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趣味は「映画と読書と音楽」と言っても良いですか? vol.105 音楽 にせんねんもんだい 「Boiler Room In Stereo」


こんにちは、カメラマンの稲垣です。

今日は音楽 にせんねんもんだいの「Boiler Room In Stereo」についてです。

たまに聴きたくなるにせんねんもんだい。

最近彼女たちの話題を聞かないですが元気でしょうか。



日本の女性バンドの極北。唯一無二の存在。

誰もここまでいけない音楽の限界まで行ってしまったバンド。

ノイズミュージック、実験的音楽、インストルメンタルのサウンド。

ギター高田正子、ベース在川百合、ドラム姫野さやか

2010年代はヨーロッパやアメリカでも熱狂的に支持されている。

重厚で無骨なノイズサウンドが永遠に反復されていき、段々と自我が消えていく気持ち良さ。

歌もないし、題名もシンプルで、サウンドもここまで削っていき、最後は無になるような、とことんミニマムに。

まあインスト曲に意味を求めても無意味だが、なんとなく雰囲気ってあるじゃないですか。

優しさとか寂しさとか、そういうものさえ、削っていく。

と、言いながらそんな難しい哲学的なテーマなどはなく、どちらかといえば
トランスとかに似ている。

トランスの華美な部分を抜き取って、骨だけのようなw

それをコンピューターで打ち込みの演奏ではなく、人間の演奏で、永遠に同じリズムを刻んでいく。

もう機械になったような禁欲的な演奏だが、人間の演奏なので多少ずれていて、その歪みがまたものすごく、演奏全体のうねりに変わって、聞いていてゾクゾクする。

メロディーなんて甘いものは良いんです。

まして言葉なんかいらない。

そこには限りなく無臭で無色透明に近い、ノイズがある!



私たちの音楽は無意識の何かに重きを置いていて
だから言葉は必要ないんだと思います。
/にせんねんもんだい