(1,512文字) ChatGPT-3.5と将棋を指してみました。

私は学生時代に将棋部に在籍しており、今でも趣味としている。
ちょっと思い立って、ChatGPT-3.5と将棋を指してみた。以下は、そのコピペである。見出しになっているのが私の言葉(カッコ内は心の声)で、引用部分がChatGPTです。


あなたは将棋は指せますか? またその強さは?


はい、私は将棋のルールと基本的な戦略を理解しており、将棋の局面や手順についての質問に答えることができます。ただし、私の強さや能力はトップのプロ棋士や専門の将棋AI(例: ぴよ将棋, あひる将棋など)と比べると限定的です。具体的な局面や戦略に関するアドバイスや質問があれば、お気軽にどうぞ。実際の対局を模擬する場合、手順を一手ずつ教えていただければと思います。

では私が先手で、平手で指しましょう。7六歩

了解しました。私は後手で対局します。
1. 7六歩 2四歩
あなたの番です。

(は? なんだこの手は?)
私: 2六歩

了解です。
1. 7六歩 2四歩
2. 2六歩 8四歩
次の手をどうぞ。

2五歩

了解しました。
1. 7六歩 2四歩
2. 2六歩 8四歩
3. 2五歩 3四歩
次の手をお待ちしています。

(訳がわからんが、飛車先を簡単に破れる。すでにほぼ必勝やん)
2四歩

了解しました。
1. 7六歩 2四歩
2. 2六歩 8四歩
3. 2五歩 3四歩
4. 2四歩
次の手をどうぞ。

(???)
あなたの番です。

申し訳ございません。失礼しました。
1. 7六歩 2四歩
2. 2六歩 8四歩
3. 2五歩 3四歩
4. 2四歩 同 歩
次の手をお待ちしています。

(いやいやいやいや。。。)
その手は指せないはずですが。私は、2四の地点にいたあなたの歩を取りました。

申し訳ございません、手の進行を間違えました。訂正いたします。
1. 7六歩 2四歩
2. 2六歩 8四歩
3. 2五歩 3四歩
4. 2四歩 同 桂
正しくはこうなります。次の手をどうぞ。

(無茶苦茶やな。。。)
2四に飛べる桂馬は存在せず、その手は指せないはずですが。

申し訳ございません。おっしゃる通り、間違いを犯してしまいました。
再度、訂正いたします。
1. 7六歩 2四歩
2. 2六歩 8四歩
3. 2五歩 3四歩
4. 2四歩 同 歩
5. 同 銀
次の手をお待ちしています。

(これはもうダメですな)
あなたは将棋のルールを正確に理解しておらず、正しく指せないということでしょうか?

申し訳ございません。私は将棋のルールを理解していますが、ご指摘の通り、手の進行を誤ってしまいました。その点において、不正確な応答をしてしまったことをお詫び申し上げます。再度、対局を進めることができますが、その場合も再度ミスする可能性があることをご了承ください。


ということでここでやめることにした。

特に意味不明なのが、2手目(「2四歩」)である。
本当にありえない手である。サッカーで言えば「試合が開始した瞬間にキーパーがドリブルで攻め上がろうとしてゴール前に誰もいない」ぐらいありえない。実際に人間相手に指したら「ふざけてんのか!」と怒鳴られてもおかしくないレベルの一手である。

ChatGPTは過去の情報から「いかにもそれっぽいものを取ってくる」と理解していたのだが、2手目の「2四歩」は、現実世界にほぼない一手であり、これはどこから取ってきたのだろう? そもそも、その後の会話の続きを見ていただければわかるように、(本人の言葉と違って)将棋というゲーム自体を正しく理解できていないようだ。

以上のことから、ChatGPT、少なくとも無料版の3.5については、やっぱり「それっぽい言葉を並べる」機能のみであり、「理解した上で、考える」というレベルに達してはいないようですね。

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