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2020年をTwitterで振り返る

「2020、あっという間だったね」

毎年毎年つぶやいている気がするが、今年は本当にあっという間だった。社会情勢もさることながら、個人的な環境もいろいろと変わり、不安と絶望、少しの希望をたよりに千鳥足で向かうような、そんな一年。

地元に引っ越して7年、長いようで、まだまだ短い、そんなことも感じた一年でもあった。

成果として、タイトルとして残せるものはひとつもないけれど、それでも走りきった。

一年の振り返りとして、普段何気なくつぶやいたことを切り取りながら2020年を振り返っておこう。


1月/いつも梯子登りからはじまる


一年の終わりとはじまりはいつも梯子登りとともに。心がソワソワしたままクリスマスと年末年始を過ごし、1月7日の登梯披露を終えると心の平穏が戻ってくるという暮らし。来年は出初式が中止となり、7年振りに穏やかなクリスマスと年末年始を過ごすことができる。それはそれで、もの寂しさも感じるマゾヒズム。

江別市の堀直人さんに誘っていただき、江別市のゲストハウス「ゲニウスロキが旅をした」でのイベント登壇。大学時代は江別市大麻の町で暮らしていたので、懐かしさを感じながら。あの頃は特別支援学校の教員目指していたんだったっけ。どうしてこうなった。


今は卒業していった遠別農業高校の生徒も一緒に校庭で星空観察会。この時の卒業式を撮影できなかったことが今でもくやしい。


これはいったいなんだったんだろう。

2月/上川〜函館〜北見〜上川

上川町でさのかずや氏と上川町の佐藤町長が対談するやばいイベントに参加。友達もたくさん参加して、打上げが楽しかった。



上川町田舎の未来の2日後には函館で行われたデジタルネイティブが拓く北海道の未来に参加。森町の激ヤバ公務員たっくんにTwitterで絡んだことがきっかけで登壇させていただけることになったの、今考えたら図々しすぎてやばい。この日の打上げはNHK札幌放送局の方や株式会社Huuuuの人も入り混じって相当盛り上がった。

イベント前にはジモコロ取材。函館のフラッグシップ回転寿司函太郎の取材。ハコダテIN&OUTの阿部光平さん(アルコールモンスター)とはじめて一緒に仕事ができたのが個人的な功績。機会をいただいた株式会社Huuuuの徳谷柿次郎さんには本当に感謝しかない。


昨年スマホを覚えたうちの父親が新しいことにいろいろ手を出し始めた話。


10YCが上川町にきたとき。2月中、2回も上川町に行っていた。反り立つ壁リベンジならずなので来年こそは達成したい。

遠別町のタコ漁にはじめて同行撮影。船上はおそろしく極寒だったけれど、数年に一度のべた凪でこの日船上でしかみることのできない景色をみることができた。これで遠別町の漁業は全て同行撮影に行けたので、来年からは2巡目に入る。


3月/北海道シャトルラジオスタート

ドット道東中西拓郎KAMIKAWORK絹張蝦夷丸北海道シャトルラジオをスタート。以前からラジオを始めようと目論んでいたのが、自粛過多な情勢が後押しして力任せに二人を巻き込んだ。週2日更新という鬼のルールを徹底して守り、現在は第0回その76まで公開中。徳谷柿次郎さんから「無人島に持っていきたい雑音ラジオ」という称号(?)をいただいた。これからどこに向かっていくんだろう。


YorimichiAIRDOの取材で訪れた数年振りの釧路。撮影取材はかなり胃にハードだったので、須藤か志こに手伝ってもらった。Field noteの清水たつやさんとはじめてなのに再会みたいな初対面。

撮影取材の合間には須藤か志こに地元釧路を案内してもらう。海岸にたたずむヤバイ家、当時カツアゲされた公園、当時住んでいた家からの景色など、独特なトーンで見た釧路の街もおもしろかった。その日の夜はか志ことサシ飲み。喫茶ボロンジにも行けてヘンテコスナック「ラ・プラージュ」で歌い明かして、最高な夜だった。


この日、初めましての菊池百合子さん(きくちゃん)と釧路駅で合流、釧路を後にして雑誌TURNSの撮影取材でさのかずやくんが待つ清里町のオホーツクハウスへ。これを境にきくちゃんとは至る所で会うことになる。たがいに神出鬼没。


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このときに知床で撮影した流氷の写真は、あの、日本地域情報コンテンツ大賞2020地方創成部門最優秀賞を受賞した道東アンオフィシャルガイドブック.dotoの表紙カバーに採用していただきました。

まだ3月・・・?

4月/不要不急の日々と暇と退屈


不要不急な外出を控える時期がはじまる。居酒屋千世本のマスターもどこかさびしげ。好きな場所が、ずっとあるのは普通のことじゃないということを意識し始めた時期でもある。

さのかずやくんタニショーゴくんの呼びかけで一年後につなぎたい、48時間でなんでもつくるNDT48が行われる。ずっといられなかったけれど、こんなときだからこそ手を止めてたまるかという気持ちがみんなから感じられてすごくよかった。


人と会うことの大切さに気づいて。

退屈をこじらせて。

暇をこじらせてすべってた。

廃校に一つ下の後輩の名前があった。

外に出ることが難しくなり、地元で過ごす時間が増えた時期。地域に深く潜るチャンス、と思ったりもしたけれど、自分きっかけでなく、別の要因でその場所にとどまらなければならない、というのはやっぱりなにか違うかもしれない。そんなことも考えた。

5月/田植えとヒラメ

外出ができないGW、唯一の飲み会としてラジオのオンライン生収録を行う。ガチャガチャしてたけどおもしろかった。



イベントが中止になって、大きな損失が。でもそのおかげで漁師さんと直接やりとりすることができるようになって、お互いにとってちいさな商いをはじめるきっかけにもなった。

6月/15分で考えるスタート

撮った写真をたにやんの曲のカバーアートに使ってもらった。札幌の豊平川の写真はデート写真の本人をまるっきり消すという所業にはじめて手を染めた。

中西拓郎に続き、15分で考えるシリーズをスタート。人間は忘れやすいものだから、こうやって書き残すことで思い出すものが本当に多いことに気付く。移動が減り、移動の時間にフワフワと考えていたもの、そういった時間を意識的に作る意味を込めて。

サワッと関わらせていただいた道東アンオフィシャルガイド.dotoが無事発刊。

ムシャクシャして新しいカメラ富士フイルムのX-T4を購入。北海道のひだりうえの青は富士フイルムによく合う。

近場ながら、なかなか掘れていなかった留萌市の夜街に潜る。ここでまた良いお店と出会うことができた。


7月/キャンピングカーと夏の思い出

オンライン飲み会、オンラインの打ち合わせが増えて感じたこと。シンプルなやりとりはオンラインで申し分ないのだけれど、関わる時間のなかで生まれる余分なところ、そういう部分に人が人に興味を持つみたいなところがあるかもなあ、と感じた。

例年夏を快適に過ごすために自作しているオリジナルTシャツ、今年もできた。

つぶやいた時間からも伺えるとおり、酔ってた。ただ、ここ数年間こうしようと決めていたことでもある。できないことやないものに思いを馳せるのはもうやめよう。

お正月以外休まない、11時〜22時まで休憩なく店を開け続けるハードコアレストラン、メルヘンに敬意を払って139品あるメニュー全商品を注文するというチャレンジ。まだ27品しか注文できていない。

北海道のひだりうえが誇るパワースポット初山別村の金比羅神社。今年はあまり参拝に行けなかったけれど、とびきりの夕景を見ることができた。

まさかイラストでNHKさんとお仕事ができる日が来るなんて。このおかげで今年はなんとかやっていけた。

マッチングアプリで女性と何度か出会って、会話をしているうちにこんなことを考えたりした。あと酔ってた。

近隣町村に泊まる、ということをこれまでしてこなかったけれど、通り過ぎただけでは見えない町の灯火、そんなものに思いを馳せた。



今年の大きな思い出の一つ。株式会社Huuuuのみなさんが北海道に研修旅行に来たとき。道東テレビ立川さんのキャンピングカーをお借りした。久しぶりのマニュアル運転が2tトラックだなんて想像もしていなかったなあ。めちゃくちゃ嫌な汗をかいた。


8月/機材欲とJNO紋別

地元の友達、千葉会長と久しぶりに飲む。今年はこれっきりあっていない。千葉会長元気かな。

NPO法人えんおこで運営している飲食店で新しく夜営業をはじめた。居酒屋でアルバイトすらしてこなかったのにいきなりマスタースタート。少しずつおつまみのバリエーションを増やしているところ。

まちの青年部が5年越しで打ち上げ花火をあげた。大きな町の花火大会ほどのものでもないし、花火であっても、そうでなくても良いんだけれど、こうやって新しく動き出すのはすごく素敵なことだなあと改めて。

初めて一眼レフカメラを購入してからずっと使っていたSDカードの卒業式。そろそろやばいと思ってSDカードをまとめ買い。

ムシャクシャして新しいフラッシュProfotoを購入。安いフラッシュをずっと使っていたので、今後はライティングについても少しずつ学んでいこうという決意を込めて。今年は機材に100万円近くかけたなあ。

撮影術、というより生き方そのものを尊敬している遠別町で海ワシを40年以上撮り続けるレジェンド、泊和幸さんの写真展。このあと札幌ソニーストアでも開催した写真展を地元遠別でも行っていた。来年は東京、大阪でも写真展をやるらしいので皆見に行って欲しい。


中西拓郎くんがまた仕事で道東に呼んでくれた。最高の天気で、紋別のはまなす通りでお酒も飲むことができて、新しい出会いもあった。スナックおだまり最高。行けば行くほど道東が好きになる。(距離は遠いまま)

さのかずやくんとサシ飲み。この前に徳谷柿次郎さんとサシ飲みもして、いつもはお祭りのような時にあうことがほとんどなので、緊張はするけどゆっくりと話ができてよかった。

9月/稚内と滝上と函館

日本のてっぺん稚内にある宗谷丘陵は行く度に幻想的な景色を見せてくれるから皆を連れて行きたい。

絹張蝦夷丸のパートナー、いっくさんがプロフィールの好きなものにぼくの写真を入れてくれた。

函館弾丸取材旅。ゆっくり観光はできなかったけれどカリフォルニアベイビーに行けた。

BAR営業で出すおつまみ、「モチコチキン」が作れるようになった記念日。

滝上町のゴキゲン姉妹が行った「まちのゲストハウスって何?勉強会」にも参加。井上家に集まる人はゴキゲンな人が多くて好き。

10月/CasochiとTURNS

留萌市のおふくろの店天どうに再訪。ちゃんと顔を覚えてくれていて、この日は苫前町のFIP漁師、たこーいちと一緒。北海道シャトルラジオも収録。


9月にイベントで滝上町に行った時に遠別に来る、と宣言してくれた井上姉妹がコムスメ連れて遠別町に来てくれた。

ずっと続けている遠別町の紅葉を撮影する時期。派手じゃない、でもそれがいい。

株式会社Huuuuの徳谷柿次郎さんがTURNSで僕を紹介してくれた。今年、たくさん会えて、いろいろ話すことができて本当にうれしい。そして、こうやってフックアップされるたびに、自分で何が返せるのか考えている。

11月/無駄クリエイティブが足りていない

旅を終えて、旭温泉に行くといつも感じること。地元の温泉の意味って泉質とか施設の良さとかではない価値がある。

釧路での思い出。たくさんの人が集まっていて毎晩楽しかった。ただスナックでめちゃくちゃお金使うことになってつらい。


思えば2020年は無駄クリエイティブが少なかったなあ、と思い返して、意識的に無駄クリエイティブをやりはじめた日。無駄が増やせるような思考の余白がなかったってことは大反省事案。

考えても考えても結論なんて出ないので、手動かせ、足動かせ。

12月/徳島と遠農と佐野夫妻

浦幌町の小松くんの地元、徳島へ研修旅行。とにかく小松観光の底力を感じる旅だった。


仕事のモチベーションの大きい割合を占める遠別農業高校の話。なくすのは簡単、それでも続けようとする思いが本当に大事で、尊い。


まだはやい時間なのに、もう酔っていたのかな。

毎年恒例のこども園でのサンタとトナカイ。ここ数年は絹張蝦夷丸が来てくれていたのだけれど、昨今の社会状況を考慮して今年は自粛。来年は新しい衣装を準備してあげよう。

さのかずや、まやちゃん夫妻が遠別に遊びに来てくれた。連日の移動と酒浸りで疲労困憊の二人を連れ回してしまった。遠別の夜、楽しんでもらえたかな。

すべて思い出としてかき混ぜる

最初にも書いたように、社会的にも、個人的にも変化が多かった年。考えなければならないことも多くて、思考の余白が極端に狭くなっていたなあ、と思う。意識的に情報を仕入れることと、思考すること、良い形で世に出す、リリースするということをしていかなければなあ、と考えたりもした。できることをやり続ける、というモチベーションを保ちつつ、できることを最大限生かすために待つ、ということをはじめてみる。

今年かけられた言葉でうれしかったもののひとつで、「はらちゃんがおもしろいのは打席に立つからだね、スベってもやってる」という言葉。たしかALLYOURSの木村さんから、飲みの席での他愛のないやりとりでかけられた言葉ではあるけれど、打席に立つ、爪痕を残すことにはこれからもずっと拘っていきたい。でもほんとうはスベらずウケたい。

悲しいこともたくさんあった2020年。それを補いきれるほどの楽しい思い出や嬉しい出来事があったのか、比較は難しいけれど、人生は想像よりもきっと短い。すべて思い出としてかき混ぜて、それでもあかるく生きていこう。

今年もたくさんの思い出をありがとうございました。


ご覧いただきありがとうございます。いただいたサポートは生活の糧(アルコール・温泉・ガソリン代)にさせていただきます。よろしくお願いします。