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バーラ先生の特別授業(原題:Vaathi)

南インド版“スーパー30”
教育の産業化に異を唱える若き教師の活躍

タミル語映画界でキャリアを始動し、俳優のみならず、監督・プロデューサー、プレイバックシンガーとしても活躍、さらには、ヒンディー語映画、ハリウッド作品でも活躍するダヌシュ。2024年7月28日の41歳のお誕生日に合わせ、主演作『バーラ先生の特別授業/ 原題:Vaathi/  2023年/ 日本語字幕版)を上映します。

ストーリー

2022年、TNPCEE(タミルナードゥ州で工科大・医科大の入試を受ける際に必須の共通試験)のために勉強しているアビは、親族の経営するレンタルビデオ店で古いビデオテープを見つける。そのテープに録画されていたのは、まさに彼が今苦しんでいる数学の問題を若い男が鮮やかに解説している情景だった。同梱の伝票は2000年6月の日付で、受領者の名前が記されているだけだったが、そのA・M・クマールという名の人物を探し当てたアビは、チョーラワラムという村を舞台にした若い数学教師の戦いの一部始終を彼から聞かされる。
 インドが経済自由化に舵を切った1990年代、教育の世界もまた変貌した。1993年から始まる教育制度の改革により、多くの私立教育機関が生まれ、高い授業料を課し、それに応じた質の高い授業を提供するようになった。これには学校だけではなく予備校も含まれる。その一方で、公立学校は打ち捨てられたままで、有能な教員は私立校に引き抜かれ、設備は老朽化し、公立校にしか通えない低階層の子弟は家計を助けるために授業を放棄せざる得ず、教室が成立しない状況が進行していた。
 そうした中、チョーラワラム村の公立校に赴任してきた若い数学教師バーラは、子供たちを学校に来させることから始め、教室にすらあるカーストの垣根を壊し、女子生徒の向学心を応援し、大手の私立教育機関の経営者からの妨害とも闘いながら、受け持ちの生徒たち全員にTNPCEEでトップランクの成績を上げさせることを目指す。

『バーラ先生の特別授業』より
『バーラ先生の特別授業』より
『バーラ先生の特別授業』より
『バーラ先生の特別授業』より
『バーラ先生の特別授業』より

スタッフ・キャスト

監督:ヴェンキー・アトゥルーリ
脚本:ヴェンキー・アトゥルーリ
製作:スーリヤデーヴァラ・ナーガほか
撮影:J・ユヴァラージ
音楽:G・V・プラカーシュ・クマール
出演:ダヌシュ、サムユクタ、サムドラカニ、タニケッラ・バラニ、サーイ・クマール、ラージェーンドラン、ハリーシュ・ペーラディ、スマント、(特別出演)バーラティラージャー

タミル語/2023年/134分/映倫区分G相当
配給:SPACEBOX
©️Fortune Four Cinemas ©️Sithara Entertainments ©️Srikara Studios

上映日程

池袋 新文芸坐 7/28(日) ⏰14:30
チケット:特別料金 2,500円(均一)

シネ・リーブル池袋
「週末インド映画セレクション」企画内にて上映。
上映日:8/2(金)、8/24(土) ※上映時間は開催週火曜日までに劇場HPにて発表。

同企画内にて、ダヌシュ主演作『マーリ』『無職の大卒』『無職の大卒2 ゼネコン対決編』『ラーンジャナー』のほか、教育問題を扱う実話ベースのドラマ『スーパー30 アーナンド先生の教室』も上映します。

チケット:2,000円(均一)

2023年のタミル語作品年間興収6位となったヒット作(ソース:IMDb)。監督は、テルグ語映画界で活躍し本作が長編4作目となるヴェンキー・アトゥルーリ。音楽をG・V・プラカーシュ・クマールが手掛け、『無職の大卒』でダヌシュの父を演じたサムドラカニが悪役を務めています。『スーパー30 アーナンド先生の教室』に並ぶ熱き教育ドラマを、ぜひご覧ください。

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