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ファムツアーは有効か!?インバウンド回復期を見据えた今後の招聘事業とは

インバウンドプロモーション施策の一つとして、海外メディアや外国人インフルエンサーを日本へ招待し、観光コンテンツの情報発信や訪日ツアー造成へ結びつけるファムツアーがあります。行政や自治体でも多く実施されている当施策は、インバウンドの促進に貢献している一方、費用対効果が高いことや招聘(へい)者の質に大きく左右されるなど、課題もあります。そこで今回は、今後、インバウンド回復期を見据えたファムツアー(ファムトリップ)の在るべき姿と活用方法を考察してみたいと思います。

◇◆ファムツアー(FAMツアー/ファムトリップ)

ファムツアー(ファムトリップ)とは、慣れ親しませるという意味のFamiliarization(ファミリアライゼーション) からきており、海外の旅行関係者や旅行メディア、人気インフルエンサーなどを日本へ招待した上で実施する視察ツアーのことで、訪日旅行商品の造成へつなげたり、SNSやブログで海外へ情報発信したりするプロモーション施策の一つです。ファムトリップもほぼ同義として使われており、コロナ禍の現在では、在日ライター(メディア)や在日インフルエンサーを活用したファムツアー(ファムトリップ)が中心となっています。

コロナ発生前、2018年のあるアンケート結果では、回答数全体の93.8%にあたる61の自治体が2017年度にファムツアーを実施したと回答していることからも、自治体に人気のインバウンドプロモーションであるということが言えると思います。

◇◆招聘(へい)者について

招聘者はファムツアーに招待する方々ですが、プロモーションターゲットや事業の目的などに応じて、適切な招聘を行う必要があります。一般的には、海外の旅行代理店の商品造成担当、海外に多くのフォロワーを抱える外国人インフルエンサー、海外メディアの編集者・ライターなどです。もし、サイクリングツーリズムを売りにしているエリアを海外へ紹介したいのであれば、著名な外国人サイクリストを招聘するなど、一般的な観光地の情報発信とは違う目的をもったファムツアーも多数実施されています。

サイクルツーリズム以外では、以下のような組み合わせも一例としてあげることが出来ます。

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◇◆今後のファムツアー

ファムツアー(ファムトリップ)の課題は、情報発信の費用対効果が見えにくいことや招聘者の質によって事業の結果が左右されることなどが挙げられますが、今後のファムツアー(ファムトリップ)はどのようになっていくでしょうか。

今後のインバウンド旅行者はSITと言われる「特別な目的に絞った旅行」が増える可能性がある為、ファムツアー(ファムトリップ)についてもSIT層に対して情報がしっかりと届く招聘者の選定と実施計画が重要になってくると思います。また、多くの代理店を挟むことで結果的に費用が高くなることもある為、出来る限り効率的でシンプルな実施体制の構築も大切です。また、今までのファムツアーで視察対象としていた観光、体験、食、宿泊、その他文化や歴史などのコンテンツについて、本当に訪日外国人にとって魅力的か!?ということなど、海外からのニーズをあらためて見極める必要があると思います。

◇◆まとめ

 これから段階的に外国への旅行者が増えていく中で、世界各国で自国への誘致合戦が本格化していくと思われます。日本にとっても例外ではなく、あらためて日本の魅力を海外へ伝えていく必要があります。その際、プロダクトアウトではなくマーケットイン(日本側の希望ではなく、訪日旅行者ニーズを最優先)の思考が、ファムツアー及びインバウンドマーケティング全体において今まで以上に重要となることでしょう。

弊社はFAMツアー手配の実績経験が多数ございますので、 お気軽にご相談ください。

著者:JOINT ONE 嶋田拓司
コラム元:海外・訪日プロモーション専門広告代理店『インバウンド ONE』
https://www.jointone.biz/hanginthere-jpn-20210616/

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