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In Other Words

果てのない泉に口づけ 車越しの投げ接吻 撃ち抜かれ止まらない鼓動
てのひらの感触を辿っては 輝ける灰色の空に音符が舞ふ おなじ町の幸福

愚かしさは悪か これまで答えを躊躇わなかった事ごとが反転し
その奥に隠れた愛に 自覚的になったから 欲望果つる処へ垂直に落ちた星

目に映る姿がすべてではない 眠りについているものたちを 別の角度から
余すことなくみつめたくて 想像がもたらす近しさ 事象や感情の移ろひを
そっとあじわふ昼下がり 起伏のひとつ一つのひだを掬ひ 浮かぶ表情に
素直でいたひ 流れ 沈み 呼吸する葉の如く ぢんわりと拡がる喜び
熱を帯び発された光は 何処かに残されゆく 時のおとずれのやさしさを

陽が差さぬ季節に 雪のあたたかさと人の温もりを知る 春の日は近く
時折覗く青空の羽ばたき 時季折々のすべらかさ 出逢ふ眼差しを慈しみ
背を押す力のさりげなさは 笑みそのもの 拡がる波を 自由に描かふ

Erat, est, fuit あった、ある、あるであろう....🌛