お正月の和やかな特別番組と能登地震の災害報道、感情もあちこちになる。

連日 テレビで報道される能登半島地震の悲惨な状況を見る度に歯がゆくて仕方がない。
地震から1週間近くも経つのに、被災者に必要な物が届かない。
物資は全国から届けられ近くの倉庫に山積みになっているのに…

届けるには道路が寸断されて思うように運べない。
通れるようになっても緊急車両が優先で指示待ちとなる。
家の下敷きになった家族が そこにいるのに重機がなくては手の施しようがなく、救けだせない。

見るに耐えない。

自然災害は、どうしようもないけれども、いつなら いいという訳ではないけれども、新年を祝う元日の夕方、夕べの大晦日は遅くまで起きていたので ゆっくりとした元日に遅めのお雑煮を作り、暮れから用意していたお煮しめや昆布巻きがテーブルに乗ったまま、それをおかずに 老夫婦はのんびりしていたかもしれない…

別の家では久しぶりに帰省した子供や孫で大賑わいしていたかもしれない…

飲んだくれてコタツで寝ていたかもしれない…

普通の日より この日は、誰もが特別な気持ちで迎える日なのに…

来年からは 違う日となってしまった。

それはないでしょ
神様…
思わず そう言ってしまう…

生き埋めになった家族が そこにいたなら、無理と分かっても止められても、手が血みどろになっても救けだそうとするだろうに、自分の無力さに悔しくて仕方がないだろうに…


こういう時 いつも思うのです。
リーダーの存在。
どんな場所にも社会に於いても その場を纏めるリーダーの存在はなくてはなりません。

多分、被災地にも その場で、『私がしないと!』という気持ちがわき起こり自発的に自然とリーダー的存在になった方がいると思います。

そういう環境では、周りのみんなが きっとその人を また、救けて 助け合いの精神で上手くいくのだと思うのですが、
行政が対策委員会を発足し、国の管理下になってしまうと、許可が必要となり、伺いを立てないと動けなくなります。
この組織化が、逆に歯がゆさを増すように思います。

私のような素人考えでは、こんな時こそ、自衛隊が最新鋭の物を投入して、地上がダメなら空から水なり、食料なり、ホッカイロなり、あちこちに投下したらいいのに…

お風呂も東日本大震災のように行ったらいいのに…
ドローンも活躍出来るだろうに…

などなど 
なにしてんの!
と、思うのは無責任野次馬根性なのでしょうか…

何度も これからも突然の想定外の災害は 起こるはず。

トップは そりゃぁ、安全第一で、二次災害も踏まえて、被災者を平等に助け出さないといけない。

組織のピラミッドの中にいる人達が 我が事として連携して 時には 突拍子もない『凄いことするわ~』ってテレビの前で大拍手したくなるような そんなリーダーの活躍を見たいし、そんな突拍子もない発想をする人を無視しないでほしい。


この災害と同時にテレビで流れるのは、羽田空港で起きた日本航空の旅客機と海上保安庁の航空機の衝突事故です。

聞けば、CAが機長との指示が取れなかったので自らの判断で非常口を開けたとか…勿論 これもマニュアル通りなのでしょうが、勇気がいったと思います。

人は、いざという時、責任が持てずに(責任のがれ)誰かの指示を待つ自分を守る人と、マニュアルを破ってでも責任を背負って行動する人がいると思うのです。
勿論、その判断が間違いで大失態となるかもしれません。
それでも、その時背負った重圧は認めるべきだと思うのです。


そして、この事故で、旅客機379人全員無事というのは奇跡と称されておりますが、海上保安庁の乗組員5人の命が失われました。
まるで事故の加害者のような扱いで、亡くなられた方々の報道は ひっそりとしたものです。

私は、地震の二次災害の被災者だと思うのです。
災害で亡くなられた方々と同様、ご家族の心痛お察し致します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?