インバウンド再開へフォーカス!世界から顧客獲得する為の海外プロモーション手法5選
こちらは、11月24日にインバウンドONEに掲載されたコラムです。
インバウンド回復期を見据えて、これからの海外プロモーションについて、あらためて計画を練る必要があるという状況下の皆様へ。コロナ禍で、特に停滞したインバウンド旅行市場を獲得する為に、スタートダッシュの準備は出来ていますでしょうか。
今回は海外向けプロモーションの基本的な5つの手法をご紹介致します。
◇◆1.運用型広告
検索エンジンやSNSなど、すでに多くのユーザーを抱えるプラットフォームで配信する広告配信。基本的には広告のクリックや表示、動画視聴された成果に対して課金される成果報酬型のプロモーションとなります。様々なWEBサイトSNS内に広告配信することができ、各プラットフォームのユーザーデーターなどを利用しターゲットをセグメントできることが特徴です。広くはWEB広告、インターネット広告という部類に入ります。
海外向け広告として運用型広告を実施する際の注意点は、ターゲットとするエリア(国)に応じて利用されている主要なプラットフォームが異なることです。
以下、大まかなプラットフォームです。
参考:https://ipeinc.jp/blog/share5/
世界的には、検索エンジンはGoogle、SNSはFacebook、Instagram、Twitterが強く、動画共有・配信サイトはYouTubeとなります。
特に世界とプラットフォームが異なるのは、中国、ロシアなど。また一部異なるのは韓国、台湾、香港、ベトナムなどとなります。
該当エリア(国)において、利用者が多いプラットフォームを理解し、最適な広告配信を行いましょう。
運用型広告についての詳細は、Google検索広告中心の解説ですが、以下記事もご確認ください。
進化し続けるデジタル広告で海外マーケティング!訪日旅行者のニーズは検索広告で知る:
◇◆2.海外(外国人)向けメディア
運用型広告と違い(運用型広告でもメディア指定可能な手法も一部あり)、掲載するメディアを指定して広告を掲載する手法。海外向けメディアには様々ありますが、メディア形態の観点から、大きく分けて以下3つのジャンルがあります。
・WEBメディア
様々なWEBサイトが広告対象になるWEBメディアへの広告出稿には、タイアップ記事広告やバナー広告などが主要なメニューとなります。
例えば、訪日インバウンド旅行者へリーチしたければ、日本の観光情報に特化したWEBサイト、中国のファッション感度の高い層にリーチしたければ中国発ファッション情報サイトなど、ターゲットとなるユーザーをファンに抱えるWEBサイトへ広告出稿することで広告効果が高まります。
またWEBメディアと一言で言っても、SNSやアプリなどをメインプラットフォームにするメディアもあるなど形は様々です。海外のどのようなユーザー層にリーチできるメディアであるのかを的確に把握し、出稿するメディアを検討しましょう。
・紙メディア
海外で発売・発行される雑誌や新聞、フリーペーパーへの広告出稿。保管性があり、WEBより信頼感があるという特徴を持つ紙媒体で自社サービスと親和性が高い外国人へリーチできる媒体です。地域密着型のグルメ情報フリーペーパーから、世界的なニュース系メディアなど媒体の特徴も様々。例えば、タイ・バンコクを中心に配布されている「KIJI」というフリーペーパーは日本の情報に特化しています。WEBサイトやFacebookなどもあり、タイからのインバウンド旅行者を誘致したい方に適しているメディアとなっています。
また、アメリカの大手情報メディア「TIME」や「Newsweek」などは、アメリカ版はもちろん、ヨーロッパ版、アジア版、中南米版など世界中で発行されており、このようなグローバルな紙メディアを活用すると、信頼ある情報として世界中の人々へ一気に発信することが可能です。
・TV/CATVメディア
その他、現地のテレビやCATV(ケーブルTV)でのCM放送やタイアップ企画などを通して、海外プロモーションすることも可能です。
もし日本ファンにリーチしたい場合は、日本情報に特化した番組や企画とタイアップすることが有効な手法となります。
◇◆3.インフルエンサー
SNSやブログなどに多くのフォロワーを抱えインフルエンサーから情報発信してもらう海外プロモーション。海外に影響力がある為、外国人インフルエンサーが中心となりますが、海外向けWEBメディアと同様、各インフルエンサーが抱えるフォロワーとターゲットとする層が適切か検討することが重要です。
SNSでの投稿が中心となる為、単発で終わらず継続的に情報発信することで、有効な海外プロモーション手法の一つとなります。
◇◆4.現地プロモーション
海外の都市でリアルイベントを中心とした現地プロモーション。広告としての費用対効果はWEB広告などと比較すると劣りますが、現地調査を兼ねるなどターゲット国の生の情報を得れることが特徴です。
・現地イベント
空港、駅、商業施設など人が集まる場所でリアルイベントを実施。現地企業とタイアップするなど企画アイデア次第で大きな成果が期待できます。
また、海外で開催される見本市、展示会、旅行博などの大型イベントへの出展も一つの手法です。ただ大型イベントでは、施工や通訳手配などを現地に依頼する必要もある為、時間的な余裕をもって参加検討する必要があります。
・屋外、交通広告
海外の都市で看板広告やデジタルサイネージ、路線バスや電車のラッピング広告などを実施。デジタルサイネージの場合、駅や空港、ショッピングセンターなどが一般的な掲出先候補となります。運用型広告ほど細かくセグメントはできませんが、掲出場所によって広告接触者層が異なる為、掲出場所や時期は大事な要素となります。例えば、地下鉄駅構内のデジタルサイネージを実施する場合、駅や路線によって接触者層が少しずつ異なる為、自社サービスと親和性の高い掲出場所を確認することが大切です。
◇◆5.越境EC、OTA
少し番外編的な位置づけとなりますが、越境ECやオンライントラベルエージェント(OTA)で商品を販売することも海外プロモーションの一環と言えるでしょう。日本企業視点で言うと越境ECとは、日本から海外ユーザー向けにECサイトで商品を販売することとなります。
主要なプラットフォームとしては、欧米圏ではAmazon、eBay、中国では天猫国際、京東国際、考拉海購、台湾・韓国及び東南アジアではShopee、Lazada、Qoo10などとなります。
一方、OTAで販売する商品は宿泊、交通機関、アクティビティ、その他チケットなどの旅行関連商品。特に団体旅行者ではなくFIT(個人旅行者)の割合が増えている近年では、OTAの影響が特に高まっています。
海外向けのOTAとしては、特に英語圏に強いExpediaやBooking.com、東南アジアに強いagoda、中華圏に強いCtrip、アクティビティが中心のViator(Tripadvisorグループ)、GetYourGuide、Klook、kkdayなどがあります。
越境ECやOTAで販売していくことは簡単ではありませんが、支援業者などと連携し運営していくことは、自社商品のブランディングと販売を同時にできる有効な手段となる可能性を秘めています。
◇◆まとめ
今回は海外プロモーションにおいて、有効な手法を簡単にご紹介しました。運用型広告や外国人インフルエンサーなどWEB媒体が中心となる海外プロモーションですが、紙メディアや現地イベントなどオフライン手法にしかない強みもある為、様々な角度から有効な手法を検討することが重要です。
また、インバウンド再開後には、コロナ前と比べて、旅行者の行動が変化することも想定される為、旅行者のニーズや導線に沿ったプロモーション戦略を検討することも必要です。
弊社では、今回ご紹介した5つの手法で世界中にプロモーションできるネットワークを保有しておりますので、ターゲット調査、企画提案含めてお気軽にご相談ください。
著者:JOINT ONE 嶋田拓司
コラム元:海外・訪日プロモーション専門広告代理店『インバウンド ONE』
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