【北九州】スターフライヤー【City Of Kitakyushu】
経営戦略コンサルタントのちょーすです。
北九州空港をハブ空港とする航空会社に搭乗しました。
スターフライヤー
スターフライヤーは北九州空港を拠点とする地域航空会社です。
福岡県・山口県以外の方は知らない可能性がありますが、列記とした国内航空会社でLCCが乱立する前に設立しています。
国内の航空会社とはANAとの連携をしており、座席予約システム等もANAのものを利用しています。
主要株主
ANAホールディングス
TOTO
GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL
安川電機
北九州エアターミナル
九州電力
日産自動車
主要株主の中には同じ北九州市に本社があるTOTOや安川電機が名を連ねており、郷土愛を感じます。
運行路線は国内線と国際線があり、現在、国内線は5本の定期路線があります。
国内線
東京/羽田(第1ターミナル) - 大阪/関西・山口宇部・福岡・北九州
名古屋/中部 - 福岡
北九州 - 那覇(季節便)
国際線
台北/桃園 - 名古屋/中部・北九州
特筆すべきは羽田-北九州の最終便は2255発2435着と国内線ですが、北九州空港への到着が日付を跨ぐ移動が出来ます。
また北九州-羽田の始発便は0530発0700着となっており、ビジネスパーソンにはまるでプライベートジェットのようなスケジュールで運行されています。
この時間帯の離発着が可能なのは、北九州空港が世界的にも稀な海上空港だからです。
世界の海上空港
マレ国際空港(モルディブ)
長崎空港(日本)
関西国際空港(日本)
マカオ国際空港(中華人民共和国)
香港国際空港(中華人民共和国)
仁川国際空港(韓国)
中部国際空港(日本)
神戸国際空港(日本)
北九州空港(日本)
世界にある9つの海上空港のうち、5つが日本にあるということはこの記事を書くまで知りませんでした。
やはり島国なので、空港に使える土地を確保するのが困難だからでしょうか。
トータルデザインを松井龍哉氏が監修しており、黒を基調として、黒と白のデザインでコーディネートされています。
受付カウンターや自動チェックイン機・運航機材はもちろんのこと、チケットや封筒等のツールから広告・Webサイトまでそのコンセプトで一貫しており、空港でこの黒白を見ればスターフライヤーだと瞬時に分かるよう、ブランディングに貢献しています。
山口宇部空港〜東京羽田空港
今回は山口宇部空港から東京羽田空港までを利用しました。
山口宇部空港のカウンター等はANAと共同利用のため、特段変わった点はないですが、東京羽田空港から利用する際には第2ターミナル(ANA)ではなく、第1ターミナル(JAL)の利用となるため、注意が必要です。
また、カウンターは1番南側(左側)の奥にあり、その横にある保安検査場でしか受付が出来ないため、必ず向かう必要があり、公共交通機関で空港まで来た場合には、かなり歩く必要があります。
黒と白で塗装された機体が洗練されたデザインです。
機内もシートは全席が黒のレザーシートとなっています。
客室乗務員の制服も黒と白のデザインでクールな印象です。
普通席ですが、かなりゆったりとした空間です。
前の座席の下にフットレストが付いています。
シートピッチは広めになっており、大きめの男性でも膝頭が前の座席に当たりません。
座席は他の航空会社でいう「クラスJ」よりは多少シート幅が狭いですが、そんなイメージです。
機内販売ではオリジナルグッズが販売されています。
ステンレスボトルやバンブーマグカップ等はデザインも良く、普通に欲しくなるような商品です。
機内コンテンツはオリジナルコンテンツもあります。
後述しますが、オリジナルコンテンツがネタばかりですが、かなり凝ったものとなっています。
裏表紙には福岡県の広告が入っています。
福岡出身の今田美桜にかけて「いまだ!福岡いってみよっ!」というコピーになっています。
ドリンクサービス
スターフライヤーと言えば、「タリーズコーヒーオリジナルブレンド」が有名です。
ホットコーヒーと一緒にチョコレートも一緒に提供されます。
香りも愉しみたいので、蓋は付けずに頂きます。
チョコレートは「カレ・ド・ショコラ」というビターチョコレートでした。
雲の上で、コーヒーとチョコレートのハーモニーを愉しみながら、時間を過ごしました。
チョコレートは甘さが控えめでビターな味わいを残しつつ、コーヒーを飲むとチョコレートの甘さを感じつつ、コーヒーの香りと苦味が相まって、最高のペアリングを味わえます。
しばらく飛んでいると、上空から関西国際空港が見下ろせました。
更にちょっと飛んでいると、富士山が見えてきます。
飛行機でも新幹線でも富士山が見えると気分が高揚するのは日本人だからでしょうか。
コーヒーを飲みながら流れていく景色を楽しんでいるとあっという間に東京に近づき、羽田空港へ着陸しました。
この機体に「City Of Kitakyushu」と書かれていますが、現役機体には「Spirit of Kitakyushu」と表記された機体や、過去には「Heart of Kitakyushu」と表記された機体もあり、地元である北九州市への敬意を示しています。
機内コンテンツ
機内コンテンツには他にはないローカルコンテンツも放映されています。
特に現在流れている「World Fukuoka News」はビジネス系の海外のニュースのパロディという攻めた番組です。
今のコンテンツのトピックは福岡におけるうどんとラーメンの抗争についてまとめた「長引く紛争」、
「桃太郎」と「鬼滅の刃」を一緒に混ぜて、壮大にパロった「オリジナル絵本企画」、
ゴリけんによる「わっしょい百万夏まつり」の英語での説明をする「教えて福岡」の3本立ての構成です。
提供がTNCという福岡のローカル局なので、一応、各方面の確認は取ったとは思いますが、それでもイクラから産まれた「鮭たろう」が「エラ呼吸を習得して岩を割る」というのはどこかで聞いたことのある話だなと感じてしまいます。
よくよく考えたら、「鬼滅の刃」の作者は福岡出身と聞いたことがあるので、そういった縁もあるのかもしれません。
まとめ
洗練されたデザインの中に身を置くことで、非常に気持ちの良い時間を過ごすことが出来ました。
スターフライヤーに搭乗する際にはコーヒーがオススメです。
スターフライヤーのような地域航空会社は現在国内に14社ありますが、その中では新参者です。
経営母体の企業の懐事情によって、出張利用の影響を受けますが、その意向に合わせて飛行機を運行出来るのはプライベートジェットのようなものですね。
地域航空会社:ハブ空港:親会社・創業者(所在地)
アイベックスエアラインズ:仙台空港・大阪国際空港:日本デジタル研究所(東京都)
天草エアライン:天草飛行場:熊本県(熊本県)
AIRDO:新千歳空港・東京国際空港:北海スターチック(北海道)
オリエンタルエアブリッジ:長崎空港:長崎県(長崎県)
新中央航空:調布飛行場・龍ヶ崎飛行場:川田工業(東京都・富山県)
新日本航空:鹿児島空港:秋定砿油(兵庫県)
スターフライヤー:北九州空港:ANA(東京都)
ソラシドエア:宮崎空港:宮崎交通(宮崎県)※DBJは除外
第一航空:八尾空港:コーナン(大阪府)
東邦航空:八丈島空港:川田工業(東京都・富山県)
日本エアコミューター:鹿児島空港:JAL(東京都)
フジドリームエアラインズ:静岡空港・名古屋飛行場・神戸空港:鈴与(静岡県)
北海道エアシステム:丘珠空港:JAL(東京都)
琉球エアコミューター:那覇空港:JAL(東京都)
興味本位で地域航空会社を整理してみましたが、知らないことが多く、勉強になりました。
またこの他にLCCがあるので、国内の航空会社でも利用したことのない会社ばかりということに改めて気付きました。