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藍分を含む植物からその色を抽出して精製した顔料は、それそのものが生薬として役立てられていました。今回は青黛(セイタイ)と呼ばれた藍顔料の働きかけについてのご紹介です。 東洋医学と西洋医学の垣根を超えて注目を集めつつある素材ですので、是非ご覧ください。 ちなみにタイトル画像は私たちの畑のタデアイの葉と、その葉から抽出した自家製の青黛とそれを配合して作っていた石けんです。 1、藍の顔料である青黛の概要 絵の具として用いるけれど、薬として用いても良い。って面白いです。
染料として知られている藍ですが、中国では生薬としてよく知られているようです。タデアイの葉は、生薬としては藍葉(ランヨウ)と呼ばれています。 今回は、タデアイの生薬としての側面にスポットを当ててご案内したいと思います。 1、フグの毒をも解毒した藍葉(ランヨウ) 明治時代、藍の染料「すくも」を作り、自分で販売していたある藍師の話です。 長州の顧客にすくもを納品した帰り道、フグ料理を振る舞う料亭に立ち寄り、懐に入れておいた小さな木綿の袋を差し出して、立派なフグ料理のフルコー