Re:starting Over

自分の青臭さをばら撒いたブログのサービスが終了するらしい。そう聞くと途端に私は筆を進めたくなった。
青臭さを青臭いままに、いつしかそれが泥臭さになって、今の自分を成す一部になっているのかもしれないし、それを葬るには二度とないよい機会なのかもしれない。
いつもくだらないことを書いていたように思う。それは場所が変わったとて変わらないものなのだろう。
いつも誰かに届けと願い書くけれど、実際はどこにも届いちゃいないし、誰の胸の中をも震わすことなく、その言葉たちは夏場に2週間洗えなかった身体と似たクサさを放っている。
こんな私を誰が好きでいてくれようか。
かつて中島敦が書いた名著、「山月記」における李徴の気持ちが今ならどこの誰よりもわかる気がするし、もしかしたら私こそ李徴なのではないかとさえ思う。いや、そんなはずはないけれど。
あるいは、このブログは梶井基次郎の「檸檬」のラストシーンのような機能を果たすのではないか。いつかあなたにとっての『丸善』が、私から放たれた言葉の一つひとつを喰らって、木っ端微塵に砕け散りますように。

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