「頭のいい人」はシンプルに生きる/著)ウェン・W・ダイナー 訳)渡部昇一

ー感想ー
表題を見て、「頭のいい人」はシンプルに生きるとは、どういうことなのか?興味が湧いて手に取った。まず、「自分の人生を、自分の力で思うように支配できない人のことを犠牲者という。」が気になった。
犠牲者;犯罪によって被害を受けた人のことではない。世間一般の犯罪などとは比べ物にならないくらい巧妙な手口で、自分自身を盗まれてしまっている人のことである。彼らは、知らないうちに心を搾取されてしまつている。日常の暮らしに埋没してしまったがために、自分の感情や言動がいつの間にか他人に支配されていることに気がつかないのだ。
つまり、自分の感情や言動が他人に影響され支配されるような、生き方をしないために、どうするか?
堂々と自己主張をするために気をつける15について述べてあった。
(1)お伺いを立てる代わりに、言い渡せ
(2)相手の目をまっすぐ見て話せ
(3)背筋をシャキッと伸ばし、どっしりとした声で
(4)「あのー」「えー」はもう口にするな
(5)「私は便利屋ではない」と自分に言い聞かせよ
(6)タバコの煙が嫌ならいやとはっきり言って
(7)ドキドキ、イライラするならむしろ怒れ
(8)「あなたの上司と話がしたい」と言ってみよ
(9)人生の勝ち負けを時には“ゲーム”のような感覚で見よ
(10)「できると思います」を「できます」に言い換ええよ
(11)「生身の自分」をさらけ出すのをためらうな
(12)不当な請求は断乎ことわれ
(13)納品の遅いセールスマンは相手にするな
(14)欠陥商品、不快なサービスには一円も払うな
(15)むやみに“他人“を自分の上に祭り上げることはやめよ
これらを守って、生活をすることがシンプルに生きること「頭のいい」人がおこなっていること。と感じた。
 人生はたった一つの体験などではない。そして常に変わりつつあるものだ
の言葉に、自分も半世紀以上を生きてきて、とても共感した。



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<そで>
人生は一度限り。学ぶのに、遅すぎることはない!
この本には、「自分の人生」を決定づける
“大切なメッセージと価値”が込められています!
 あなたは、今の生き方で、5年後、10年後、自信を持って「この人生でよかった!」と言い切れるだろうか。心から満足できるだろうか。
 あなたはいつも、「いい意味で自分本位」に考え、行動しているだろうか。
「自分のために生きる」のは、決して利己的なことではない。徹底的に自分のために生きてこそ、他人への思いやりも生まれる。
 これは、自分の運命の糸は自分で操り、自分の生き方を大事にしている人が口にしない「常識」なのだ。
 この本には、自分んを大切にし、これからの人生を、「快適に生きる」ための、少し過激すぎるほどの処方箋が書かれている。
 あなた自身の人生を決定づける、それほど重みのある本だ。
 世の中には、自分の力の及ぶものと及ばないものとがある。
 力の及ぶものtは判断、努力、欲望、嫌悪など、自分の意思により生み出し、獲得できるもの。一方、力の及ばないものとは、身体的条件や財産、名誉、地位など、自分の意思だけでは同右することもできないものを言う。
 とすれば、生き方は一つである。自分の選択のきく範囲では、つまり自分の意志次第のことに関してはできるだけのことをやり、その結果に対する他人の思惑を気にしたところで仕方がない、と言うことである。
 自分の強さは自分の考え方、心の持ち方一つにある

1.「いい人生」を生きるための約束事

たった9つの「言い訳」をやめるだけで犠牲者から抜け出せる

(1)どうせ負けることはわかっている
(2)私は誰かと議論すると、いつもカッカしてしまう
(3)私は凡人だからチャンスがない
(4)私は彼らの思い通りにはならないと言うことを、あの連中に見せてやる
(5)こんなお願いをしたからといって、私に腹を立てないでほしい
(6)私がした事を話せば、きっとバカなやつだと思うだろう
(7)自分がしたい事をしたら、相手の感情を害するのではないだろうか
(8)自分だけでは、捌ききれない.自信のある人に代わってもらおう
(9)それはフェアでない

厄介な「加害者」を手際よく処理する法

 実際、どんなに恵まれた社会状況においても、さまざまな人から被害を受けてしまうことがある.私たちの社会は、それほど厄介なものだ。
 あなたが被害を受けることの多い場所・状況
(1)あなたの最大の敵はあなたの一番身近なところにいる
(2)自分自身の“限られた経験や知識”に縛られてはならない
(3)自分の心に無条件にてかせ、足かせをはめていないか
(4)つまらない人に「甘い顔」を見せてはならない
(5)話してもわからない人のために、あなたの貴重な時間とお金を浪費しない
(6)「過去の常識」の延長で生きるのをやめる
①「昔決心したこと」が今の自分にそこまで重要なのか
②「続ける」ことにたいそうな意味をくっつけていないか
③つまらぬ「道徳」に縛られて、自分から壁を作っていないか
④タコのように自分の身体を食いつぶしていないか
⑤自分の首に自ら「負け犬」というプラカードを下げていないか
ちょっと想像力を働かせるだけで、あなたを犠牲者にしてしまう方法など、無数に考えつくことができるだろう。けれども、その同じ想像力を建設的に使えば、犠牲になる状況を取り除く方法も見出せるのだ。どちらを選ぶかは、あなた次第なのである。

2.簡単にできる「心の鍛え方」

堂々と自己主張するための15の実践法

(1)お伺いを立てる代わりに、言い渡せ
(2)相手の目をまっすぐ見て話せ
(3)背筋をシャキッと伸ばし、どっしりとした声で
(4)「あのー」「えー」はもう口にするな
(5)「私は便利屋ではない」と自分に言い聞かせよ
(6)タバコの煙が嫌ならいやとはっきり言って
(7)ドキドキ、イライラするならむしろ怒れ
(8)「あなたの上司と話がしたい」と言ってみよ
(9)人生の勝ち負けを時には“ゲーム”のような感覚で見よ
(10)「できると思います」を「できます」に言い換ええよ
(11)「生身の自分」をさらけ出すのをためらうな
(12)不当な請求は断乎ことわれ
(13)納品の遅いセールスマンは相手にするな
(14)欠陥商品、不快なサービスには一円も払うな
(15)むやみに“他人“を自分の上に祭り上げることはやめよ

3.無駄なエネルギーは使わない

「どうにもならないこと」への賢明な対処法

(1)あなたのことを他人がどう思おうが、それは彼ら
  だけの問題である。あなたの意志に関係なく、人々
  は自分が信じたいように信じるものだ。
(2)自分が「持って生まれたもの」はとことん愛する
  こと。あなたの目に映っている姿が、たぶんあなた
  自身の姿である。

「いつかは死ぬべき病」が生命である。

 生きた肉体を持ってこの世を去るなんてことは、誰にもできない。これはいくら否定しようにも否定し得ない事実だ。生命とは実際、いつかは死ぬべき病のようなものなのだ。

「ああすべきだった」式の罠を避ける唯一の方法

 この犠牲の儀式に参列しないようにすること〜道理を踏まえた上で今、何をすべきかに焦点をあてることである。〜「あの時点に戻って、あなたの言うようにやれというつもりですか。そういうつもりでなければ、たった今、実際に何ができるか、話し合ってみませんか」
(1)人生を1つの体験だと考える人たち
  〜人は意識的にしろ無意識的にしろ、常に自分んた
   ちの人生を顧み、評価しようとする。そしてこの
   ことがすでに、現実からそむき、現在の瞬間をム
   ダにすることなのである。
(2)人生をいくつもの体験の連続だと考える人たち
  〜まったく別の人生ゲームをすることになる。
   彼らは、人生は永遠に変化していくものであるか
   ら、自分自身で操作が可能だと考える。

7.人生で成功する人の「いい習慣」

「変わること」を恐れるな、億劫がるな

 人生はたった一つの体験などではない。そして常に変わりつつあるものだ。一生のうちのいち日1日が、そして1日のうちの一瞬一瞬が、全く新しい何かを意味しているのである。新たに現れてくる一瞬一瞬は、今まで存在しなかった瞬間だ。だから、あなたの見方次第で、数えきれないほどの多くの楽しみが生まれる。味方を決めるのはあなたしかない。

 プライバシーが確立していない人は、くたびれたり、温顔のために努力したくもない時も1人でいるわけにはいかないので、ついつい苛立った声を出したり、トゲのある顔をしたりする。またそうできる立場にない人は、追従笑いのような表情を固定させるようになる。
 本当の人間の価値は個人にあり、そういう人が納得した上での協力があってこそ、大きな組織も運営されるのである。
 
自分の人生を、自分の力で思うように支配できない人のことを犠牲者という。
犠牲者;犯罪によって被害を受けた人のことではない。世間一般の犯罪などとは比べ物にならないくらい巧妙な手口で、自分自身を盗まれてしまっている人のことである。彼らは、知らないうちに心を搾取されてしまつている。日常の暮らしに埋没してしまったがために、自分の感情や言動がいつの間にか他人に支配されていることに気がつかないのだ。
 自由を望むのは“利己主義”だと言う人がいる。こういう人たちは、たいていあなたの自由を、そしてあなたの人生を、力ずくで抑えつけてしまおうと考えている人達だ。もしもそれらに屈服すれば、あなたは彼らに縛られて身動きできなくなり、結局は自由を失ってしまうだろう。
 自由な人生を実現する一番いい方法は、あなたの生活を支配しようとする人たちがいたら、その人間に信頼を置かないことだ。これが基本である。
 エマソンが「自己信頼」で言っているように、「あなたの平安をもたらすのは、他ならぬあなた」だからである。勇気とは批判のまっただ中に飛び込むこと、自分を信頼すること、自分の選択の結果を受け入れ、そこから何かを学び取ることである。
「人と超人」のなかで、ジョージ・バーナード・ショーは、「人生の真の喜び」それは、自分でも素晴らしいと認めた目的のために役立つ存在であること、‥席あが自分の幸福のために何もしてくれない、と不満を捲し立てる、利己的なくだらない○○○ではなく、自然の力である存在になることだ」

個々の状況においてあなたが下す選択の積み重ねが、とりも直さず、あなたという人間を作りあげているのである。
 あなたの姿勢をクリエイティブで活気に満ちたものに変えるならば、あなたは健全な選択をすることができる。そして、不利な状況を好転んさせるようにとtねに注意を払い、自分nの姿勢や予想を改善していけば、あるいはまた、新しい冒険に恐れずに立ち向かっていけば、あなたの生活をより良い方向へと容易に向けることができるのである。
 この地球上に住んでいる間は、フルに自分を発揮して、正気にあふれた人生を送るに限るーこの世を去れば、永遠にその逆の体験をすることができるのだから。

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