【刀ステ】おいでよ、刀剣乱舞2.5次元の沼【刀ミュ】

こういうことをnoteで書いてもいいのかわからないのですが、刀ステ新作の続報発表があってテンションが上ったので書いてしまいます。まずかったら消します。

ということで、みなさま刀剣乱舞はご存知でしょうか。
2015年1月14日にリリースされた、名だたる刀剣の付喪神を育成し、歴史改ざんを目論む時間遡行軍との戦いに勤しむ刀剣育成シミュレーションゲームです。

2015年10月からはミュージカル『刀剣乱舞』(以下、刀ミュ)が、2016年5月からは舞台『刀剣乱舞』(以下、刀ステ)がそれぞれ公演を開始しました。他にアニメ化、実写映画化もされています。

さて、4月末から10日間に渡り刀ミュ作品が無料配信されたことで、初めて刀剣乱舞の2.5次元作品(生身のキャスト【役者】がアニメやゲームキャラクターに扮して演じる)に触れ、その魅力にハマった方もいらっしゃることでしょう。

そして、刀ステの追加キャストが発表になり、これまで見ていたミュージカル作品との違いに興味を持った方もいらっしゃるかもしれません。

そこで、刀ミュと刀ステの違いやそれぞれの魅力について、どちらにもどっぷりハマってしまっている私が(主観を交えつつ)プレゼンしていきたいと思います!

そもそも、刀剣乱舞とは?

西暦2205年、時の政府は過去へ干渉し歴史改変を目論む「歴史修正主義者」に対抗すべく、物に眠る想いや心を目覚めさせ力を引き出す能力を持つ「審神者」(さにわ)と刀剣より生み出された付喪神「刀剣男士」(とうけんだんし)を各時代へと送り込み、戦いを繰り広げる。そして「刀剣男士」、「歴史修正主義者」の双方を良しとしない第三の勢力「検非違使」が介入し、刀剣男士の前に立ちはだかる。-Wikipedia『刀剣乱舞』

すべてのメディアミックス作品の原案となる、ゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』はプレイヤーである「審神者」が刀剣の付喪神である「刀剣男士」を収集し、育成しながら、歴史改ざんを目的とした歴史修正主義者(時間遡行軍)と戦いながら本丸を運営するゲームです。

プレイヤーはまず、打刀の加州清光/歌仙兼定/山姥切国広/蜂須賀虎徹/陸奥守吉行のいずれかから一振りを選んで本丸運営を始めます。この5振は非公式ではありますが初期刀(しょきとう/しょきがたな)と呼ばれ、多くのプレイヤーにとって相棒ともいえる存在になっています。

収集した刀剣男士たちは出陣することで経験値を上げることが出来るのですが、一定のレベルに達すると「特」が付き、ステータスアップすることが出来ます。それとは別に、修行に出すことで「極」にレベルアップすることも出来ますが、現時点で極められる刀剣には限りがあります。

ゲーム自体にストーリー性は特に無く、元の持ち主や歴史上で関わりのあった刀剣同士を同じ部隊に編成し、出陣することで「回想」と呼ばれる短いストーリーを見ることが出来ます。

ゲーム内のイベントや、他者の本丸との「演練」などはシステム上存在しますが、プレイヤー同士で順位を競ったりコミュニケーションを取るシステム(チャット等)はなく、ゲームの操作に慣れていない人でもプレイしやすい内容であることから人気を博しています。

ミュージカル『刀剣乱舞』とは

ミュージカル『刀剣乱舞』(通称・刀ミュ)とは、2015年の「トライアル公演」から公演を開始したミュージカル化作品です。刀ミュの特徴としては、第1部がミュージカル、第2部がライブパートの2部構成になっていることがあげられます。ライブパートではペンライトやうちわを使っての応援が可能となっています。ライブパートで歌唱される楽曲はCDや各種配信サイトで購入・視聴することが出来ます。2018年には刀剣男士として紅白歌合戦にも出演しました。

刀ミュではこれまでに以下の公演が上演されています。

・阿津賀志山異聞(トライアル2015年10月/本公演2016年5月~)
・幕末天狼傳(2016年9月~)
・三百年の子守唄(2017年3月~)
・つはものどもがゆめのあと(2017年11月~)
・結びの響、始まりの音(2018年3月~)
・阿津賀志山異聞2018 巴里(2018年7月~)
・三百年の子守唄2019 再演(2019年1月~)
・葵咲本紀(2019年8月~)
・静かの海のパライソ(2020年3月~)
・幕末天狼傳2020 再演(2020年9月~予定)

上記本公演の他に、in 厳島神社(2016)、真剣乱舞祭(2016/2017/2018)、加州清光 単騎出陣(2017/2018/アジアツアー)、髭切膝丸 双騎出陣(2019/2020予定)、歌合 乱舞狂乱(2019)のライブパートをメインにした特別公演も行われています。

刀ミュにこれまで登場した刀剣男士(キャスト・敬称略)は次の通りです。

・三日月宗近(黒羽 麻璃央)
・小狐丸(北園 涼)
・石切丸(崎山 つばさ)
・岩融(佐伯 大地)
・今剣(大平 峻也)
・加州清光(佐藤 流司)
・大和守安定(鳥越 裕貴)

・和泉守兼定(有澤 樟太郎)
・堀川国広(小越 勇輝→阪本 奨悟)
・蜂須賀虎徹(高橋 健介)
・長曽祢虎徹(伊万里 有)
・にっかり青江(荒木 宏文)
・千子村正(太田 基裕)
・蜻蛉切(spi)
・物吉貞宗(横田 龍儀)
・大倶利伽羅(財木 琢磨→牧島 輝)
・髭切(三浦 宏規)
・膝丸(高野 洸)
・陸奥守吉行(田村 心)
・巴形薙刀(丘山 晴己)
・明石国行(仲田 博喜)
・鶴丸国永(岡宮 来夢)
・御手杵(田中 涼星)
・篭手切江(田村 升吾)
・浦島虎徹(糸川 耀士郎)
・日向正宗(石橋 弘毅)
・豊前江(立花 裕大)
・松井江(笹森 裕貴)

総勢28振(30名)! 太字は刀ミュだけに出演している刀剣男士です。
それぞれ、出陣先の時代に縁のある刀剣男士に加えて、審神者が「一緒に出陣するのが好ましい」と判断された刀剣男士が出陣します。持ち主や過ごしてきた歴史によって個体差の大きい刀剣男士たちがそれぞれの信条をぶつけ合い、時には喧嘩したり思い悩んだりすることもありながら、歴史を守るために懸命に戦い大きな成長を遂げて本丸に戻ってきます。

刀ミュの魅力は何と言っても「歌って踊る刀剣男士」ではないでしょうか。現代の戦い方としてライブパフォーマンスを行っていますが、脱衣曲と呼ばれる布面積の少ない衣装に着替える瞬間や、客席に降りてきた男士からファンサービスを受けることで審神者は討死します。音楽に合わせて踊る時間遡行軍を見ること、歴史上の人物に黄色い歓声を送ることが出来るのも刀ミュならではです。

そしてなにより、キャストの方は舞台の幕が下りる瞬間まで刀剣男士として立居振舞ってくれます。目の前にいるのは刀剣男士そのものなのです。カーテンコールでの挨拶でも役者本人の名前は一切出しません。徹底した役作りの感動を得ることが出来ます。

「なぜ歴史を変えてはいけないのか」「刀剣男士と時間遡行軍の差ってなんなんだ」「元の主を殺さなくてはいけなくなったら」etc…胸が痛くなるほど切なくて優しいストーリーの後にやってくる、第2部・ライブパートというメンタルケア。どんなに辛いストーリーでも、最後には楽しい気持ちで帰ることが出来ます。

刀ミュは折れない方の刀剣乱舞です。

舞台『刀剣乱舞』とは

舞台『刀剣乱舞』(通称・刀ステ)とは、2016年の「虚伝~燃ゆる本能寺~」から公演を開始した舞台化作品です。刀ステの特徴は殺陣に掛けるの熱量だと思っています。ライブパートはありませんが、キャストパレードと呼ばれる登場人物紹介パートや、エンディングで歌って踊る刀剣男士を見ることは出来ます。

刀ステではこれまでに以下の公演が上演されています。

・虚伝 燃ゆる本能寺(初演2016年5月~/再演2016年12月~)
・義伝 暁の独眼竜(2017年6月~)
・ジョ伝 三つら星刀語り(2017年12月~)
・悲伝 結いの目の不如帰(2018年6月~)
・慈伝 日日の葉よ散るらむ(2019年6月~)
・維伝 朧の志士たち(2019年11月~)

上記公演の他に、初の野外公演として小田原城にて「外伝 此の夜らの小田原」が2017年11月23日に上演されています。

刀ステにこれまで登場した刀剣男士(キャスト・敬称略)は次の通りです。

・三日月宗近(鈴木 拡樹)
・山姥切国広(荒牧 慶彦)
・宗三左文字(佐々木 喜英)
・小夜左文字(納谷 健)
・薬研藤四郎(北村 諒)
・へし切長谷部(和田 雅成)
・不動行光(椎名 鯛造)
・一期一振(廣瀬 大介)
・鯰尾藤四郎(杉江 大志)
・燭台切光忠(東 啓介)
・鶴丸国永(染谷俊之/健人)
・江雪左文字(輝馬→瀬戸祐介)
・大倶利伽羅(猪野 広樹)
・太鼓鐘貞宗(橋本 祥平)
・歌仙兼定(和田 琢磨)
・骨喰藤四郎(北川 尚弥/三津谷亮)
・同田貫正国(武子 直輝)
・山伏国広(横山 真史)
・日本号(成松 慶彦)
・博多藤四郎(木津 つばさ)
・ソハヤノツルキ(飯山 裕太)
・大般若長光(川上 将大)
・鶯丸(前山 剛久)
・大包平(加藤 将)
・小烏丸(玉城 裕規)
・大典太光世(磯野 大)
・前田藤四郎(大崎 捺希)
・五虎退(設楽 銀河)
・太郎太刀(小林 涼)
・次郎太刀(小坂 涼太郎)
・南泉一文字(谷水 力)
・山姥切長義(梅津 瑞樹)
・陸奥守吉行(蒼木 陣)
・肥前忠広(櫻井 圭登)
・南海太郎朝尊(三好 大貴)
・和泉守兼定(田淵 累生)
・堀川国広(小西 詠斗)
・にっかり青江(佐野 真白)
・亀甲貞宗(松井 勇歩)
・獅子王(伊崎 龍次郎)
・篭手切江(大見 拓土)
・古今伝授の太刀(塚本 凌生)
・地藏行平(星元 裕月)

総勢43振(46名)! 太字は刀ステだけに出演している刀剣男士です。
慈伝で一気に増えた感があります。あとは刀ミュより短刀が多めですね。

刀ステは本丸に初めからある刀(=初期刀?)である山姥切国広と出陣先に関わりの深い刀剣男士が任務を通してぶつかり合いながら成長していくストーリーがメインです。近侍の任を任されていた山姥切国広が、過去の失敗で自信喪失していたのを取り戻していくストーリーでもあります。

刀ステの魅力は何と言っても「殺陣」だと思います。歌わない分、殺陣にかけられる役者のキャパシティが多くなるため、スピード感・手数ともに圧倒的なものが見られます。また短刀はアクション多め、歌仙は殴るように斬る等、刀によって殺陣の特色が異なるところも見どころです。特に悲伝の終盤にある、三日月宗近と山姥切国広の殺陣は息を呑むようなスピード感と迫力のある殺陣となっています。能や神楽を参考にしているという鈴木拡樹さん演じる三日月宗近の立居振る舞いは神々しさを感じさせます。

また、悲伝に至るまで一切審神者の姿や声が登場しなかったのも特徴だと思われます。悲伝において初めて姿が現れましたが声までは明かされず、それまでは審神者と対面している場面では客席に向かって間を使って演じているので、刀剣男士が話しかけているのが審神者=観客とすら感じることが出来ます。

カーテンコールでは役者名も明かされており、役者としての挨拶になるので演じていたキャラクターとのギャップも楽しむことが出来ます。アフターケアはないので、重い話の後は重い気持ちのまま帰ることになります(笑)。

刀ステは折れる方の刀剣乱舞です。

おいでよ、刀剣乱舞2.5次元の沼

リリース当初に色々と問題があったこともあり、刀剣乱舞では審神者の数だけ本丸の形があること、メディアミックスに出てくる本丸はその数ある本丸の内の一つである「とある本丸」であることが強調されています。

とある本丸ごとに描かれる話は違えど、刀剣男士がそれぞれ自分の抱えた過去や矛盾と戦いながら成長していく姿はとても感動的で、自身のゲーム内では見ることの出来ない強いストーリーにハマってしまいました(沼という表現はあまり好きではないのですが)。

刀ミュと刀ステ、ハマる要素は人それぞれ違うでしょうが、先日の刀ミュ無料配信で刀ミュにハマった方はぜひ刀ステも見てみて欲しいです。殺陣の迫力・アクションの迫力をぜひ味わっていただきたい!
現時点で無料配信の予定はありませんが、ゲームの配信元であるDMM.comで配信版を購入することが出来るので……!

逆に刀ステしか見たことがない方は刀ミュにも触れてみていただきたいです。ミュージカルに慣れていないや苦手な方にはハードルが高いかもしれませんが……セリフだけで補完し得ない心情を歌を通して得ることでそれぞれの刀剣男士が成長していく姿が見やすくなっています。

これは個人的な好みの問題ですが、刀ミュなら「三百年の子守唄」、刀ステなら「ジョ伝 三つら星刀語り」がストーリー・演出ともに神がかった作品だと思っています!

ミュージカル『刀剣乱舞』配信>>こちら
舞台『刀剣乱舞』配信>>こちら

みんなで刀剣乱舞の2.5次元作品でStay Homeを楽しみましょう~!
Stay Home出来ない方は癒やしにしましょう~!

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