同姓同名(+α)の競馬関係者たち
お世話になっております。印度孔雀です。
本日、今年度の新規騎手免許取得者が発表されましたが、その中に現役調教師と同姓同名の坂口智康氏(さかぐち・ともやす、美浦・尾形厩舎の調教助手)がいたことで話題になっていますね。
ということで、今回は騎手・調教師・馬主等の競馬関係者の中で同姓同名の方、または「ここまで被るの!?」というニアピンの方を紹介していこうと思います。ざっと調べた限りなので、「この方もいるよ!」というのが分かる方がいれば、是非ともコメントまで。
2024年2月11日:ニアピンの方まで分かる範囲で追記。他にあったら教えてください!
同姓同名
加藤和宏(かとう・かずひろ)
1956年3月4日生まれのJRA調教師・元騎手。騎手時代にはシリウスシンボリでのダービー制覇、調教師としてはハナズゴールで🇦🇺G1・オールエイジドステークスを制覇。現在はTwitterでも大人気。
1953年11月13日生まれの地方競馬調教師(金沢)・元騎手。2023年は金沢の調教師リーディングを獲得。サムネイル画像は1999年の日経賞にて1の加藤和宏氏と共に出走し、着順で並んだ時のもの。さて、どっちがどっちの加藤和宏でしょうか?
坂口智康(さかぐち・ともやす)
1981年2月6日生まれのJRA調教師。父はエイシンヒカリなどを管理した坂口正大・元調教師。2019年より厩舎を開業し、ビザンチンドリームなど現時点で重賞勝ち馬は3頭手がけた。
1990年12月16日のJRA調教助手→騎手。この流れでの騎手デビューは史上初とのこと。重賞馬の担当はなかったようだが、馬術選手としては実績を残しており、騎手としても障害レース専門としてのデビューとなった。
山口勲(やまぐち・いさお)
1956年1月17日生まれの地方競馬元騎手(大井)。JRA移籍前のステートジャガーに騎乗し京浜盃などを勝っている。2005年に騎手を引退しているが、近年の動向は不明。
1970年3月28日生まれの地方競馬騎手(佐賀)。佐賀競馬の名手で、エスワンスペクターでダートグレード競走のエーデルワイス賞も勝利している
斎藤誠(さいとう・まこと)
1971年4月7日生まれのJRA調教師。2006年より厩舎を開業し、わずか1年の2007年にゴスホークケンで朝日杯フューチュリティステークスを制覇。2014年にはヌーヴォレコルトでオークスを勝ちクラシック初制覇を果たした。戸籍上の表記(地方競馬ではこちらの表記となる)は齋藤誠。
1962年3月7日生まれの地方競馬元騎手・元調教師(高崎)。騎手時代にはダービーテイオーで高崎ダービーなどを勝った。引退後は調教師となったが、高崎競馬場廃止の約半年前にあたる7月の出走を最後に引退しわずか2年ほどの調教師生活を終えており、その後の近況は不明。
高橋優子(たかはし・ゆうこ)
1950年9月15日生まれ、1974年5月17日死去の地方競馬元騎手(水沢)。日本初の平地競走騎乗女性騎手。重賞制覇経験もあったが、23歳で夭折した。なお、現役時に同じく騎手であった葛西勝幸氏と結婚しており、最終的な表記は夫の姓である葛西優子であった模様。
1973年7月19日生まれの地方競馬調教師(金沢)。かつては新潟県競馬組合に所属し、解散時に金沢へ移籍。2008年に厩舎を開業し、2014年には白銀争覇で重賞初制覇。
平田修(ひらた・おさむ)
1960年5月29日生まれの中央競馬調教師。調教助手時代にはダイユウサクなど手がけ、調教師としてはカレンブラックヒル、ゴールドドリーム、ケイアイノーテックなどを管理した。
1956年11月3日生まれの実業家で馬主。「家庭教師のトライ」などで知られるトライグループの代表取締役会長で、妻は元女優の二谷友里恵。現役の所有馬には2022年の弥生賞3着、皐月賞にも出走したボーンディスウェイ。
田中康弘(たなか・やすひろ)
1946年3月1日生まれの地方競馬調教師(大井)。2017年12月31日に勇退した。
冠名「デンコウ」の馬主。本業は不明。デンコウオクトパスとデンコウアンジュでそれぞれ重賞3勝。2021年にアンジュが引退したあとはデンコウハピネス、デンコウリジエールの2頭を所有していたが、リジエールは2022年の栗東ステークスを最後に「メイショウ」の松本好雄氏に名義変更。地方に移籍していたハピネスも他の馬主の所有に変わっている。撤退されたのか亡くなられたのかも不明。
林正夫(はやし・まさお)
1937年3月27日生まれの地方元騎手・元調教師(道営)で現馬主。騎手・調教師・馬主として道営記念を制覇するという偉業を成し遂げている。主な所有馬にはショウリダバンザイがいる。
冠名「シン」の馬主で、シンチェストやシンホリスキーなどの馬主である林幸雄氏の親族と思われる。近況は不明。netkeibaではこちらの林正夫氏のページにリンノレジェンドが所有馬として表示されているので、混同に注意。
藤田晋(ふじた・すすむ)
本業は
おそらくゼネコンの安藤建設元社長(2024年9月19日追記:安藤建設ではなく、先物取引などを手掛けた藤忠元社長の可能性が高いです)で、冠名「ハッピー」の馬主。グレード制導入元年の安田記念を制したハッピープログレスなどを所有した。1973年5月16日生まれの実業家で馬主。言わずと知れた大企業サイバーエージェントの代表取締役社長。「ウマ娘」を手がけるCygamesの親会社。馬主業は2021年よりスタートしたが既に重賞馬を複数所有。
小林英一(こばやし・えいいち)
1931年7月20日生まれの実業家で馬主。ベアリングの製造・販売を手がける北日本精機の代表取締役会長。主な所有馬はみんな大好きゴールドシップ。なお、現在は「合同会社小林英一ホールディングス」の名義(代表者は次男の小林正和氏)のため、馬主名は2とは被ってはいない。
ベアリングの製造・販売を手がける日本ピローブロック(現FYH)の元代表取締役社長で冠名「ニホンピロ」の馬主。先代は小林百太郎氏で、ニホンピロウイナーやニホンピロアワーズなどのGⅠホースを所有した。1も2もほぼ同業種ですが、まさかの同姓同名。
小林正明(こばやし・まさあき)
1947年1月3日生まれ、1998年2月25日死去の実業家で冠名「アイネス」の馬主。馬主となりわずか数年でアイネスフウジンでダービー制覇を果たしたが、バブル崩壊後に本業が傾き、自ら命を絶った。
地方競馬馬主ということ以外は詳細不明。2008年産のスピードライトという馬を所有しているが、netkeibaではシステム上の都合が馬主欄に1の正明氏の勝負服が掲載されている。当然、この馬の誕生の10年前に1の正明氏は亡くなられているため、同姓同名の別人となる。何かのエラーというわけではなく、競走結果の馬主欄にも「小林正明」と書いてありました。
デイリースポーツの競馬担当の記者の方にも同じ名前の方がいらっしゃる。ミホノブルボンのダービーをきっかけに競馬ファンになられたそう。
本間茂(ほんま・しげる)
1954年3月7日生まれの地方元騎手で現西山牧場阿見分場場長。いろいろあり騎手を廃業したが、その後は長らく「ニシノ」「セイウン」の冠名で知られる西山オーナーの牧場にて勤めている。
北海道札幌市に本社を置き、鉄筋業を営む本間工業の代表者で馬主。2012年の函館2歳ステークスを制したストークアンドレイなどを所有。
ニアピン(親族はNG)
山本直と山本直也。どちらもアナウンサーで、競馬実況を担当。しかも障害競走での実況に定評がある点でも共通。
清水久詞と清水久嗣。前者はキタサンブラックなどを手がけた中央競馬調教師、後者は2010年の日本ダービーなどで実況を務めたアナウンサー。
大久保福松、大久保石松、大久保房松。全員中央競馬調教師だが、兄弟や親子ではなく、血縁関係はないという。ただし、福松の孫にあたる大久保洋吉元調教師によれば、江戸時代あたりまで遡れば親戚にあたる可能性があるそうな。
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