【鳥獣被害対策】鳥獣被害防止総合対策交付金【農林水産省】
休日ハンターのちょーすです。
農林水産省が行っている鳥獣被害対策の支援をまとめてみました。
鳥獣被害防止総合対策交付金
あまり知られていないですが、実は鳥獣被害対策にはかなり手厚い支援が用意されています。
2018年(平成20年)度から事業が行われているようですが、色々聞くところによると、国や都道府県レベルの行政機関・都道府県猟友会は推進しているようですが、市町村レベルの行政機関や地区猟友会があまり積極的ではなく、実際の活用はあまりされていないようです。
鳥獣被害対策は以下の3つの柱で進めているようです。
第1の柱:個体管理(鳥獣の捕獲)
第2の柱:侵入防止対策(柵の設置等による被害防除)
第3の柱:生息環境管理(放任果樹の伐採、刈払いによる餌場・隠れ場の撲滅)
主な事業内容は以下の5つです。
①捕獲活動の支援
②侵入防止柵の支援
③生息環境管理の支援
④処理加工施設や焼却施設等の整備
⑤ジビエ利活用への支援
④と⑤は捕獲後の支援となっています。
①捕獲活動の支援
捕獲活動の支援は「捕獲活動経費の支援」と「捕獲体制の強化」があります。
捕獲活動経費では「捕獲頭数に応じた活動経費」「捕獲機材の導入経費」の支援があります。
有害捕獲に係る捕獲活動経費(補助率:定額)
上限単価
イノシシ・シカ(成獣):ジビエ利用9,000円/頭
焼却処理8,000円/頭
埋設等7,000円/頭
クマ・サル(成獣):8,000円/頭
その他獣類:1,000円/頭
鳥類:200円/羽
わな等捕獲機材の導入経費(補助率:1/2以内)
箱わな(大型):119,000円/基
箱わな(中型):88,000円/基
箱わな(小型):19,000円/基
くくりわな:16,000円/基
囲いわな:31,000円/基
誘導捕獲柵わな:31,000円/基
捕獲体制の強化では捕獲サポート体制の構築を支援するため、わなの見回り及び給餌作業や追払い等の被害防除を行う捕獲サポート隊を構築する支援があります。
②侵入防止柵の支援
侵入防止柵の整備は「新規整備」と「再編整備」が可能で、「直営施工」と「請負施工」の2パターンがあります。
③生息環境管理の支援
ほ場や集落を餌場としないことと緩衝帯の設置することにより、人と鳥獣のすみ分けを支援しています。
④処理加工施設や焼却施設等の整備
食肉利用等施設の整備や焼却施設(減容化施設も含む)の整備、捕獲技術高度化施設(射撃場)の整備も支援されています。
⑤ジビエ利活用への支援
ソフト事業とハード事業で支援されています。
ソフト事業は「ジビエ等の利用拡大に向けた取組」「処理加工施設の人材育成」「ICTの活用による情報管理の効率化」「ICT等新技術の活用」等の支援があります。
ハード事業は「処理加工施設(ジビエカー含む)の整備」「搬入促進施設(ジビエカージュニア・保冷車)」「保冷庫」「金属探知機」「ペットフード製造機器」「簡易処理施設」「一時養鹿施設」「減容化施設」「焼却施設」の導入の支援があります。
まとめ
国や都道府県ではかなり鳥獣被害対策の支援メニューが充実しています。