見出し画像

口下手な人の手紙



色々あって、休校に。


 学校が休校になった。ご存知の通り、コロナウイルスの対策で人の集まる場所があちこち休みになって、世間はお出かけ自粛モードである。
 
 私の息子の学校も、当然のように休校になった。息子は学校が大好きなのでものすごく残念がっているのだが、病気には絶対なりたくないという気持ちの方が勝っているようだ。テレビのワイドショーがやたらと恐ろしさを煽るのを見た彼は、余計にその決心が強くなったようだ。息子はもともと少し怖がりなのである。いい言い方をすれば慎重といったところか。その慎重さはきっと将来のために活かしてほしい。

 それでもお友達と突然ずっと会えなくなったのは寂しそうである。代わりと言っては何だが放課後デイサービスを利用しているので、利用日にはとにかくたくさん遊んでもらうようにしている。さすがにずっと家の中ではかわいそうだし、ストレスも溜まるだろう。

 そして休校とはいえど真面目な息子は、勉強も頑張っている。学校からは宿題のようなものは一切でていないのだが、ドリルを買ってほしいと自分からねだり、手始めに3冊くらい買ってあげたのだ。
 そうすると彼は、毎朝起きてから午前中は勉強の時間、午後になってお昼を食べてから自由に遊ぶ、というルールのもとに行動しだした。怠けたりすることなく、だ。まずここからうまくできない子も多い中で、本当に素晴らしいと思う。そしてなんと、ドリルも1週間で全部終わらせてしまった。

 自分が子供の頃はこんなに頑張っていただろうか。まだ小学校2年生とはいえ、勉強へのモチベーションの高さは、間違いなく当時の私を越えている。本当に驚くばかりである。ちゃんとルールと時間も守っている。そして、私にはなかった素直さがある。集中力もある。当時の私はドリルなんてやらないだろうし、丸々一冊終わらせてない自信がある。それを短期間で三冊も…!!
 いつも笑顔でにこにこしてる息子。春から3年生になるが、このまま頑張ってほしいと切に願うばかりだ。


結局はなにが言いたいかというと

  

 ただ、こんな事態になっても頑張っている息子を褒めたくて褒めたくてしょうがないのである。会話だとうまく表現することができないのでこうして書いているのだ。すごいね!とかえらいね!だけでは伝わらない感情を。
 親バカと言ってもらっても構わないぞ。

 近頃の親は子供を褒めることを軽視しているかのように思える。私もあまり親から褒められた記憶がなく、貶されたりいじられたりからかわれたりした印象しか残ってない。それでは子供もきっと悲しいと思うし、さみしいに違いない。嫌な思い出よりも楽しかったり嬉しかったりした思い出こそ残してあげたい。
 自分が経験してきて辛かったり嫌だったりしたことが、皮肉にも子育てに活きている。きっとあの時代過ごしてきたことは今思えば必然だったのだろう。
 大きくなって、息子がいつかこのコラムを読む時が来るかもしれないし、来ないかもしれないが、母からのせいいっぱいの気持ちとして残したい。心から。


よければサポートお願いします!頂いたサポートは活動費に使わせていただきます~