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世田谷総合研究所 レポート№6

世田谷の文化・芸術を止めるな!

世田谷には区が運営する文化施設として世田谷美術館や世田谷文学館、世田谷パブリックシアターが挙げられます。いずれも、まずまずの知名度を持つ施設です。

知名度が高い理由は、その建物自体のデザイン性や立地条件もあるのでしょうが、やはり企画展や公演内容の質の高さにある、と分析できます。

地元に評判の文化施設が揃っているので、足繫く通いたいものです。と言うか、足繁く通うことが可能なのです。
とは言え、入場料や鑑賞料、チケット代が必要になる以上、通う頻度は限られます。

誤解しないでください!入場料や鑑賞料、チケット代が惜しい訳ではありません!

緊急事態宣言の解除以降、映画館、図書館、美術館などは再開しましたが、密な状態を避けるために客席や利用時間などが制限されています。演劇やコンサートなどは、いまやオンライン配信が主流に。
活躍の場が激減したアーティストやミュージシャン、役者たちを支えるためにも、チケット代などを惜しむべきではないし、ライヴの音楽や演劇、文化や芸術により多く触れたい!

そこで世田谷には、区在住者(15歳以上)だけが無料で会員になれる「せたがやアーツカード」があります。

このカードの会員特典は、世田谷パブリックシアターのチケットを割引料金で購入でき、世田谷美術館、世田谷文学館の観覧料を団体料金に割引(会員を含む4名まで)されるなど、まさに区民ファーストの特典!
(詳しくはこちら⇒https://www.setagaya-bunka.jp/artscard/)
ちなみに私も「せたがやアーツカード」の会員です!

だけど、なんだか回りくどいような気もします。
無料で「せたがやアーツカード」に入会・会員になれるのであれば、区民割引を設定しても同じではないのだろうか…
と考えてしまうのは私だけでしょうか?

私が知る限り、世田谷区が運営する文化施設には「一般」枠の区民割引がありません。もちろん、学生や65歳以上の方などに対しては「一般」よりも低料金が設定されています。

シンプルな区民割引であれば、入会手続きの手間もなく、区民の暮らしの身近に文化・芸術が寄り添えるように思えます。

つまり世田谷は、「せたがやアーツカード」の主宰たる「せたがや文化財団」を通じ、個人情報も含めて文化・芸術を愛する区民と密に繋がりたいのでは。そして、文化・芸術好きの区民を束ねていきたいのでは。
何のために?
文化・芸術好きを束ねて中心核を形成⇒中心核をインフルエンサーとして文化・芸術の振興を図る⇒世田谷アドレスのさらなるブランド化⇒“住みたい街ランキング”を高め、区の人口増加を狙っていると、分析できます。

付け加えると、「世田谷区第3期文化・芸術振興計画」による将来像は“心潤う、文化・芸術のまち世田谷~文化・芸術に親しみ、魅力を発信する“です。

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