ザビ

社会人3年目です。田舎の方で暮らしています。 日々の記録と、たまに読書記録

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最近の記事

読書記録② 『悲しみの秘義』若松英輔

同じ悲しみなど存在しない。そういうところに立ってみなければ、悲しみの実相にはふれ得まい。同じものがないから二つの悲しみは響き合い、共振するのではないか。独り悲しむとき人は、時空を超えて広く、深く、他者とつながる。そうした悲しみの秘義ともいうべき出来事を賢治は、生き、詩に刻んだ。 ーーーーーー「1 悲しみの秘義」より一部抜粋 宮沢賢治、神谷美恵子らの遺した詩や文章を掘り下げ、「悲しみ」について考える珠玉の一冊。 文庫あとがきにて、若松氏は「人生には悲しみの扉を通じてしか見

    • 読書記録①:坂口安吾「桜の森の満開の下」

      ――好きな物は咒(のろ)うか殺すか争うかしなければならないのよ。お前のミロクがダメなのもそのせいだし、お前のバケモノがすばらしいのもそのためなのよ。いつも天井に蛇を吊して、いま私を殺したように立派な仕事をして…―― (「夜長姫と耳男」より)  まだかみ砕いて理解していないところも多い(というか深みまで到達しておらず浅瀬でピチャピチャ遊んでいる程度の理解)ですが、まずは文芸評論家・川村湊氏の解説を一部抜粋し載せておきます。  坂口安吾の小説『夜長姫と耳男』や『桜の森の満開の

      • 社会人3年目。何気ない日々と、ひとりごと

        三日坊主を治す(?)ために、noteをはじめます。 大学を卒業して3年が経った社会人です。梅雨時期で外に出かけることが少なく、かといって何もしないのは体力が有り余ってしかたがないので、日記をつけはじめることにしました。そして三日坊主を治すのが目標です。とりあえず、1ヶ月は続けます。(不定期投稿) がんばります。

      読書記録② 『悲しみの秘義』若松英輔