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レースに参加してきたらやっぱり一悶着あった件。 〜 コジマミニ四駆レース シン・KING CUP AREA KING CUP 北関東大会(宇都宮本店, ステーションチャレンジ4th Rd.同時開催)

はじめに

 わたしは、何度ミニ四駆の電気系統のトラブルに泣かされればよいのだろうか。わたしの腕と運なのか、そもそも旧シャーシなんか引っ張り出してきて、現代の確立されたスタイルのミニ四駆に挑もうとするわたしがドン・キホーテなのだろうか。
 表題の通り、コジマが主催でタミヤがバックアップする、シン・KING CUP,そのエリア代表を決めるAREA KING CUP 北関東大会に参加してきた。結果から言えば初戦敗退(DNS,後述する)で、敗者復活戦2回戦敗退が最終的なリザルトとなった。当記事ではマシン諸元と当日の動きなどを書き記しておく。

片道3時間とねぎ玉牛丼大盛り

 電車賃をケチるために、2時間電車に揺られ、さらにこの炎天下の中、1時間歩いて会場に向かった。交通費と別口で食費が支給されていたので、会場であるコジマ×ビックカメラ宇都宮本店の目の前にあるすき家で昼食を取り、会場入りした。すでに午前中のデビュークラスは終了しており、午後のメジャークラスのフリー走行が始まっていた。本大会は定員割れしており、当日枠が5つあったらしい。知らんけど。
 コースレイアウトを以下に示す。

参加者に牙を剥くふたつの2連スロープとトルネードチェンジャー

 ピット席から撮影した画像であり、スタート位置は画像では見切れているが右端にある。本大会ではどこの会場でもレーンチェンジにはこのトルネードチェンジャーが採用される。そしてふたつの2連ドラゴンバック(これの正式名称を知りたい。有識者は当方のTwitterアカウントにてこっそり教えてほしい)が、多くのマシンをコースの外に放り出していた。
 当日走行したマシンの外観と諸元を以下に示す。

レギュのために申し訳程度のステッカー
  • シャーシ……ゼロシャーシ(ポリカ強化)

  • ボディ……ジルボルフ

  • モーター……スプリントダッシュ(回転数未計測)

  • ギヤ比……3.5:1(タミヤレギュに準拠し、旧超速ギヤ、いわゆる“からし色”を使用)

  • タイヤ径……23.0mm

  • タイヤ材質……F:縮みスーパーハード,R:ローフリクション(いずれも面タイヤ)

  • Fセクション……一軸アンカー,スライドダンパー(SKW製の治具を使用して製作。左右とも金ばね),非連動式フロント提灯(ショートスクエアマスダン)

  • Rセクション……一軸アンカー

 懲りずにまたゼロシャーシを採用した。軽いから(当社比)。リアまわりは3点固定ステーから型取りしたFRPを使用することで段上げに成功。やや緩く作ってしまったため、左右にガタがある…… 作り直すか、接着してシャーシと一蓮托生にしてしまうか検討中。

改修作業のため、ボディとフロント提灯を撤去した

 ローラープレートは親の敵のように穴だらけにしてやった。ヨシムラ仕様()。どちらかと言うと親が敵なのだが、それは置いておいて。
 それと、今回のマシンはすべてのローラーの軸に両ねじシャフトを使用している。単純に長いから使っているだけなのだが、経験的にキャップスクリューより曲がりやすいので、よりハイスピードを追い求めるのなら、テンションバーのような補強の追加は必要かなと感じている。
 また、右前以外にはすべてアンダーローラーとして、最近再販のあった13mmテーパーローラーを使用している。コースへの復帰能力、レース継戦能力の“おまもり”だ。
 フロントは定番になりつつある一軸アンカーを採用している。単純に二軸にするのが面倒くさい…… ちなみに、前後のアンカーの動きを司るスタビヘッド、いわゆるキノコは皮ポンチで中心の軸を抜き取り、代わりにプラスペーサーを通している。軸がブレないので、この仕様にしている。フロントにいなしギミックを付ける以上、避けては通れないスラスト抜け対策を講じたらアンカーが動かなくなって本末転倒でマジ狂い。ただの取り付けにガタのあるバンパーになってしまった。あとスラダンのばねと減衰大事。

 さて、仮設ピットに荷物を置いて、たぶん1.30Vくらいになっているであろうバッテリーを突っ込んでフリー走行開始。めっちゃつんのめる。家を出る直前に炙ったブレーキが思いの外ガッツリ効いてしまうようで、ブレーキがよい具合にヘタれてくるまで、スロープで前転してしまっていた。

ズタボロになったフロントブレーキ

 前転こそしなくなったが、今度は制動力が足りなくなり、リアブレーキも限界まで下げ、フロントも厚手の両面テープを貼ってかさ増しして当てにいく作戦を取ったが、完走率は贔屓目に見てニブイチ、というところだった。
 そして、コースアウトの衝撃で、フロント提灯にボディを固定するための中空ピンのひとつが外れてしまったので、瞬着で応急処置をしようとしたとき、事件が起きた。カバンにしまい込んでしばらく使っていなかったからか、瞬着がドバーッと出てしまい、マシンのフロントまわりに付着してしまったのだ。
 完全に気が動転してしまったわたしは、動かなくなった提灯を外してドリルとピンバイスで穴を補修しただけで作業を終えてしまった。瞬着はこともあろうにスイッチの可動部分にも流れ込んでおり、完全に固着してしまっていた。それに気づかないままスタート位置についてしまい、予選を走ることなく敗退することになった。

 「引退したら? ミニ四駆」

 東京大会でモーターをふたつ焼いてアクエリ飲んで帰ってきたわたしに相談員がかけた言葉が脳裏をよぎる。
 ふざけるな。見もせず知りもせず、簡単に辞めろなどと言ってくれるなよ。
 隣の席の選手からラジペンを借りて固着したスイッチを無理矢理動かし、こびりついた瞬着を可能な限り除去して、指の力だけでは無理だが、ドライバーかなにかで押し込んでやればスイッチが入る状態にまでなった。あとは電圧である。練習走行中に一番安定して完走できたときのバッテリーの電圧が、充電器の表示で充電開始時に1.35V程度であったことから、1.40〜1.45Vが妥当であろうと判断し、一旦満充電にしてから、放電機能を使って1.45Vに調整して、勝負に出た。
 コジマでのレースは最低でも参加者は最低でも2回は走れることになっており、予選落ちした選手は敗者復活戦に臨むことになる。相手は一度ホームコースにふらりとやって来てバカッ速の走りを見せていた有識者。はっきり言って、勝負にはならない。しかし、完走すらできずにおめおめと帰ることはできない。
 ここで奇跡が起きた。有識者のマシンがジャンプからの着地で大きく姿勢を乱し、その隙にわたしのマシンがわずかに前に出た。わたしのマシンは減り続ける電池を燃やして懸命にゴールラインを目指し、1位でチェッカーを受けた。完走。声にならない喜びに浸る間もなく、敗者復活2回戦の準備に取りかかる。勝ち上がれば勝ち上がるだけ、インターバルが短くなり、バッテリー管理が難しくなる。わたしは満充電のバッテリーにすべてを託し、1レーンから敗者復活2回戦のスタートを切った。スタートダッシュを決めるも、2周目で2コースのマシンに追いつかれ、2位に後退。途中抜き返すも、熱ダレか、徐々に勢いを失っていくモーター。なんとか追いつき、勝負はわたしのマシンがいかに速くトルネードチェンジャーを駆け抜け、その下り坂の先にあるコーナーで弾かれることなくゴールするか。
 チェッカーは受けた。結果は2位。贔屓目に見て、僅差といえば僅差だし、大差をつけられたと言えばそうなるだろう。もうめちゃくちゃ悔しかった。そのときの様子はTwitterに上げているので、よかったら見てほしい。

 ションボリルドルフになりながらピットに戻り、後片付けをしてレースを観戦した。ミニ四駆、やはり一朝一夕にはいかないな。表彰式を見届け、浮いたお金でブレーキステーを爆買いして、また1時間歩いて帰路についた。
 次は日曜にコジマ×ビックカメラ ワンズモール稲毛店で開催される、ステーションチャレンジ4th Rd. が控えている。明日は精神科を受診する予定なので、明日は明後日に備えて完徹作業だな! とりあえず瞬着が流れ込んだフロントのギヤカバーは細いマイナスをハンマーでカチ込んではぐって、スイッチまわりを完璧に動作するようにまではできたので、今日はこれまで。では、また次の記事で。

最後に

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