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夫婦桜の下で起きたこと
不明なことの多いまま、福島の三春に向かった。
夫婦桜の下でひょっとこ踊り、ギター、琴の演奏があり
夫が、パーカッションで参加することになったから。
現地に着き、店の人に「演奏場所はどこですか?」
と聞くも、何それ?と言われる。
探し当てた会場でたぶんご家族に聞いても「え?今日なの?」
と言われる。・・・待つ。
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開演時間を過ぎてから、出演者、見学者が集まり出す。
店の中に椅子を並べた後でやはり外で、となり
皆で椅子を持ってぞろぞろ桜の下へ。
すごかった。
菜の花の間を降りてくるひょっとこ
ギター、チャランゴ、琴、パーカッション
ウグイスや散る桜花、おばちゃんたちの声援も皆、即興で。
御年77才、1時間以上も踊り続ける。
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終わってから到着した喜多方ガールズのために、もうひと踊り。
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このために埼玉から来たお菓子職人・麻里子さんがお菓子を配る。
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17代目の広司さん、先祖から渡されたものを継いでいる。
芸を続けられるよう、農業を手放さないこと。食べられればいい。
人は疲れるけど、お面は疲れない。ひたすら世界に入り込む。
自分じゃなく、自然を引き立てるように踊る。
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すごい場所ですごい人たちが出演するのに
宣伝をほとんどせず
何もかっちり決まっておらず打ち合わせもなく
肩書きも経歴も関係なく、何かを持ち寄って仲良く楽しむ
そして誰もお金をもらっていない
その全部が、居心地よかった。
ここ最近、お寺や教会や日常で次々降ってくるメッセージの
集大成のようだった。
得しなくていい。評価されなくていい。
もらうことよりあげることを考える。
自分は楽しく、人に優しく。
広司さんの在り方が、夫が教会で言われたことともかぶる。
先祖からではないけど歴代音楽家から受け取ったもの
ただ継ぐだけでなく人に贈り続ける、のも大事。
完成を待つのでなく、少しずつ出していこう。
桜の下に、神さまも人もご先祖も虫もカエルも
みんながいた。
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