父親とつくしを取った話

前回の話にもつながるが実家に一度帰省してました。


父親と父の所有する畑に一緒に行って、竹を燃やしたり玉ねぎに化成肥料あげたりして過ごしていました。


今確か68歳くらいで、退職前は小学校の先生をしていたので、なんか余ったビンゴ用紙とか、名札とかも一気に燃やしていました。


私の家系は腸下垂の遺伝子がある家系で、父親も普段下腹ぽっこりなのですが一緒に燃やしながら見ていたらへこんでいたので、

「そういえば痩せた?」

と聞いたら

「そんなことない。たぶん今おなかに何も入っていないから」

と返答があったなぜかその時に、初めて親の老いを感じて

遠方地で、不安定な感じで働き始めた自分が、親に心配かけているのをあぁ申し訳ないなと思いました。


畑の土手みたいなところにつくしがたくさん生えていたので、

久しぶりに夕飯につくしを食べようということになり

一緒に摘みはじめました。


摘んでいる途中、先ほどの感傷的な気分もあり、今期やってるアニメ『BEASTERS』の「優しい彗星」(YOASOBI)が脳内に流れ始めてちょっとエモい気分になりながらつくしを取っていました。


ちょっと離れたところで父親が鼻歌を歌っていて、なんか楽しそうやなって思いながら、つくしを摘んでいると、だんだんと父親との距離が縮まっていきました。


 メロディーもだんだんとわかってきて

「あれこれ『世界に一つだけの花』やん」って気づきました。

つくしもぎ取りながら世界に一つだけの花の鼻歌歌うって何かの説話かなって一瞬思いました。

楽しそうなので、その後も何も言わずにつくしもぎ取ることに専念しました。



つくしは、頭を取って、 一旦集めて、


その後衣を取って、

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重曹で一旦茹でたら

甘辛く煮て卵でとじるのが私の子供のころからの食べ方です。

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食べるとつくしの甘味とどこかからおばあちゃんのくれるシイタケのような味が口いっぱいに広がります。こればっかりは表現するの難しいです。

とりあえずあー春春って味です。


私はぜんまいとかの方が好きかも











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