譱耆

I'm not found myself.

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最近の記事

What's my 〝Rejoice〟?

Official髭男dismのメジャー3rdアルバムが2024年7月24日の水曜日、配信リリースされその初見感想文。 思えば随分と長い付き合いになった。高校2年生になった春、失恋に打ちひしがれてた私の耳元に届いた「Pretnder」、2度目の告白を煽ってくれた「I LOVE…」、いまの会社に入社する時に背中を押してくれた「Laughter」、コロナ禍の暗闇を照らしてくれた「パラボラ」、父方の祖父の死去に寄り添ってくれた「アポトーシス」、思い返せばきりがないほど私の生活と彼らが

    • pink

      髪を一部ピンク色に染めたのはこれを読んでいるあなたなら既知の事実であろう。明日はこれを以て出勤するつもりだ。会社サイドの反応は未知である。だかおおよその検討はつく。どうせ怪訝そうな顔をし説教されることだろう。しかもそれを会社にいるほぼすべての人間からそういう反応をされるだろう。現状ではその判断が妥当だからだ。 つくづく思うことではあるが、人間は群れをはみ出すことをとにかく嫌っているようである。諸外国においても一部のサークルやローカルにおいてはそうであるかもしれない。 今じゃど

      • 蝉時雨

        夏になく蝉がずっとうるさいように、誰しもにおそらく消えない記憶や傷跡があることだろう。それが時に、途轍もない勢いで牙を剥き、あなたの心を突き刺すことだってあるだろう。それを救う誰かともまともに出会えず、あまつさえ「普通」とよばれるその生活や日常さえもままならない人だっているだろう。ただしこれは私の主観でしか無く、私自身も私の経験にのみ基づいて話すことしかできないので、あくまでも私の想像や空想の粋を越えることはない。あるいはそれは誰も近づけないユートピアやアトランティスさながら

        • ララバイ

          眠らせてもらえない街にはどんな讃美歌が響くべきなのだろうか。酔いも回りきってそれも随分冷めた足りない頭ひとつでそれを考えている。そこには数多の人々の手を借りても収まらないほどの、それはさながらガーデンのような花束が贈られたっていいだろう。何をしていても必ずどこかで行き詰まってしまうような日々を止め処無く繰り返すその場所には、きっと安らぎなど与えられないだろうから。 いつまでもこの体にやどり続ける憎悪や怒りはやがてエベレストさえも凌駕してしまうのだろうか。はたまたどんな凶器にも

        What's my 〝Rejoice〟?

          時に自分の人生は誰が為のものか考えることがある。辛いときや苦しいときだけ都合好く自分の人生ではないと思い込み、楽しいときにはそれを忘れたように生きた心地をしないような愉しみの中に潜る。誰しもが自分勝手で、誰しもが藻掻いているのは頭じゃわかってるけど、いつもそうであるとは限らない。

          時に自分の人生は誰が為のものか考えることがある。辛いときや苦しいときだけ都合好く自分の人生ではないと思い込み、楽しいときにはそれを忘れたように生きた心地をしないような愉しみの中に潜る。誰しもが自分勝手で、誰しもが藻掻いているのは頭じゃわかってるけど、いつもそうであるとは限らない。

          銀河系の孤独

          何もない一日がある。社会人になってしまった私にとって、それはたまらなく貴重で幸福なものであるといえるけど、翻って退屈であったり窮屈であったりする。 私は概ねどこにいてもその「居場所のなさ」を感じてしまう非常に残念な生き物であるが、それはまるでこの星のようではないかと思うのだ。酷暑に見舞われているとある日曜日。クーラーという文明の利器によりある一定程度の快適さ、過ごしやすい涼しい環境が与えられた中で、あるいは私以上にこの炎天下で想像を絶する苦労を強いられている誰かや、私と同じ環

          銀河系の孤独

          B面

          常に遍く人々は、その社会という得体のしれない恐怖を抱えた怪物に「A面」を晒し続ける。そしてまた、同じ円盤に収まっているはずの「B面」はその振りまきばらまいた「A面」の吹き溜まりとして、途方もなく絶え間なく黒ずんでいく。 ところで私は、アーティストにもよりけるが大概は「B面」が好きな質である。このサブスクの流通により、AもBもへったくれもないような時代になってしまったが、それでもまだ「B面」の存在を恋しく、愛おしく思うのだ。 最近どうやら私は、その「B面」のストック曲が随分溜ま

          Re:starting Over

          自分の青臭さをばら撒いたブログのサービスが終了するらしい。そう聞くと途端に私は筆を進めたくなった。 青臭さを青臭いままに、いつしかそれが泥臭さになって、今の自分を成す一部になっているのかもしれないし、それを葬るには二度とないよい機会なのかもしれない。 いつもくだらないことを書いていたように思う。それは場所が変わったとて変わらないものなのだろう。 いつも誰かに届けと願い書くけれど、実際はどこにも届いちゃいないし、誰の胸の中をも震わすことなく、その言葉たちは夏場に2週間洗えなかっ

          Re:starting Over