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伊予青石

伊予青石とは、愛媛県を産地とする緑泥片岩のこと。今からおよそ2〜1.5億年前のジュラ紀中ごろに誕生したと言われている、長い歴史を持つ石です。緑泥が海底深くに堆積し、マグマの熱や圧力によって変成作用を受けて形成されました。
その名の通り、青・青緑系の爽やかな色合いが特徴。古くから石組や石碑、飛石、沓脱石などに幅広く利用されているほか、大洲城の石垣にも利用されています。白の筋模様が味わい深く、和の空間や静寂な雰囲気を作り出すのにぴったりです。
伊予青石は海から産出される海石と、山から産出される山石の2種類があり、海石のほうが独特な形をしていて変化に富んでいます。水に濡れると色が変わり、さまざまな表情を見せてくれるのも魅力の1つです。カットした面を磨くと、光沢のある濃い緑色に変化します。
また、愛媛県では他の青石も産出されており、地域によって名称が異なります。例えば、「大洲の青石」と呼ばれるのは大洲地方で採れる青石。石鎚山で採れる青石は「石鎚の青石」と呼ばれています。

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