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ジャック・アマノの“アメリカ NOW” イエローストーンといえば……グランド・プリズマティック・スプリング

 セイント・ルイス近郊ながらイリノイ州の街を出発したのが月曜日。ミズーリ&カンザス州を突っ切って、ネブラスカ州リンカーンで1泊目。2日目にワイオミング州に入って北上し、キャスパーという高地で2泊目。3日目にして目的地のイエロー・ストーン国立公園に行き着くことができた……のだが、この日の行程が思ったより長かった。

インターステーツ25号線でワイオミング州ブラット郡のチャグウォーターという村に入る。人口212人!(タイトル写真)

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ララミー山脈の北端、ノースプラット側沿岸にあるワイオミング州第2の都市キャスパーに入る。人口5万5000人。オイルシティの愛称があり、オイルブームとカウボーイカルチャーの長い歴史がある

南・入口からのアクセスとしたことで距離が長くなったみたい。東・入口は翌日に使う予定にしていたので、違う道に拘った。同じ道を行ったり来たりは芸がないでしょ?
 イエロー・ストーン・ナショナル・パークの南側は、グランド・テトンて、こちらもナショナル・パークなのだね? 知らなかった。入場料が35ドルかかった。

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こちらが、イエロー・ストーンのサウス・エントランス

 デイライト・セイヴィング(=サマー・タイム)に助けられ、まだ明るいうちの夕方4時にイエロー・ストーンの南・入口に到着。トリップ・メーターを見ると、スタートから1,440マイルだった。こちらも入場料は35ドル。1ドル=107円とすると3,852円だから、合計7,700円強。どちらも1週間有効なので、地図にホチキスしてくれるレシートを無くさないように。

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イエロー・ストーンに到着したジャック・アマノ。イエロー・ストーンは世界初の国立公園で、アメリカでもっとも人気のある観光地の一つ。ワイオミング州北西部を中心に、アイダホ、モンタナにまたがり、広さは8980平方キロメートル。さまざまな間欠泉や温泉、地熱による観光スポットが散在する。グリズリーやオオカミ、アメリカバイソンやワピチの群れが生息していることでも知られる

 山の中なので、日が暮れ出すと早いかも……と、一番見たいグランド・プリズマティック・スプリングへ直行した。ゲートから20マイルも北上して、ようやくT字路に到達。そこがウェスト・サムという場所で、左折してさらに20マイル以上行った(オールド・フェイスフルという見どころを無視して進んだ)ところ、ミッドウェイ・ガイザー・ベイズンというエリアにそれはある。駐車場に入ったら、もう夕方5時。でも、まだ十分に陽は高かった。

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スリー・シスターズ・スプリング

 川沿いを足早に進む。温泉からの水が湯気と一緒に川に注ぎ込んでいる。さらに通路を上がっていくと、右側に乳白色っぽい水色と、それより少し濃い青が入り混じった美しい泉があった。エクセルシオール・ガイザー・クレイターというらしい。湯気が凄い。強風でそれがふわーっと流れて行ったところを撮影しないと。これがなかなか辛抱が要る。

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グランド・プリズマティック・スプリング

 その先、さらに登って行ったところに、お目当てのグランド・プリズマティック・スプリングはあった。湯元になっている湖らしい。その縁が極彩色! なんでこんな色になってるのか……大自然の不思議。本物を自分の目で見て、感激。興奮状態で、あまり周りがよく見えていなかった。湯気がうまく消えて、綺麗に撮影できないものか、としばし奮闘。

 泉までの距離が絶妙というか微妙というか……。もうちょっと近づいて見たかった。もう少し高い位置からも見たいところではあったね。ドローンとかで上空から撮った写真を何度も見て来てたから、通路側の縁しか見えないのはちょっと残念だった。ま、全部見えないところが、想像をかき立てるんで、また良いのかもしれないけど。強風で飛ばされた帽子が通路脇の水の中に落ちているのが寂し気だった。マスクも飛ばされていた。今年ならでは、の光景だ。

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この距離でバイソンに遭遇

 さぁ、今晩の宿に向かわねば。公園の西側にいたが、東側のコーディという街へ。ウェスト・サムに戻り、そこからイエロー・ストーン・レイクの北岸沿いに進み、公園の東ゲートへ。道沿いにどでかいバイソンが歩いていた。あんなのぶつかったらクルマはイチコロだ。

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ワピチ(アメリカアカシカ)もこんな近くに

 コーディがまた遠かった。夕暮れの山道をどんどん下って行く。ゲートから50マイル以上もあったが、この川沿いの道がまた良かった。明日はここを登るわけで、それもまた楽しみになった。
以上 Story 30 終了


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