スクーバ・シリンダー| タンク

スクーバダイビングの際にお世話になっているシリンダー(タンク)、ダイビングポイントに用意されているシリンダーのことを気にされるダイバーの方って少ないかもしれませんが、今回は知っておくと役立つことを紹介していけたらと思います。

大きさ・容量について

一体どのくらい量が入っているのでしょうか。

 一般的なダイバーの方が使用されるのは8ℓから14ℓの大きさのシリンダーかと思います、その中で伊豆半島での最大勢力は10ℓかな。
小型のシリンダーとしては2ℓや4ℓという大きさもあります。
 同じエア消費量のダイバーが同じ水深で呼吸するのであれば容量が大きくなればなるほど、ダイビング時間を長くすることができます(窒素の影響は考慮しない場合)。
 
 何リットルのエアが入っているのだろう
 エアの量はシリンダーの容量×充填されている圧力で算出することができます。
皆さんがお使いの10ℓ、200気圧であればおよそ2,000ℓのエアが入っていることになります、家庭用のお風呂が200ℓなのでお風呂の10倍くらいということになります、ダイビングで満充填された200気圧のシリンダーで潜ろ肇、50気圧残している場合、1,500ℓの空気を消費したということになります。

材質について

スチール

アルミ

 材質はスチールとアルミがあります、材質により浮力が異なりますのでウェイト量も変化します。
 同じ容量であれば、スチールのほうが浮力が少ないため沈みやすくなります。ログブックにウェイト量を記録際にはシリンダーの種類と容量も追記しておくと役に立ちます。
 材質は2種類しかないのですが初心者ダイバーの方には判別しにくいかと思います。簡単に見分ける方法はシリンダーとバルブの接続部分の長さ、画像の矢印で示された部分の違いを覚えておくとよいでしょう。

左がアルミ、右がスチールとなります、ネック部分の長さの違いがお分かりいただけるでしょう。

気になる?刻印

 シリンダーには様々な容器刻印がしるされています、ダイバーの皆さんが知っておくと役立つ刻印を紹介します。

FP

充填圧力(常用圧力)、使用する際に充填される圧力の上限です。

TP

試験圧力、シリンダーは定期的な耐圧検査が定められています、試験の時に耐えうるかを確認します。

W

シリンダーのバルブがついていない状態での重量、kgです、やはり重いですよね。

V

内容量、リットルです。

その他

KHK承認刻印、製造番号、所有者番号、耐圧試験年月日なども刻まれています。

容器の色

空気の場合「ねずみ色」と定められています、刻印ではないけど。

日本国内で充填し、使用するためには承認シリンダーであることが必要です。

メンテナンス

海水で使用したときは水で流してあげましょう

マイシリンダーを持っているダイバーは、ほとんどいないと思います。
多くの場合、ダイビングポイントでレンタルして使用されることでしょう、ですのでメンテナンスを気にすることはないと思いますが
絶対守るべき点とご協力いただきたいことを紹介いたします。

シリンダー内のエアを使い切らない
残圧ゼロまで使用することは絶対にやめてください、ダイビングとして危険でもありますし、シリンダー内部に空気、水分が入り腐食の原因となります。

ご協力ください
ダイビングポイント、海水で使用した後はバルブとシリンダー本体を水で軽く流していただけると非常にありがたいです。

また、シリンダーバルブからのエア漏れなどを見つけた場合はインストラクターやシリンダー提供者に知らせてください。

シリンダーバルブは専用工具が必要です

スクーバダイビングでは絶対に欠かせないシリンダー、重いので取り扱いには注意して、ダイビングを楽しんでください

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