【宿泊記】大谷山荘【日露首脳会談2019の舞台】
田舎暮らしをする経営戦略コンサルタントのちょーすです。
この度、一生ご縁がないと思っていた超高級旅館に、なんと自腹で宿泊してきました。
人のお金で高級ホテルや高級旅館に宿泊したことはありましたが、まさか自分のお金で泊まる日が来るとは思ってもみませんでした。「GoToトラベル」と「行こうよ。やまぐちプレミアム宿泊券」様様です。
オススメ度:★★★★★(また泊まれるなら絶対泊まりたい!)
大谷山荘
その高級旅館とは「大谷山荘」です。
今回は「大谷山荘」に宿泊しますが、別に「大谷山荘 別邸 音信(おとずれ)」という施設もあるようです。当初、こちらを予約しようとしたのですが、乳幼児不可ということでしたので、子供が大きくなったらまた行きたいと思います。
長門湯本温泉
山口県には、古くから「防長4湯」と呼ばれる「湯田温泉」「(長門)湯本温泉」「俵山温泉」「川棚温泉」があり、長門湯本温泉はその中の1泉です。
歴史は古く、1427年に大寧寺住職が住吉大明神のお告げで泉源を発見したと伝えられる温泉で、湯治場の雰囲気をとどめ、ききめがある霊湯として有名です。近隣の青海島・秋芳洞・萩等へ訪れる人が宿泊することも多く、保養地としても人気があり、夏にはゲンジボタルの乱舞があるそうです。
泉質はアルカリ性単純温泉で、胃腸病や神経痛などに効能があります。
雰囲気は有馬温泉の感じが若干ありますが、有馬温泉程の人通りはなく、本当に奥座敷の雰囲気です。
静かな温泉街をゆったりと散歩出来ます。
チェックイン
折角の機会なので、早めにチェックインして、周辺を散策し、その後施設を堪能しました。
玄関に着くと、荷物を下ろして、乗ってきた車は旅館の方が駐車場へ持って行って頂けます。
クリスマスムードが入口近辺に溢れ返っていました。
地域共通クーポンだけでなく、長門市内で「ながと泊まっ得チケット」も頂きました。こちらは大谷山荘での飲食や売店でも利用出来、有効期限も2021年2月28日までと、地域共通クーポンのように急いで利用する必要もありません。
チェックイン時に館内の案内を頂きます。
チェックインを済ませると、ロビーラウンジにてお抹茶とお茶菓子を頂きます。流れていく水を見ながら、ゆったりとした時間を過ごします。
お部屋の準備が出来ると、案内をして頂きます。館内には至るところにお花が生けてありました。
本館の5階までの吹き抜けがあり、かなり開放的な構造です。
改めてみると、ロビーラウンジは横に長く、それもかなり広くゆったりとスペースがあり、お庭には滝が流れていました。
周辺散策
すぐ隣に今回泊まれなかった別邸音信がありました。
確かに子供不可と言われるのが納得出来るくらい厳かな雰囲気がありました。
長門市は金子みすゞの出身地でもあり、壁にモザイク画が描かれた建物がありました。
紅葉の階段という場所もあり、時期は少し遅かったようですが、綺麗な紅葉が見れました。
こちらは竹林の階段で最近出来たようです。今はまだ若竹なので綺麗ですが、おそらく竹の品種等で対応しているので問題ないかと思いますが、個人的には数年後に大変なことになっていないか心配になりました。
階段の途中に礼湯泉源がありました。長門湯本温泉には「恩湯」と「礼湯」の2つの泉湯があり、礼湯は俗人禁制だったそうです。
最近出来た星野リゾートの界もあります。
界の受付横でコーヒーを淹れていたようで、並んでいる方がいらっしゃいました。
コーヒー販売は16時に閉店のようで、その後は人が減っていました。
最近新しく恩湯(おんとう)という立ち寄り温泉も出来たようで、日帰り入浴も楽しめます。
長門湯本の魅力を存分に満喫出来た散策でした。
遊歩道
おそらく大谷山荘が川沿いの敷地も所有されており、遊歩道があります。
人が歩く所は歩きやすいように、全て落葉が避けられていました。
遊歩道には白鷺の番がいました。
どんどん奥へ行くので、撮影は大変でしたが、あまり綺麗に撮れていません。
手ブレの写真になってしまいましたが、2羽のツーショットも撮れました。
遊歩道の脇には、柿の木等が植えてあり、季節によって見える景色が変わりそうです。
まさに風光明媚な建物ですね。
おそらく大谷山荘の私有地なのでしょうが、川も流れており、遊歩道の管理も落ち葉を必要以上に取り除かないように配慮されていました。
部屋
部屋は露天風呂付き客室と付いていない客室があり、私は曙と言う露天風呂が付いていない客室でした。
露天風呂付き客室に宿泊される方限定の食前ラウンジの「クラブラウンジ長門・TheBar長門」があるようです。
私は大浴場へ行く際に目の前を通り過ぎているはずですが、全然気が付かずに通り過ぎていました。
到着早々に散らかしてしまったので、部屋の写真はないですが、予約の際に子供が1名いることを伝えていたためか、茶菓子が子供の分もあったり、オムツ用のゴミ箱も準備されていたりと、一つ一つの心配りに妻は感動してました。
夕食
メニューは甘鯛とすき焼きのコースを予約していました。
残念ながら、今回の料理長は日露首脳会談の料理人をされた轟木慶志郎氏とは違う料理人の方でした。
食前酒は梅酒で、柿の白和えですか、白和えに銀杏が入っているのは面白く、季節を感じることが出来た前菜でした。
天然白身はヤガラでしたが、ヤガラは鰻とか穴子のような細長い魚なのですが、こんな身が大きなヤガラはなかなかの良い型だと思います。
山口県民であれば、他県の方よりはふぐ刺しを食べる機会はありますが、ふぐ刺しでレモンを絞って食べる食べ方は初めてでした。
萩と言えば、甘鯛ですが、本当に身がふわふわで味も旨味があり美味しかったです。
すき焼きは加熱しても牛肉が硬くならず、割下も適度な酸味があり、飲み干すレベルで美味しかったです。
ふぐの唐揚げは骨が多く食べ辛いですが、衣の味付けが良く、食べ応えはありますが、そこまで重く感じなかったです。
ご飯と赤出汁を挟んで、デザートのぷりんですが、下に小野茶のほうじ茶が仕込まれていて、甘さとほろ苦さが絶妙でした。
食事を終え、子供を寝かしつけて、夫婦でロビーラウンジでカクテルを飲みに行こうとしましたが、短縮営業のため、閉店していました。
翌朝
朝風呂へ行き、朝食をバイキングで頂きました。
時間帯が若干被るのですが、8時から館内のベーカリーが開店します。
開店数分前に行った所、15名くらいの行列になっていました。(お店の方に聞くと、いつもは今回ほど多くはないそうです。)
あっという間に、1斤の食パンと期間限定のシュトーレン、ミニクロワッサン等が売り切れになっていました。
シュトーレンは確保出来ましたが、食パンは秒殺で買えずでした。
クリスマスまでちょうど1ヶ月くらいあるので、少しずつ食べていこうと思います。
宿泊費
気になる今回の宿泊費は1泊2食付きで1名あたり通常料金が28,000円のプランでしたので、2名で56,000円です。それに入湯税・消費税が加わり、62,200円です。
そこからGoToトラベルクーポンが適用されて-21,560円、地域共通クーポン・ながと泊まっ得チケットが合計13,000円分があり、実質27,640円で宿泊したことになります。
我が家の場合、更に販売当日に秒速で売切れとなった「行こうよ。やまぐちプレミアム宿泊券」30,000円分を15,000円で事前に購入していたので、最終的には12,640円で大人2名と乳幼児1名で宿泊することが出来ました。
まとめ
今、山口県の中でも特に勢いのある長門市の勢いを感じた旅でした。
今回、初めて大谷山荘でしたが、細やかな心配りには感激し、また私自身が見習わなければならない所を沢山気付かせて頂けました。
また他の旅館やホテルだと、館内の自動販売機等は割高な価格設定がされていることが殆どですが、大谷山荘ではそのようなことはなく、適正価格で販売されていたのも好感を持ちました。
よく宿泊している知人に話を聞くと、露天風呂付き客室がオススメとのことでしたが、初来訪の場合は内も外も見所が満載なので、そこまでいきなり奮発せずに、数回宿泊して慣れてきたら、露天風呂付き客室に宿泊する方が良いかと思います。
また、今回の宿泊で私の落ち度ですが、無茶なお願いをしてしまいましたが、大谷山荘の担当の方が快く対応して下さり、その姿勢に非常に感動して、私もすっかり大ファンになりました。
おわり