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モダンカリグラフィーのはじめ方

こんにちは!モダンカリグラファーの井波マリエです。モダンカリグラフィーをメインに、クラシック含め、色々なスタイルの英語スクリプトを手書き(アナログ&デジタル)で書いています。

《2019-06-18のブログ記事を転載しています。見出し等準備中です》

モダンカリグラフィーを始めてみたい!
初めてなんですけど、どうやってはじめたらいいですか?

というご質問をよくいただきます

今回は、効率よく、習得できるアドバイスを
私の体験をもとにお伝えしたいと思いします

まずはじめに
モダンカリグラフィーは、
フリースタイルのカリグラフィーです。

今回のお話はモダンカリグラフィーにおいて、自分らしく、美しい文字デザインを書くためのプロセスについて。

イタリック体、カッパープレート体等
トラディショナルカリグラフィーの習得方法とは異なりますのであしからず、、!

1.わたしの場合(出合いから書けるようになるまで)

私は、2017年の夏頃にモダンカリグラフィーという言葉に出会いました。
もともと、グラフィックデザインやイラストを仕事にしていたり、英文字を書くことが好きでしたので

それまでは、レタリングのようなものを、グラフィックデザインで制作したり、見よう見まねで書いていました。

海外アーティストさんの作品を素敵だな!と眺めていたのですが
ちゃんとした名前や、書き方があるとは知らず、、、

ポインテッドペンという道具がある、ちゃんとした手法がある、と知った途端
これは絶対に習得しなきゃ!!と一気に火がつきました

独学でやろうと意気込んでいましたが
当時は本やネットをどれだけ探しても
なかなか詳しく書かれているものにはたどり着けず失敗も沢山しました。

見よう見まねで始めたもの

①スピードボールの先が平らなペン先数種類を買う
    平らなペン先で筆記体、書けませんでした、、、
②“はじめてのカリグラフィー”の本を買う
    イタリック体等、トラデショナルスタイルの本でした、、、
③“筆ペンでかけるカリグラフィー”の本を買う
              今思うとジャンルはブラッシュペン、、、
③”Modern Calligraphy”の洋書やダウンロード教材を数種買う
    始めの独学はこれで練習しました。ただ、どのアーティストさんが有名かよく知らなかったので、モダンカリグラフィーと書いてあるものを買いました


それでもやっぱり、
よくわからない、情報も少ないで試行錯誤の連続、、、
平型のペン先で筆記体を書いたのはいい思い出です(泣

これじゃ、一向に前に進まない!と
意を決して、ワークショップに参加しました。

やっぱり実際に見たり教えていただくのは、全然違っていて絡まっていた糸が一気に解けた感覚でした。

基礎、道具などを教えていただいて、そこからは迷いなく練習に没頭することができました。

それから、どんどんカリグラフィーの世界にのめり込んで、
国内外を問わず朝から晩まで情報収集と、
海外のカリグラファーさんのスタイルや、技を研究していきました。
海外経験や、デザインの知識が活かせることも夢中になるポイントの一つでした。

ある程度練習期間を積むと、また疑問が積み重なってくるので
そのタイミングで、ワークショップに参加して疑問をクリアにしていきました。

それと同時に、
カッパープレート体を独学で学び、練習していました。
レッスンに通わなかったのは、
ポインテッドペンの道具と基礎はモダンで理解できていたのと
カッパープレート体の本と情報は十分にあったので
まずは、自分でできるところまでやってみよう!と思ったからです。

こうして、私がポインテッドペンと出会ってからこれまでの時間は長くはないのですが
フルタイムの仕事をしながら、
自分の中では、比較的短期間で作品を作り続けることができているのではないかな、
と感じています


2.わたし流モダンカリグラフィー習得のポイント

この経験を踏まえて、モダンカリグラフィー習得のポイントとして
以下をお伝えしています

①好きと情熱、モチベーション
  やはり練習量、書いた量と上達は比例するもの。続けるモチベーション、研究する情熱は、好き!楽しい!があってこそ。楽しみながら続けていきましょう。

②情報収集
  フリースタイルのモダンカリグラフィーにおいて、沢山のカリグラファーさんの文字を見て、知識と見る目を養うことはとっても大切。自分の「好き」をみつけていきましょう。

③書きたい文字、好きな文字の先生に習う
  百聞は一見にしかず。一度はワークショップ等で実際に見てみる、聞いてみる事をオススメします。これによって、一人で試行錯誤している時間が短縮できます。文字スタイルは先生よって違うので、書きたい文字、好きな文字ポイント!

④真似をする、書いて比較する、とことん近づける
  探して、見た後は、自分の書いたものとお手本は何が違うのか?お手本は何がどうして素敵に見えるのかを研究していきます

⑤書けるようになったら、自分の「好き」に近づけていく
  モダンカリグラフィーのお手本は、その人の文字。真似したままではなく、自分の文字にアレンジしていくことが大切!


このサイクルをどんどん繰り返していきながら
次第に自分らしい文字を目指していきましょう。

ポイントは、情報収集して目を養って正解の知識を増やし、自分の文字の文字と比較して、どんどん赤ペンを入れて、ダメ出しをしていくことです。

時々ワークショップやレッスンに参加したり、仲間と情報共有しながら
思い込みを軌道修正したり、疑問をクリアにしたりする事は、とっても有効だと思います。

間違ったものや、思い込みで何時間も練習するのは、
自己満足になってしまったり、結果時間がかかってしまうことがあります。
いいところ、ダメなところとしっかり向き合って研究していけるといいですね。

私はこの一連の流れが、
“Calligraphy Journey “
と考えています。

もちろん、わたしもまだまだ旅の途中、
日々、文字が変わっていっています。
自分の文字には、ダメ出しをし続けながら
これからも旅を続けていこうと思っています。


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