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評価は他人がすること。#8

久しぶりの投稿になってしまった。
社会人になってからは思ったことは内に秘めておこうと思っていたけど、どうしても忘れないようにアウトプットしておきたい話がある。
今後自分が仕事に行き詰まったときに読み返せるように。

新潟に配属となりスタートしたサラリーマンキャリア。入社から早くも5ヶ月が経過し、佐渡島担当を任されて、今週の出張で4度目の佐渡島になる。
佐渡の人々は、とても優しい。みんな親戚みたいに接してくれる。そんな中でも会うたびに尊敬させられる人と出会った。

ある宿泊施設の料理長さんである。東京で修行して料理人として紆余曲折を経て佐渡で料理長となり、今年70歳を迎えるそうだ。
その人は、「俺たち料理人がいいと思って作った料理でもお客さんに美味しいと思ってもらえなかったらいい仕事をしたとは言えない。お客様に美味しいと思ってもらえた料理を作れたときにいい仕事になるってんだ。」と教えてくれた。
僕もサラリーマンとして、プロとして結果を出してのし上がりたいと思ってる。でも、その前に、これだけやったんだから評価してくれるだろうという気持ちになったらダメだと思った。評価は他人がすること、自己評価は限界の始まり。思えば、サッカーをしてきたときもそうだった。どれだけ得点に絡んだとしても、見てる人から評価もされてないのにこれだけやったんだから評価してもらえると思っていたらただ限界になるだけだった。もっとうまくなるためにはもっと得点に絡まなくちゃいけない、そう思ってサッカーしてきた。サッカーと同じく、仕事においても誰かから評価を受けるまでアピールを続けて行きたい。

「島にいたら島の人の口に合うレベルの料理しか作れなくなっちまう。」
そう言う料理長は70歳を迎える現在になってなおも毎月2回ほど佐渡から日本の食の中心地銀座に出かけて一流の料理を口にするようにしているそうだ。いつまでも第一線で闘う意識を持っていてプロだと思った。この話をされたとき実は鳥肌が立った。僕も定年間近まで第一線で闘う意識を持っていたい。

そんな料理長も「今年で引退しようと思ってるんだ。」と告げてくれた。これだけのプロが辞めてしまうなんてもったいないと思った。だけど、僕が知り得ないような努力をしてきた中で決めたことであるのは間違いないから止めることはできない。
まだ2度しか話したことはないけど、いつも勉強させられるからこの人を尊敬している。この人が引退する前に出会えて本当によかった。引退までに通い詰めてプロの矜持を教わりたい。

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