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お鼻と私の物語 vol.1


私がお鼻に異常を感じ始めたのは
食べる事と呑む事をこよなく愛する
うら若き乙女だった3年前の春...(そんなに前じゃない笑)

ある日の昼下がりの事だった。

私のお鼻は、突然  滝のようにサラサラの鼻水を排出し始めた。
はじめは"最近の不摂生で風邪でもひいたかな〜"ぐらいにしか思っていなかった。

どこにそんなに水分があるのかと思うくらい、かんでもかんでも止めどなく溢れ出す鼻水のせいでグシュグシュな状態になってしまったのだった。


そんな状況が2週間以上続き、職場の先輩からは"さすがきそろそろ病院に行きなさいよ、風邪じゃないかもよ?"と、地元の耳鼻科を勧められた。


病院で受付をすませると、すぐに先生から

"この時期になるとアレルギー性の鼻炎が増えるんですよ〜ちなみに何かアレルギーある?"

と、何度も鼻をかむせいで鼻の下が切れてカサカサになったかわいそうな私のお鼻ちゃんを広げながら、白髪混じりの先生は軽〜く質問を投げかけた。

今までアレルギーとは無縁だった私。ドクターにあって2.3分ほどでアレルギー性鼻炎を言い渡された。


ショックだった。


どれだけ毎日呑んで遊んでも、仕事に影響がない程度に軽い風邪を引くぐらいで、友達の中でも私の強靭な肉体の事は誰もが認めるほどで、私の唯一の取り柄だったのだ。


アレルギー検査をするわけでもなく、"とりあえず抗アレルギー薬出しとくから、薬がなくなった頃また来てくださいっ"と、本当にアレルギーなのか私にはわからないが、プロのドクターが言うんだからそうなんだろうと、何となく納得した。

なにかしらのアレルギー物質に突然反応しはじめた私のお鼻は、薬を飲んでもなかなか鼻水の生産をやめず、ただただ身体中の水分を鼻から排出するだけの製造工場と化していた。

この頃の私は、半年ほど月に1回以上のペースで友達の結婚式に参列していたのだが、時と場合も考えず涙よりも先に鼻水が出るため、一緒に参列していた友達からは"新郎新婦が入場する前にもう泣き始めたのかと思った!"と爆笑されるのが恒例となっていた。


鼻が詰まっていることが普通になってきていた私は、今後事態がさらに悪化することになるなんて、知る由もなかった。