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世田谷総合研究所 レポート№8

世田谷発:地球温暖化を救う環境活動!

今回は、世田谷のゴミ事情です。正確にはゴミの収集事情です。
世田谷に辿り着くまでに暮らしてきた街には、必ず街並みの随所にゴミの集積所がありました。で、その集積所に指定されたゴミ出し日の早朝に各家庭からのゴミが集まります。
然るべき時間に清掃車が集積所を巡回し、ゴミを収集していきます。

このようなゴミ収集の方法は、日本全国で共通だろう、と思い込んでいたのですが、世田谷は少し違っています。
ゴミの集積所が設置されているエリアと、そうでない地区があります。
集積所がない地区では、収集日に各家の玄関先にゴミが出されています。

その違いの理由を知りたくて、世田谷区の公式ホームページで調べてみたのですが答えは見つかりませんでした。

はっきりとしているのは、個別にゴミを出しているのは区画整理された戸建て住宅エリア。昭和後期から区画造成・建築された家々だと推察されます。

収集の手間を想像すると、収集所を巡回する方が効率的なはずです…
区画整理されて隣り合った家々とは言え、一軒一軒の玄関先からゴミを収集するのは、えらく手間がかかりそうです。

ではなぜ、世田谷にはゴミ集積所のない街区が存在するのか。

一つには、「わざわざ集積所にゴミを出しに行くのが手間である」という生活利便の観点があるように推察されます。
景観という視点で分析すると、整然と区画された街区は、集積所によって美観が損なわれる可能性があります。街区ごとの“景観協定”によって、“街区内にゴミ集積所を設置してはならない”と決められている、という仮説も考えられます。

なにしろ、収取日の朝のゴミ集積所には大量のゴミが山積して、さらにカラス対策用ネットが被せられているので、見た目の良いものではありません。

一方、玄関先に出されているゴミには、カラス対策ネットが被されていません。とは言え、カラスは、集積所であろうが玄関先であろうが、容赦なくゴミを襲うはずです。なのに、玄関先のゴミはカラスに荒らされた形跡がありません。

玄関先のゴミが荒らされない理由を解析すると。

自分の家の玄関先にゴミを置くということは、その家庭のゴミの量が一目瞭然となる⇒プライバシーを覗かれるようで恥ずかしい⇒カラスに荒らされると、もっと最悪⇒なので極力ゴミを減らす。
いまや常識ではありますが、ゴミを減らすことは、ゴミの焼却量を減らすことであり、それは地球温暖化対策に繋がります。
だからこそ世田谷区も、あえて手間のかかるやり方でゴミを回収している、と推察できます。

たった一人で地球温暖化に対する抗議活動を始め、やがて世界に活動の輪をもたらしたグレタ・トゥーンベリさんのように、世田谷の住宅街の一角の、さらに一家庭のゴミ減量努力が、地球の温暖化を阻止することになる…

この分析に従うのであれば、日本全国からゴミ集積所を撤去し、各家の玄関先からゴミを収集するシステムにすれば、日本は世界に先駆けてゴミ減量化を実現できるはず。
この環境活動プランを、ぜひ小泉進次郎環境大臣に進言したい。そして小泉環境大臣が、次回の国連気候サミットに出席される際には、日本の温暖化対策の確かな成果を携えて、堂々と発言していただきたい。(来年の小泉進次郎氏は環境大臣ではないかもしれませんが…)

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