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好きなものとか夜の電話とか


今日は何しようかな?

寝坊という立派な予定をこなしている最中に、こうやって考えるのが好き。
職場で子ども達とする制作の準備は絶対進めなきゃだし、久しぶりに日記を書いたり本を読んだりもしたい。ちょっと早いけどバレンタインの計画も立てようか。次から次へとやりたいことが降ってくる。


お昼はお母さんとランチに行く予定だから、ゆっくりメイクをして好きな服を着よう。仕事はいつも決まった服を着ていくから、こうやって休みの日にお気に入りを纏うのも楽しみのひとつになった。
身支度を終えて、今年のバレンタインは何作ろうかな〜とレシピ本を見ていると、キャラメルケーキと猫型クッキーを作りたくなった。キャラメルも猫も大好きな彼はきっと喜ぶだろうなと思い浮かべて、つい顔が綻んでしまう。
初めてのレシピに挑戦するのは少し緊張する。キャラメルケーキはちょっぴり難しそうだから、試作もしてみないと。



こうやって、お気に入りに囲まれた部屋で好きなことをする時間は密やかな高揚感がある。

日記は毎日書いているわけじゃないけれど、ふっと書きたくなる時があるからもう5年くらい続いている。ついこないだ、私の職場に通っている小6の女の子と話をした時、彼女も日記を書くのが好きだと教えてくれた。たまに読み返して「こんな気持ちになったなあ」と考えるのが好きなんだって。私も同じ。本当にたまになんだけれど、日記を読み返して過去の自分の足跡を感じている。



それと同じように、以前読んだ本を再読すると、受け取り方や感じ方が変わっていることを発見するのも好き。
最近はお金を節約するために本を買うことを渋っていたけれど、本屋に立ち寄ると気付いたらある本を手に取っていた。村上春樹の短編小説。
彼の著書は有名な「ノルウェイの森」しか読んだことがないし、好きな作品だとは言い難い。けれど、ふっと心を惹きつけられる一文がある。理由はわからない。彼にしかできない表現をまた見たいと思ったのかもしれない。


そんなこんなで最初の短編を読んでいると、お母さんとランチに行く時間になった。お母さんがテレビっ子の情報収集力で見つけたモツの料理が有名なお店に。ずっと行きたいと思っていたからか、すごくわくわくしているお母さん。
それぞれが頼んだものが来ると、おいしすぎて夢中で平らげてしまった。車の中で料理の感想を言い合う。一緒にスーパーで買い物をしたあとに、温泉で背中を洗い合いっこ。



家に帰ってきてのんびり制作の準備をしていると、友達から電話がかかってきた。ベトナム旅の予定を立てよう、と。
彼女と外国を旅するのは私の密かな夢だった。好奇心に溢れていてまっすぐな彼女と過ごす時間はいつも私をワクワクさせる。

行きたい国は沢山あったのだけれど、真っ先に思い浮かんだのはベトナムだった。
大学生時代にアルバイトをしていたカフェで、私はベトナム人の友達と出会った。彼女は私に故郷のことを沢山教えてくれ、そのどれもに魅力を感じたことを覚えている。けれど一番心惹かれたのは、穏やかでいつも笑顔でいるけれど、心の内には熱いものを秘めている彼女の人柄だったのかもしれない。
旅の予定が決まるとすぐに彼女に連絡をした。すると、「ベトナムを案内するよ」と連絡が返ってきて舞い上がってしまった。旅のメインはホーチミンなんだけれど、そこからさらに南西に行ったところにある彼女の故郷にも連れて行ってくれるみたい。きっと素敵な旅になる。


電話をしていたらあっという間に夜になってしまった。明日も仕事だからもう寝なきゃいけないけれど、旅のことを考えていたらワクワクしてしまって結局遅くまで寝れなかったよ。




またね。



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