見出し画像

障害年金申請の自虐書類

さて、昨年の三月、私は私の症状だと障害年金が貰えるかもしれないということを知り、申請してみることにしたのです。
最初、申請手続きの複雑さに戸惑いました。窓口でサッと用紙もらってチャッと書いて出す、みたいな簡単なもんじゃなかったんですよ。
最初に病院にかかった初診日を証明しなければならない。それと当然医師の診断書が要る(私の場合は最初の病院と現在の病院の2枚必要)。あと、診断書の内容を補足するものとして「病歴就労状況等申立書」という書類を提出しなければならないのです。その他もろもろ提出種類はなんやかんやで10枚弱くらいあったと思います。

障害年金は申請したら必ず通るものではありません。審査があります。
審査に通ればそれなりのお金が貰えるわけで、ここはどうしても審査に通りたいところ。
障害年金申請の提出書類は複雑なので、精神疾患の人は申請・書類作成自体を社労士に依頼する人も多いようでした。
ただ、社労士に依頼すると成功報酬制とはいえかなりの金額を払わなければなりません。
私も自分で申請の準備をしていて、途中わからないことが何回も出てきたので社労士に依頼しようかと思ったこともあるのですが、「頑張れば自分でできそうかな?」と思ってしまい結局自分一人で申請しました。

なにがしんどかったかというと、「病歴就労状況申立書」に自分の過去にどれだけアレな行動があったかを仔細に書かなければならなかったことです。
要は障害年金というものは、病気によって生活に支障があったり就労できなかったりする人が対象となり支給されるものなので、当然医師の診断書が要るのですが、具体的にどのような病状によりこのように生活に支障がありこんな風に就労できなかったりするのかを細かく申し立てる必要があるわけです。
そして私の病気は精神疾患です。
「職場では些細なことで口論になりやすくトラブルメーカーでした」とか、「〇〇なことをして警察に保護されました」とか、
「寝てばかりで家事は夫に全部やってもらってました」
なんか、そういうことばかり、つらつらと書かなければならなかったのです。自虐もいいところです。
もう忘れていたようなこともですよ? でも医師が書いてくれた診断書にも触れてあったりするので、申立書に詳細を書かないわけにはいかないじゃないですか。
これは、私の自尊心に大いにダメージを与えました。
「ああ、私ってやっぱり〇〇〇〇なんだなぁ…」
と、自己評価が下がること著しく、いまだにひきずっております。

私の障害年金は、結局思い立ってから申請終了まで約半年、受給まではさらに3ヶ月かかりました。
障害年金を受け取っているというと、羨ましく感じる方もおられるかもしれませんが、私の場合、自尊心と引き換えに頂いてるようなお金のような気がしてなりません。

たいしたことは書いていませんが、サポート頂けると励みになります。