大阪杯 予想

良馬場過去平均

後傾ラップのラスト800m持続力戦。
初角までが短く、先行争いの緩急がカギ。年別の2F目のラップ差が目立つが、今年は逃げ馬不在でスロー濃厚。加えて、主要メンバーのドバイ遠征、Bコース替わり初週と、実力以外の色んなバイアスがかかる1戦。

過去5年良馬場平均
 36.0-47.7-35.0=1.58.7
 前後半 60.1-58.6 後傾 -1.5

18年 スワーヴリチャード
 36.5-47.6-34.1=1.58.2
 61.1-57.1 後傾 -4.0

20年 ラッキーライラック
 36.9-47.3-34.2=1.58.4
 60.4-58.0 後傾 -2.4

22年 ポタジェ
 34.6-48.0-35.8=1.58.4
 58.8-59.6 前傾 +0.8

23年 ジャックドール
 36.0-47.7-35.0=1.58.7
 60.1-58.6 後傾 -1.5


ローシャムパーク ★★☆

白:過去平均、緑:結果

能力最上位・体力L系。
序盤は遅いが中盤から徐々に押し上げ勝負どころで加速できる。香港カップは、大外枠で立ち遅れて、レースもスローで度外視。オールカマーは、ラスト1000mから加速するロングスパート戦の完勝で、この流れで強い。

東京1800mの高速戦~函館稍重2000mの鈍足戦までこなすイイ馬。直線平坦に良績が集まるのは事実で、急坂での失速率は高め。4角で好位から加速力で突き放したい。函館は滞在競馬なため、今回初輸送になる。


タスティエーラ ★★☆

白:過去平均、緑:結果

ダービー馬。
スタートセンスの良さとラストの加速力が武器…だが、ダービー→菊花賞→有馬記念と長い距離向きに作られてきたことで、スタートがダラッとし、長所にやや陰りが。有馬記念は直線不利がすべて。不利後の追い上げは魅力的にうつるものの、スタートの悪さが不利に繋がったとも捉えられる。この不利は必然だった?

ダービーは、自身が中盤13秒台を3度も経験する歴史的スロー。もっとも恩恵を受けた馬で、結果を鵜呑みにはできない。


スタニングローズ ★☆☆

ベスト舞台。
秋華賞勝ちが圧巻で、通常なら本命級。懸念は長期休み明けももちろんですが、スローの中山記念の凡走とヴィクトリアマイルの立ち遅れがかなり印象悪い。


ジオグリフ ★☆☆

白:過去平均、緑:結果

おととしの皐月賞馬。
ただ、その皐月賞は中盤が49秒台の歴史的スローでポテンシャル証明には今一つ。その後の戦績がそれを表している。

前走中山記念は、重めの稍重にしてはハイペースでとても上がりがかかったものの開幕週らしい内前決着。もともとラスト1Fでふんばりが効かないタイプで、ドーブネを交わせないところに結局大きな変化を感じず。


ハーパー ★★★

白:過去平均、緑:結果

ベスト舞台。
先行力とラスト1Fでバテない持続力が特徴。
秋華賞は、中盤13秒連発の超スロー瞬発力戦でキレ負け。一転、エリザベス女王杯は、途中11.9秒まで速くなる区間のある底力戦だったが、登り坂でしっかり緩んで、直線では11秒前半が求められてここでもキレ負け。

去年や一昨年のような、2F目が速くて、後半4Fが11.6-11.6-11.6-12.0みたいな粘り込むレースが勝ちパターン。逃げ馬不在の今回は、2番手につけられて、ベスト舞台で「展開の恩恵」も「自らバテあいにさせる」2枚のカードが使える。


プラダリア ★★☆

白:過去平均、緑:結果

体力系ディープ産駒。
3歳の頃から重馬場2400mを圧勝する低速戦向きで、その後も稍重日経新春杯や重馬場京都大賞典で好走。前走の京都記念も時計のかかる馬場を味方につけた。加えて、2F目10.6秒のタフな展開も、距離短縮のプラダリアに向いた印象。今回は、さらなる距離短縮に軽い馬場・瞬発力戦となれば、苦条件。


ステラヴェローチェ ★☆☆

シャフリヤール・エフフォーリア世代のダービー3着馬
元々、極悪馬場のサウジアラビアRC・神戸新聞杯で勝ってきたように、距離レンジの広いパワー型
前走、阪神1800mのリステッドは時計平凡な前残り戦をアタマ差辛勝で、全盛期ほどの評価はできず


ソールオリエンス ★★☆

白:過去平均、緑:結果

皐月賞馬。
一気の加速力と急坂を苦にしないパワーが売り。前走の中山記念は、スタートの遅く、この馬らしい・中山らしい負け方。

初ブリンカーで新味をということらしいが、ブリンカーに頼らなければならない程度の馬という評価で、スプリンターズSで活性化させようとしたシュネルマイスターの悪手と被って非常に嫌。一般的に初ブリンカーの単回収は13%、複回収は20%程で妙味も薄い。


べラジオオペラ ★★☆

白:過去平均、緑:結果

ダービーで最も強い競馬をした馬。
阪神2000mは良い舞台で、実際に勝ち鞍もある。タスティエーラと似たタイプで、先行~中団位置取りから、勝負どころで一気に加速して、大きめに失速する。無難な馬で非常に買いやすい。


ルージュエヴァイユ ★★☆

人気急落のエリザベス女王杯2着馬。
昨年夏~秋の一連の流れが多種多様で、馬体重を増やしながらの良績は本格化の様相。

前走はプラダリアが勝ってしまうくらい、馬場が重めの良馬場+距離が長め。ゴールに向かって加速し続ける流れにもならず、度外視してもいい一戦。ジャスタウェイ産駒らしくリズムに従順か、はたまた巻き返しなるか。二者択一だったとしても、単勝40倍の半分で勝負できるなら。


隊列想定

スピード実績に加え、逃げ宣言のステラヴェローチェが最前。
内枠に人気の先行馬、外枠に差し馬がバラける形。初角までの距離が短く、ハーパー・スタニングローズ・ジオグリフ・タスティエーラの位置取り争いが注目。
リーディングジョッキーがドバイ遠征中ということで、ダービー卿CTのような「番手以降完全ロック」の超前残り展開も十分に。



◎ハーパー

ベストの条件。
自慢の粘り強さに加えて、展開にワンパンチの足りなさを補ってもらって。

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